macファイルメーカー利用の継続性確保 ensuring FileMaker Continuity on mac
はじめに
この二、三年ほどか,macのリスタート時には,Intel関係ソフトが利用できなくなるから対処せよ,というアラートが繰り返される。その関係ソフトの一つがファイルメーカーである。かつては毎日利用してきたのだが,今は秘匿性を必要とするアイテムを含めて主に備忘録として使っている。AIさんに聞いても早急に対処せよとのことであった。この1年ほど懸案になっていたが,昨日解決したので,ここに示す。
1. スタンドアローン Filemaker Pro 12の持続
FileMaker Go for iPhone / iPad)が最初にリリース・開始されたのは 2010年夏であった。その後,クラリスから大きく使用環境が変わるから,バージョンアップせよ,という連絡が繰り返され,恐れをなして,Filemaker Pro 12(2012年発売)そして,念のために15(2016年発売)を購入してきた。
今になってみると,FileMaker Pro 12は,ファイル形式が従来の .fp7 から現在の .fmp12 へと劇的に刷新された節目のバージョンであった。この.fmp12が今も継続している。
.fp7は.fp7 形式(FileMaker 7〜11): 完全な 32ビット時代 の形式。現在のmacOSは32ビットの処理構造を完全に削ぎ落としているため、OS側で弾かれて一切起動できない。
.fmp12 形式(FileMaker 12〜15〜最新): 64ビット に対応した形式。Pro 15内部の64ビット処理部分が、現在のmacOSの互換機能(Rosetta 2等)にうまく引っかかっているため、警告が出つつも奇跡的に動作している。
「奇跡的に動作している」ようである。警告が出ても,である。この奇跡が続くことを期待したい。.fmp12が今後もスタンダードであれば,継続するように思える。
つまり,これまで同様,新たなデータベースを設計できて,利用できるということである。これで懸案解消だ。
2. 無料Filemaker Go
かつてmacユーザーにとって必須アプリだった「クラリスワークス」を開発したクラリス社(Apple子会社)は、後に事業を整理し、フラッグシップ製品である「FileMaker」に特化した企業へと発展した。現在,Filemaker GoはiPadとiPhoneで無料で利用できる。詳細な設計はできないが機能からすると無料が信じられない。これをネットで共有する場合には費用が発生する。企業による利用が想定されている。
万一,macで自作のデータベースが使用できなくなっても,iPadとiPhoneで使用できるし,編集もできる。macでは奇跡的に動いているファイルメーカーが奇跡から離れても,iPadとiPhoneで使用できるのである。
ぼくはテキスト出力してMicrosoft Excelでの利用も考えたりしたが,もうその必要はないのである。
3. Filemaker Goの使い方
昨日はiPad ProにGoをインストールして,mac内のデータベース3本を取り込んで使ってみた。iPad Proの大画面の左上に小さく表示され,拡大はできるが,iPad Proで使用する意味がわからない。そこでiPhoneで使うことにした。
Go発売に合わせてiPhoneにインストールしていた。ただ,セキュリティの問題を感じて,日常必要な秘匿データベースはiPhoneに入れず,住所録だけをたまに参照していた。これは,Goのネット上での利用が強みという宣伝に惑わされていたためだった。データベースファイルはiPhone内にある。iCloudで利用すると勘違いしていた。iPhone内でも問題なかったのである。iPhoneには暗号6桁をセットしているしまあ,問題ない?
古いGoは削除した。新たに,Apple Storeからダウンロードするところから始める。iPad Proはもう10年前のものなので,Filemaker Go 2024までしか対応していないが,iPhone 12Proはまだ最新のOSのインストールが可能である。
mac内の.fpは長く使っていなかったが,今回,Filemaker 15から「参照」という入り口から入ると,開くことができた。そして,.fmp12形式で保存できた。
3.1 Goインストール
iPad ProからのApple Storeでの検索と違って,2026が直接現れる。Claris FileMaker Go 2026である。「Filemaker Pro を利用して必要なあらゆるAppを作成し,Filemaker Goを使用してiPadとiPhoneで実行できます。」とある。四つのデータベースモデルが用意されている。イベント管理,プロジェクト,請求書,連絡先,である。これを使って新たなレコードを作成してゆけばいいのだが,ぼくは使わない。
一つページを戻ると,マイAppというページがあって,登録の誘いがある。iPad Proでも登録したが,アップルアカウントが認識されているにも関わらずダブって登録することに。名前とメールアドレスだけに入力した。iPad Proと同様だ。場所:iPhone上,になっている。
歯車アイコンをタップして,設定,を選択すると,ユーザー名がiPhoneになっている。これをタップしてmotoに変えた。
3.2 macからiPhoneにファイル転送
macで,ファインダから,書類 > Filemaker Data に入ると,ぼくが作ったデータベース群が見える。三件を選んで実行した。それぞれ,右クリックすると,メニューが見えて,共有 > AirDropを選択して,iPhone画面が見えるようにサイドキーを押すと,AirDrop先の,「moto iPhone」が見えるのでこれをタップすると,コピーがアイフォーンに送信される。
その際,アイフォーン最下部の「FileMaker Go」の右隣に,四角形に上矢印がついたアイコンが見えるが,これをタップすると, メッセージをやりとりしている人のリスト,AirDrop,メッセージ,FileMaker Go,などのアイコン,のさらに下方に,灰色の地の独立した枠があって,そのトップに,「ファイルに保存」がある。これを選択するとファイル群が見えるが,この上位の階層に遡るために,トップの「< File…」の矢印をタップすると,フォルダ「ファイル」中のAcrobat,Chromeなどのフォルダが見え,お目当てのフォルダ「FileMaker Go」をタップして,最上段の「保存」ボタンをタップしよう。
さて,次に,「最近使った項目」が表示されている。右上に「⋯」が見えるので,「リスト」が選択されている場合,「アイコン」を選択しよう。そうするとそれぞれのファイルアイコンの下に,「このiPhone内」または「iCloud Drive」とあるので,ぼくの目的からすると,「iCloud Drive」のものは長押しタップして削除しよう。
アイフォーン画面でFileMaker Go(26)を探してタップする。使用プロセスで異なるかもしれない。ぼくの場合は,マイApp画面がみえて,ここには場所:iPhone上,とある。これをタップするとデフォルトの4ファイルとともに,macからコピーした3ファイルが見えている。
このアイコンのうちの一つをタップすると一つのレコードが表示される。最上段右端に虫眼鏡があるのでここで検索すれば良いのだが,レコード全体を流し見たければ,最上段左端の○に✔️をタップして検索した上で,レイアウトを選んで,表示方法の切替から,リストを選択などしてみよう。
触っていけば構造がわかる。
おわりに
デフォルトの4ファイルは使用例と考えて良いだろう。たとえば,イベント管理をみても,かなり特化していて使えない。プロジェクトもそうだ。
ファイルメーカーはアドビ同様,サブスクリプション形式になった。企業でさえもかなりの費用が発生するようだ。世の中はどんどん暮らしにくくなる。結局,ぼくのようにスタンドアローンでファイルメーカーを利用するものには,Goは重宝する。
ただ,iPhoneやiPadでレコードを触ると,macとの関係で収拾がつかなくなる。Goはあくまでも参照用に徹すべきである。
以上,2026年9月29日記。