iPhoneでのマクロ撮影法 macro photography using iPhone

はじめに

 春の息吹を感じて,ハコベやオオイヌノフグリなどのちっちゃな花を撮影しようとしても,ピントがずれてしまう。遠視なのに裸眼で撮影していることが大きいとは思う。で,以前,iPhoneの接写リングを購入したが全然だめ。今は,進化しているかと思ってアマゾンを調べたが8000円ほどのものでも口コミはかなり低い評価。この種のおもちゃは駄目のようだ。

 iPhone 13 Pro および iPhone 13 Pro Max はマクロ撮影に対応した。ぼくのは,iPhone 12 Proだから,対応していない。Halide Mark II – プロ仕様カメラ アプリは有料で説明を読んでみるとその性能からは不当に高額だし,結局,このページで述べる方法での再現性は変わらないようだ。

 このページでは,拡大鏡/虫めがねの使い方:iPhoneで接写/マクロ撮影する方法 を参考にして,iPhone 12 Pro, OS 15.3.1で試した結果を示す。参考ページの内容は具体性に乏しく,操作法なども変わったし,理解できない部分もあったので,このぼくのページは,現 iPhone 12 Pro, OS 15.3.1,については最も有効だと思う。

1 準備

図1 拡大鏡

 デフォルトで良いのであるが,まずは「設定」を確認したい。設定 > コントロールセンター で,「含まれているコントロール」,の中に,左のアイコンの「拡大鏡」が入っていることを確認すること。無い場合は,「コントロールを追加」から探し当てて,緑色の「+」をクリックする。

2 撮影してアップロード

図2 コントロールパネル

 iPhone 12 Proでの最初の表示の際に,画面上縁のカメラスリットの右手から,(親指で)下方へスワイプすると,図2のように,コントロールパネルが現れて,ぼくの場合は,オプションをアクティブにしている數が多く,図1に示した虫眼鏡アイコンは右下に現れている。これをタップ。

 図3のように,すぐにマクロ撮影できる。図3では下部に〇に✖️のボタンが見えるが,この写真を撮影する前は,◎ボタン(図6)であった。〇に✖️のボタンは,いま,撮影して表示されている写真をキャンセルできるという状況で,これをタップすると,◎ボタンに戻る。

 図3の場合,狙って撮った対象から少しずれたので,二回ほど〇に✖️のボタンをタップして撮影し直した。決定した写真が図4なのであるが,この写真の直ぐ下に写真1として,実際に撮影された小さな写真が見えている。この写真1には,撮影した筈の範囲よりもかなり広く撮影されていることがわかる。

 それゆえ,狙った対象からちょっとズレても実は,二回りも三回りも広い範囲が撮影されているので,ここで拘る必要は無いのである。

図3 撮影した

図4 送信準備

図5 送信サイズの選択

 先に伝えておくと,実はここで述べるのは,マクロ撮影では無い。アナログ写真の時代に接眼部用のアタッチメントがあって,これは撮影ターゲットの拡大鏡の役割を果たしたが,それに該当するものと考えられる。じゃあ,意味ないじゃん,とは成らないのである。iPhoneのハードもソフトも優れていて,マクロ写真にはならなくても,この方法でピントが合った写真が撮れる。擬似マクロ写真だが,それで十分なのである。撮影結果について,後に提示したいと思う。

 撮影した写真に問題なければ,図3上段右にアップロードのマークがあり,ここをタップしたすると,図4となる。送信オプションがあるが,AirDropは今撮影している場のそばに他のiPhoneやmacがないので,ぼくの場合は自分宛のメールをするよう選択した。その結果が図5であり,いい写真を得るために実際のサイズ(3.0MB)を選んだ。

 このようにして得られた画像はメールで受信できる。この結果は後に示す。

3 オプション操作

 図3の写真撮影画像の下方に3段からなるコントロールパネルが見える。上段は虫眼鏡アイコンが示されていて,その右隣に月の上弦アイコン,マイナス記号,ずっと右手には満月,そして,プラス記号,が並んでいる。この画面では,月の上弦アイコン,つまり,コントラストが選ばれている。そして,満月が右端に移動しているが,これは,マイナスからプラスのバーのスライダーの右端に位置するので,最大のコントラストを選んでいることになる。

 同じく,図3の上段の左端には,虫眼鏡アイコンがあるが,これをタップすると,ズームインとアウトのスライダーが現れる。次に,図3の中段の左端の太陽アイコンをタップすると,明度のスライダーが現れる。

図6 RGBオプションのgrey表示

図7 拡大率と明度

図8 畳む

 図6は,図3のコントロールパネルの中段の中央にあるRGBの擬似ベン図を選んで,並ぶ選択アイコンの左から二番目のグレイスケール表示を選んだ場合である。Adobe PhotoshopやフリーのGIMPなどの画像処理アプリを持っている場合は,このRGBオプションそのものが不要ではある。図7では,上段にはコントラストスライダー,中段には明度スライダーが現れている。

 図3のコントロールパネルの中段の右端にある懐中電灯アイコンをクリックすると撮影対象にLED照明することができる。図3や図6などのコントロールパネルの下段の左端の歯車アイコンをクリックすると,「コントロールをカスタマイズ」というオプション画面が現れる。上段には「主コントロール」,中段には「副コントロール」,下段には「その他のコントロール」が配置されている。「主コントロール」は常に表示するコントロールで,2つまで「副コントロール」または「その他のコントロール」からドラッグアンドドロップできる。
 図8では,図6や図7の表示からコントロール画面を(親指で)下にスワイプして小さくして,その結果,撮影画面を大きくしたものであり,「主コントロール」だけが現れている。ぼくの場合,「主コントロール」をズームとコントラストを選んでいるので,図8のようになった。図7には,ライブラリアイコンと「表示 (0)」が見えるがこれはライブラリにはこの拡大鏡で撮影した写真がゼロであることを示している。図7には,下段中央に,〇に+記号のボタンが見えるが,写真がどんどんと撮れるということであって,「表示 (#)」ボタンをタップすると撮影した写真を観察して適当なものを選んで編集することができるのである。画像処理アプリを持っておればこの機能を使う必要性はないが,このライブラリ編集画面ではマクロ撮影した写真の出来を観察することができるので,特にフォーカスなどのチェックをすることが可能であり,アクセスが難しい場での撮影については,このようなチェックは必須となる。

4 マクロ撮影した写真を見る

図9 普通に撮影 花の左上にスケール配置

図10 マクロ撮影

 図9は通常の花の写真であろう。これはわが家のベランダで今咲いている花で,ヒマラヤユキノシタ Bergenia stracheyi で,Bergeniaは日本で言えばハクサンか,山の花,そして,stracheyiは,Strachey, Lytton |ˈstrāCHē| (1880–1932), English biographer; full name Giles Lytton Stracheyのこと。図10は図4などに見えるマクロ撮影の結果で,マクロ撮影の意図からすると,かなり広範囲が入っている。では,マクロ撮影された図10の解像度は図4を実現しているのか。図10の図4撮影部分をAdobe Photoshopで切り取って,Adobe Illustratorでスケールを付けたのが次のものである。

図11 図10の部分拡大

 図11では,Web上に掲載する過程で写真解像度はかなり落ちてはいるが,写真分解能は0.5mm以下には達していて,通常のマクロ撮影のレベルに達していると思われる。手ぶれの影響もあり,三脚撮影すれば,より高い解像度を得ることが出来るだろう。

おわりに

 このマクロ撮影の手法に出会って感謝している。iPhone 8以降で有効である。 

以上,Mar. 31, 2022記。

追記 Apr. 3, 2022記:

 マクロ撮影の威力を見るべく,昨日,タニハの庭で,ミチタネツケバナとハコベを採取して,図12と図13については,机上でマクロ撮影した。歳時記:春のお彼岸 の図4と図6に対応。三脚があったのに,無精して手撮りをしたので,限界を作ってしまったが。小さい花を固定するツールも必要だなあ。

図12 ハコベの花
図13 ミチタネツケバナの花

図14 ハコベの茎

図15 ミチタネツケバナの根生葉
図16 ハコベのスケッチ

 図12は,ハコベの花で,図14はその茎と対生葉である。図16のスケッチに該当しうると思われる。図15はミチタネツケバナの根生葉で,「タネツケバナは果期には根生葉がなく、小葉は細長い。雄しべが6個。果実が斜上し、揃わない」とあるので,ミチタネツケバナにほぼ間違いが無いだろう

 マクロ写真は,やり直しが必要だなあ。iPhone 12 Proでマクロ撮影して,メールで受け取る形を取った。

 




犬の門蓋南崖の旧汀線高度分布 possible former sea levels at the coastal cliff of Innujofuta deduced from a 3D scanned cloud

はじめに

 ペーパーにするための具体的作業について,Webページ作成というよりも,悉皆ではなくて,節目に近い作業プロセスをここに記して行きます。議論の場ともしたいと思っています。今後の作業を思いつくまま,箇条書きで,次に示します。なお,現地の看板や役場のWebサイトでは,「犬の門蓋」と表記され,いぬのじょうふた,と読まれていますが,他の観光サイトでは,じょうぶた,とも表記されてます。鹿児島県のもともとの発音表記は,ローマ字で綴ると,いんぬじょうふた Innujofuta(外務省ヘボン式)となります。ですので,「犬の門蓋」も,いんぬじょうふた Innujofutaと読みたいと思います。

 Aug. 8, 2022追記: つまりこの投稿に三ヶ月振りにもどった。これから読み直す過程で理解しにくい部分を補足する。(補足: )という形で明記。また放置して,本日はAug. 20, ああ,Oct. 13, 2022,なかなか戻れなかったもうNov. 6, 2022。

  1.  このページの内容であるが,前ページ Cloudから抽出された連続プロファイルの利用2 まで進めてきた犬の門蓋南岸の旧汀線の復元です。
  2.  これが終わると,次に同種の作業として,沖永良部島の宇和美崎の旧汀線高度の復元です。
  3.  次には,大津勘ビーチロックの同様の作業ですが,リスト(補足: この箇条書きの番号)1,2の旧汀線復元との関連が重視されます。すでに得られたC14年代値と旧汀線高度との関連を示します。
     大津勘ビーチロックは,新旧大きく2部層に分けることができますが,旧の方には目立ったサンゴ礫などもなく全層砂質になっています。新の方は現在のビーチ同様,サンゴ礫などが主体となっています。(補足:この認識は画期的だと思う)
     この出現形態は,徳之島空港南方の岬部(次の図1の断面を取ったところで,高校生バイトと木庭が実施)の主ノッチ以下の構造と対応すると思います。(補足:以下,Higher 1, 2, 3は高いものから低いものへ) つまり,隆起サンゴ礁原はHigher 3に対応しており,(補足:より高位の)Higher 1 and 2は隆起サンゴ礁とは直接関係が無いということです。この時代のビーチの堆積物が,大津勘ビーチロックの砂質の旧部層に対応すると思うのです。
     海進過程で造礁サンゴは海底に付着してゆきますが,海進が早くてサンゴ礁(補足:サンゴ礁とは海面まで達した礁原のこと)ができません。そして最高海水準(補足:Higher 1)の際にはサンゴ礁は形成されず,海退が始まってから,やっとサンゴ礁ができたのです。そういう流れが,この徳之島の研究から明らかになったと思います。それを訴えるための種々の本格的な作業がこれから始まります。
     年代測定試料を徳之島の犬の門蓋南岸付近で採取し(補足:別所氏と),何とかクリーニングを続ければ,加速器用の試料とX線回折用の試料は採取できると思います。粗っぽくみて,4試料だけがこれに該当します。できればこのクリーニング作業を川口さんにお願いしたいと思っております。LED照明下での実体顕微鏡での作業です。ドラフトチャンバーはありませんが,掃除機で吸いながらのプロクソンでの作業になります。(補足:経験的に,粉塵はこれで完全に封じ込めることができると思います)
  4.  (補足:沖永良部島最北端の)空港北の津波堆積物とペデスタルを構成する隆起サンゴ礁地形をまとめます。空港の滑走路の延長にこの場があって,ドローン撮影は無理と別所氏によって判断されましたので,残念ながら詳細な画像情報はありませんが,何とか空中写真判読をして,津波堆積物の分布を捉える必要があります。(補足:残念ですが,撮影は低空で可能だったのでは?) これも川口さんなら可能かと思います。どうでしょうか。パソコン上で肉眼立体視をして地図化してゆくか,簡易実体鏡で判読などして,分類図を作成して頂ければと存じます。ぼくはパソコン上で実施し,二人の判読結果を付き合わせて,一つの分類図を作成したいと思っています。(補足:川口さん進んでいますか?)
     拘るのであれば,その分類図を現地に持参して,津波石と礁原の関係を詳細に検討すれば良い成果が出ると思います。この方面の研究は一つのペーパーになると思います。現地では,別所氏も可能であれば,一緒に写真およびLiDARでの撮影をして,繋いで行けば,一つのcloudを得ることができると思いますが。(補足:もう難しいだろうなあ。ぼくのiPhoneの写真で可能かも知れない)
  5.  すでに実施した断面測量図なども併せて,ペーパーにしてゆくことになるかと思います。

いま,思いつくことを示しました。それでは,次の章へ。

 次の第1章は,Cloudから抽出された連続プロファイルの利用1 から移動した。研究内容を公開したくないからである。Mar. 28, 2022記。

1 海食崖のgapを読むための基準を提示する

追記Nov. 6, 2022: 図1と犬の門蓋南岸とは緑藻類と紅藻類の分布が異なるようであるが,フィールド写真やGoogle Earth写真で再度,比較する必要があるだろう。図1では,present MSL platformとpresent High Tide Platformには緑藻が分布しているようであるが,これも再度確認する必要がある。
図1は当初,2019年調査結果としていたが,2020年春の誤り。エクセルファイル名は,徳之島断面測量2020年春.xlsxである。川口さん,別所さんに,添付で送っていると思うのだけど。

図1 2020年春の調査結果を編集

 この断面図を解く詳細な思想は省略する。過去4年それぞれ春の大潮時に調査してきた。そろそろペーパーにしなければならない。この図1の左手は岬部の断面,右手は湾入部の断面である。岬部はすべて琉球石灰岩の石灰藻球岩で構成され,完新世隆起サンゴ礁は無い。湾入部の高位プラットフォームはほぼ隆起サンゴ礁で構成されている。このプラットフォームを図中ではwave-cut Raised Coral Reefとしている。過去の海水準としてはHigher 4 Levelとする。離水過程で,中等潮位プラットフォーム形成過程の影響下にあって,湾入部断面で見るように,11/1000(0.628゜)海方に傾いている。
  Higher 3レベルについて: もちろん湾入部の断面に見える隆起サンゴ礁はある時期の間,中等潮位プラットフォーム形成過程にあった。そして,1.41 m(湾断面の完新世後期サンゴ礁上限)〜1.65m(離水プラットフォーム上限)近く離水した。この隆起サンゴ礁は当時の潮位を現在の改正数をそのまま適用すると,山漁港の大潮升1.90m,中等潮位1.11mだから,(1.41 or 1.65)+ (0.79〜1.11)= (1.41 + 0.79)〜(1.65 + 1.11)= 2.20 〜 2.76 a.s.l.となる。で,図1の岬断面でのHigher 3レベルの陸方端の高度は2.38mであり,2.20 〜 2.76 a.s.l.の幅に入っている。つまり,Higher 3は,湾断面の隆起サンゴ礁を生成した旧海水準に当たっているのである。

 図1には緑色の線分が4本(1本は破線)ある。岬部分には,Higher 1, Higher 2 (broken), Higher 3,湾入部にはHigher 4 (wave-cut Raised Coral Reef)がある。岬部分のHigher 1 〜3はすべて,湾入部のwave-cut Raised Coral Reefの線分を機械的に平行移動したものである。図1の岬部断面の海方端には現在の中等潮位プラットフォームの一部が見える。いまだ面的広がりはない。中等潮位プラットフォームの陸側には,規模は小さいが高潮位プラットフォーム(図1のpresent high tide platform)が,(補足: 岬部と湾入部の)何れの断面にも見える。

 湾入部の断面のwave-cut Raised Coral Reefが隆起した後の時間の経過は,現在の中等潮位プラットフォームの幅から測ることが出来るはずであり,この幅が極めて小さいことからすると,現在の海水準に達してからの時間は長くは無いことが想像される。

以上,Mar. 18, 20, 2022記。

 Higher 1レベルについて: 岬部プロファイルの海寄りの高まりはランパートに相当する。 日本の岩石海岸でのプラネーション研究の代表的研究者であるTakahashi Tatsuroや豊島吉則が最も注目してきたものである。ランパートがかつての波食面由来であることを,この断面は示している。この断面の陸端には波食または溶食ノッチが見られる。これに隣接して配置しているのは同断面付近のノンプリズムによるノッチ断面図である。このノッチ断面とHigher 2レベル(破線)の交わる付近にはステップが見られる。そしてこの破線は,ランパート中央部付近のpointとも交わっている。このランパート中央部のpointは実はシリンダー状の凹所の高度を代表している。つまり,破線は明瞭なレベルを示しており,Higher 2は,Higher1に続く海退過程の一つの海水準を示しているのである。

 氷河性海水準上昇期の最高海水準は,Higher 1であり,その後の海退過程で,Higher 2のレベルが示す休止期があり,Higher 3に至って,サンゴ礁が略大潮の最低低潮位または大潮升の平均低潮位までほぼ面的に形成されたのである。ノンプリズムでのノッチに注目すると,Higher 1のレベルより高い部分はほぼ船首型を示している。このレベル時代のノッチは船首型を呈して,その海方には当時の中等潮位プラットフォームが形成されていたと考えて問題は無いであろう。ランパートの頂部はその当時の中等潮位プラットフォームと考えて良い。

 その後,Higher 2レベルまで海退がある。それに応じて,中等潮位プラットフォームが低下する。そして,さらにはHigher3レベルまで中等潮位プラットフォームが低下してきたのである。とはいえ,何故,残存しているのか。湾入部にはHigher1〜3が欠落し,wave-cut Raised Coral Reefが広く分布するのか。こういったことは以前から何となく感じてきたことである。海岸地形学の最も魅力的なテーマであると思う。海面下の基盤岩傾斜,陸域からのmass-wastingというより,水流運搬力との関連があると思う。(追補足:このロジック,今はもうわからない。サンゴ礁が岬部では発達せず,湾入部で広い理由を,説明しているのだと思う。)

図2 図1の”a notch profile”を得たV-shaped notch

 図2を観察しながら。 ルーフスロープだけでなく,フットスロープをも備えた V-shaped notchは,船首型ノッチ形成に引き続く海退で形成されたことは推測できるが,なにゆえに船首型ノッチの更なる深化ではなく,フットスロープの形成に繋がるのか,これを説明する必要がある。海退に伴って形成されたものであろうが。

 ルーフスロープでは石灰藻球岩の層理が明瞭に見えるが,フットスロープでは深いラピエが形成されて,層理が見えにくくなっている。言い換えると,スムーズなフットスロープ形成後に,ラピエのトップにそのスロープを残して,シリンダー状の深い立て孔が形成されている。図2の写真の手前部分は広いHigher3の離水プラットフォームであり,ここには深いラピエは展開していない。

  このノッチの出現形態は,プラネーションを作り出す営力の大きなヒントになるが,この議論はここではしない。さし当たり,cloudから得たプロファイルを読む手がかりをここで示した。

2 前ページ Cloudから抽出された連続プロファイルの利用2 に続いて

 前ページの「 2 Point list pickingの有効性」,で得た情報をもとにして,犬の門蓋南岸の地形傾斜変換点の意味とその分布を捉えることになる。前ページで指摘したように,profiles上をクリックしてもpickingはできず,fbx上をpickingすることで座標情報を得ることができる。結果的に言えば,profilesから得られるものは多くは無く,結局のところ,profilesを生成しなくても,地形傾斜変換点を把握し,その座標値を得ることができるのである。
 ではあっても,2m間隔でのprofilesは傾斜変換点を捉える位置決めの目安になることは確かであって,そういう意味で不要なものではない。とは言っても,profilesの位置に規制されることなく,fbx-3D画像で傾斜変換点の定高性や連続性を観察して,pickingするのが最も適切と思われるのである。 図3は新たにピッキングしたものである。

図3 point list pickingツールで得られた位置情報

 この結果をアスキー出力して,Excelで整頓したのが次の表1である。

表1 pickingテキストファイルをエクセルで

以上,Mar. 28, 2022記。

 図1の考え方に基づいてピッキングした。表1には,旧汀線関係で3レベルが認識される。Higher 1で2件,aver. 4.36m,これは現在の出現形態はV-shaped notchであるが,当時は船首型ノッチであろう。その船首と言わば海面との交点がほぼ中等潮位にあったと思われる。海食面の最も卓越するレベルは海面と陸域の交点で最も海面位置の頻度の高い中等潮位と考えるからである。その根拠の明瞭性は未だ無いのかも知れないが(ぼくの学生時代より後に何らかの成果があったかも知れない: 川口さん,ネット検索など宜しく)。このV-shaped notchは,他のHigher 2 and 3と比べると,捉えやすい。そこでまずは,このNotchのみの分布を捉えて,一つのPicked points listをつくることにする。北西縁から始めて南東縁で終了したい。参考になるので,全profileを表示した方が良いだろう。picking位置の目安にもなる。

追記Nov. 6, 2022: Point #8と Point #9の間,つまり,Raised Coral ReefとMSL platformとの間に,erosional RCRFがある筈かも知れない。元々Raised Coral Reefはなく,#7, #8がerosional RCRFの可能性もある。これより後に,記述されているかもしれない。

 次は,Low water platformにするか。この表現はネット検索したけど,みつからないので,Low-tide platformにする。潮位については,low waterというのが今は主流だと思うけど,プラットフォームについてはlow-tide platformの方がポピュラーのようだ。low-tide platformはGlossary of Geologyにもある。これは,solution platformとあり,これを引くと,次のよう。

“solution platform: An intertidal surface on carbonate rocks, nearly horizontal but not abraded, produced primarily by solution but with contributions by intertidal weathering and biological erosion and deposition (Bloom, 1978, p. 448). See also solution bench. Syn. low-tide plaform.”

とある。solution benchを引くと,次のようにある。

“solution bench: A low bench produced on limestone coasts by the action of fresh water (Wentworth, 1939). Presence of such benches on many desert coasts requires broadening of the definition. Preferred term: solution platform.”

とある。preferred termは,基本語、優先使用語,という意味であり,用語 “solution bench”は,用語 “solution platform”に吸収されて良いようである。後者の定義では,淡水の溶食が重視されている。潮間帯のベンチは海面より上の石灰岩が風化つまり溶食によって溶け去った結果である。そして,現成のベンチのレベルは略最低低潮位より上には,二つあり,一つは中等潮位プラットフォーム,もう一つは低潮位プラットフォームである。高潮位プラットフォームは,高位海水準に関連したもので,現在,ラピエが展開している。

 繰り返すが,Higher 1,2,3,隆起サンゴ礁原,中等潮位プラットフォーム,低潮位プラットフォーム,と6レベルが認識される筈と考える。図1には,Higher 1,2,3,隆起サンゴ礁原,高潮位プラットフォーム,中等潮位プラットフォーム,以上,6レベルが並んでいる。低潮位プラットフォームは遡上波を避けるために計測できなかったようである。一人でプリズムを移動しており,波しぶきもあって,落ち着いて,写真撮影なども出来なかった。
 図3と表1では,Higher 1,2,3,隆起サンゴ礁原=高潮位プラットフォーム,中等潮位プラットフォーム,低潮位プラットフォーム,以上6レベルが認められる。

追記Nov. 6, 2022: 隆起サンゴ礁原=高潮位プラットフォーム,という表現は如何にも変だが,ドローン画像の観察から自然にそういう発想が生まれた物かも知れない。
 図57(修正後)では,MSLに揃って現在生成中のプラットフォームが分布しないことは注目すべきである。

 さて,point list pickingファイル作成の2番目は,中等潮位プラットフォームかと思われるが,まずは,V-shaped notchのpickingを実施しよう。

3 Higher 1, V-shaped notchの picking list

 実際にやってみて,profiles情報は大変役に立った。図4のDB Treeにあるように,fbxファイルのサブディレクトリに,Picked points listが作成される。レベル毎の別々のファイルにするために保存して,ツール内でASCIIファイルで保存して,それを呼び出して表示したのが図4編集画面である。右端にPoint #0から始まり,時計回りでPoint #17までが一望される。座標点の場所は,この図の左端から右端に及んでいる。pointの位置はマゼンダ色であるが,次に作成するレベルについては別の色表示が可能かどうか。

図4 Higher 1, V-shaped notch 座標値

 図4の左ペーン内のディレクトリpicking_list_Higher1.txt,または,サブディレクトリpicking_list_Higher1 を選んで,Display > Display Settingsを選ぶと,Display optionsパネルが現れる。そのLabelsをクリックして開いた表示が,図5である。右下に “marker color” がある。これをクリックしてApply, OKすると反映されるが,残念ながら,他のファイルのpicking_listについても同じ色が反映されるので,個々のグループ分けには使えない。

図5 Display options

4 mean sea level platform picking list

 さて,上記のように,別のpicking listであっても,pointの色を替えることができない。次の図6では,両レベルを一緒に表示して,その一部を示すので,限界を知るだろう。

図6 Higher 1 and MSL platform

以上,Mar. 29, 2022記。

追加 Apr. 1, 2022: CloudCompareはmouseマシーンで立ち上げたまま,放置している。いま,見たら,図6のように,cloudファイルfbxで,このMSL platformのPicked point listが作成中になっているようだ。図6のDB Treeの最下段には,picking_list_MSLp.txtがあるので,この名でMSL platformのpickingデータをASCII保存して,これを呼び出して,図6の編集画面のように,表示しているらしい。
 Point #8で終わっているから,全9件である。図7に示したように,Point #3と#4の間にはプラットフォームは無いがどうも,この岬部だけに小さなNotchが分布しており,これがMSL platformに対応するらしい。

図7 MSLp_btw_P3and4 Higher 1 V-shapedとともに二段Notchを構成する

 図7の表示のうち,Point #3付近を観察しているのが図8である。

図8 Point#3付近

 図8の左下のPoint #0〜3は,MSL platformである。図8の右端には小さなNotchが続いている。で,Point #3とこの小さなNotchの間には,V-shaped notchがあって,より上位のPoint #5のV-shaped notchの規模と余り変わらない。このnotchをどう考えれば良いのか。上述の「Higher 1,2,3,隆起サンゴ礁原,中等潮位プラットフォーム,低潮位プラットフォーム,と6レベルが認識される」,としたレベルで考えると,隆起サンゴ礁原(図1断面のHigher 4)かHigher 3になるが,このnotchは侵食地形なので,Higher 3になるのか? それにしては低すぎるかも知れない。今のところ,ペンディングである。

 さて,図8右端の小さなnotchが手前のPoints #1〜3のMSLp相当だと考えて, MSLpのPoints #3と#4の間の岬部(図7のPoints # 3と$4のポイント欠落域)についてトレースして行くことにする。fbxのサブディレクトリであるPicked points listではこれまで#8となっているので,次の#は自動的に9と成るはずである。地理的には中間部にpointsを挿入することになる。

 Point #3からではなかなかpickingが難しく,#4から時計回りにピッキングすることにする。この岬部のprofilesは,#21〜61に該当し,全部表示して傾斜変換点を探す目安にする。

 クリックしたてのpickingは,ツールパネル左端の🌀マーク(例えば図9の画面右上のパネル)で削除できるが,それより前のものはこれが効かない。で,ところがDB TreeでのfbxのサブディレクトリのPicked points listで,削除したいものを選んでdeleteすると,編集画面のPoint #と連動する。図9では,#3に代わって,#32としたい。#3はMSLpとしては高すぎるのである。

図9 #3を#32で置き換える前

 図10はDB Treeで#3を削除したところの図である。編集画面でも#3が消えている。

追記:元の#3がこれに近接するPoints #0〜#2に比べて高くて,右隣の#31から続いて,#32としたということだ。

図10 #3が消えた

 fbxでModelを選んで,Picking ツールを表示したところが,図10であるが。#3の削除での#の欠落を補うように,図11では,一つずれて,DB TreeでのPicked points listでは新たな#3が生まれ,編集画面のPoint #32が#31に変化している。元の#4以上が1減少したのである。

図11 元の#4以上がすべて1減少した

 Picking ツールで,フロッピーアイコン(例えば図11の画面右上のパネルの2番目のツール)をクリックして,picking_list_MSLp.txtファイルを上書き保存した。

図12 MSLp完成か

 図12がMSL platformの陸縁座標値になる。このような表示だと使いにくい。このファイルを一度deleteして,再度呼び出せば,例えば図5のようになって,扱いやすい。

 図13は,MSL platformの出現形態を確認すべく,用意した。ここで注目したいのは,MSL platformの幅である。pickingした場所でみると左(西)寄りのPoint # 0, 1, 2, 31を含む左の部分では広くて,この図の右(東)寄りの岬部分にはこの面が存在しない。

 図13を改めて見ると,MSL platformは広く,ドローン撮影が捉えている。Higher 1のV-shaped notch画像は呆けているが。それゆえ,この部分について,MSL platform関連の情報を得たいと思う。左手にはMSL platformは,すぐ手前(南)の島様地形も見られる。傾斜変換点ではなくて,platform縁辺のrampart様の高まりの高度分布も得たいと思う。picking listの#はまたまた,不連続ではあるが,続けて行きたいと思う。つまり,#32から左手(時計回り)にMSL platformの傾斜変換点,そして,反時計回りにrampartトップを計測したいと思う。

図13 MSLpの出現形態は

以上,Apr. 1, 2022記。

 さて,図14のように,point #0の左手から時計回りに新たに,MSLpのpickingを開始した。陸繋島の部分付近の,#34 1.33m,#35 1.52m,#36 1.58mと高いけど,反時計回りで描いたランパート上は,#37〜#42は0.74〜0.91と余り高くない。まあ,沖永良部島でのSpratidal Platformと同様ですなあ。それで,MSLp関係はこのツールパネルのフロッピーアイコンを押して,上書き保存した。

図14 MSLpとramparts

5 low-tide platform picking list

 MSLp関係のpickingは終わったので,一度,CloudCompareを終了(または閉鎖)した方がよい。何か方法はあるかもしれないが,ピッキングを続けると,次から次とPicked points listにつみあげられて行くので,混乱を来す。もちろん,終了せずに,このリストから削除するのも可能ではあるが,精神衛生上,良くない。

 CloudCompareは,何か,Web閲覧と類似したところがある,沢山のファイルを開いても,なんら,重くならない。いいソフトだと思う。さて,また,fbxcloudファイルを開いて,さきほど上書き保存したpiking_list_MSLp.txt(Show labels in 2Dにチェックのこと)も開くが,ピッキングラベルがパノラマ状に表示されるので,一旦削除して,また開く必要がある。このようにして,次のステップの準備ができた。fbxクラウドを非表示にして,最も北寄りの場所をMSLpのラベル表示から想定して,ズームインなどする。

 low-tide platformの認定は,当然,地形ではあるが,紅藻類の分布はその海食崖のトップ近くまで分布している。湾入部の場合とかなり異なるのは注意すべきであろう。湾入部では,紅藻類の上限がlow-tide platformにあたるからである。low-tide plaformは図15では,左手(北側)の#0では-1.1mほどで,右手(南側)ではほぼMSLまで高くなってゆく。岬部では低くて,湾入部では高くなってゆく。左手ではサーフが押し寄せてわずかな場所で露出しているために,pickingの位置は限られている。ところが,右手ではプラットフォームが高いために,ほとんどサーフから免れているのである。all closed.

図15 Low-Tide Platformの高度分布

以上,Apr. 4, 2022記。

6 Rased coral reef

 本ページの第2章を確認したい。地形的に特徴的なものは,この隆起サンゴ礁原である。図3の付近は年代試料を採取した場所で,放射性炭素年代試料を採取し,何とか年代試料として適合するものが採取できたところである。それゆえ,この地をpicking開始場所とした。ここから時計回りにマーキングすることにする。

 さて,fbxクラウドと,あとはMSLpファイルを開く。そして,fbxのModelを選んで,Picked points listを作成する。ここで,気付いたことだけど,表で🌀アイコンをクリックすると消えてくれる。図16は図3から時計回りに北に進む岬部であるが,地形の傾斜変換点とともに,石灰岩の色も考慮している。

   

図16 Raised Coral Reef, picked points

 図17は,図16のすぐ隣の#19までで,ここからは同定ができない。

図17 until #19

 図17からちょっと北に行くと,図18のように,新たなRaised CRの面が見えるが,#23までが限界。

図18 from #20 to #23

 ほぼ図3に該当する#0から右手つまり反時計回りに追加してゆくのであるが,point #25はPoritesだろう。

図19 #24,25

 図20の#26〜#28は怪しいが,他のレベル設定のために一応pickingした。 

図20 #(26), 27, 28

 Raised Coral Reef Flatは高度に差が無いはずだが,内陸部では侵食されて面としては残っていない。図21では,他の地形との関連で隆起サンゴ礁原の出現形態の差が見えるであろう。

図21 #26 to 28

 さて,RCRは,原地性サンゴ礁石灰岩の上限に一致する筈であるが,いわゆる隆起サンゴ礁地形を面として見る際には,異なる視点が必要である。原地性サンゴ礁原面は,潮間帯の侵食面として出現する。言い換えると,空港南の調査での対応関係を取る必要性がある。

7 Erosional platform from Raised Coral Reef Flat

 これはこれまで言及してこなかった面である。前章の終わりで述べたように,現在の隆起サンゴ礁とされる面は多かれ少なかれ,潮間帯の侵食環境にさらされる。広い面の陸縁は中等潮位に一致するとぼくは今の所考えている。そこで,岬部にもこの面は小規模にあるだろうけど,現在の出現形態を見てもわかるように,岬部と湾部で同時に異なる高さで生じるために,ここでは,湾入部に限定して,一応,Erosional RCFとして,pickingファイルは,RCRとは別にすることにした。

 明確な地形をもった場所から始めた方が問題が生じないと考え,図22のPoint #28 of picking_list_Raised CRとPoint #7 of picking_list_MSLp付近から始めて,Point #0とした。

図22 Erosional RCF

 #3まで実施して,#0より時計回りに,#4〜7まで実施した。図23に示す。

図23 Erosional RCF #4 to 7

 図24には,これまで得たpicking結果5種のうち,Higher 1以外の4レベルを表示している。

図24 Higher 1以外の4レベルを表示

 さて,ちょっと視点を替えて,旧汀線指示地形のうち,もっとも蓋然性が高い高位礁原高度picking_list_RasedCRを確認する。#0〜#28のうち,地形が明瞭なものでは,最小値は1.97m,最大値は2.37mである。平均は意味が無いのでここでは使わない。統計処理は後に実施したいとは思うが頻度分布図での最頻値が重要だろう。

 さて,旧汀線の長期の安定期があり,最も形成されるのは中等潮位プラットフォームであり,notchも同様,retreat pointがそれに該当すると考える。実験的な研究は,今のところ,みつからない。で,上記の高位礁原高度の最小値1.97m,最大値2.37mに,徳之島で唯一の潮汐港「山」について,略最低低潮位ー中等潮位=1.11m,または大潮升潮位1.90ー中等潮位1.11=0.79mを足して,最小値〜最大値を求めると,1.97+0.79=2.76m 〜 2.37+1.11=3.48mになる。で,2.76〜3.48mに,前述のHigher 1つまりV-shaped notchの高度を対照したい。

 V-shaped notchの最小値は3.30m,最大値は4.58mになり,3.30〜4.58mの高度幅があり,高度幅で重なる部分があり,V-shaped notchの方がより高いゾーンにある。これは言い換えると,サンゴ礁原が大潮升までは達せず,V-shaped notchのretreat point言い換えると,中等潮位プラットフォームが高潮位に近い位置にあったことを示す可能性がある。

 海進期には海岸は極端に言えば垂直崖,以前,木庭が沖永良部島と徳之島のモデルを作成したが,このモデルで言えば,傾斜3゜〜5゜ぐらいであったか(西村先生退官記念論文1980),急崖というよりも,緩傾斜と考えて良いだろう? それにしてもサンゴ礁形成の基盤は深く,造礁サンゴが海面付近に礁原を作るのには多大の時間を要した筈である。以前,久米島のボーリングで得た年代測定での結果が役に立つかもしれない。高橋先生の古今書院のピンクの本に簡単にまとめられている。ちゃんと読む気がしなかったが。このボーリング作業現場で記載したのはぼくだったのであるが。

 とにかく,大潮升までサンゴ礁原が発達したことは間違いなく,困難なので,略最低低潮位が礁原トップであることは間違いない。そうすると,1.11mを採用することになる。かつ,残された礁原の高度で意味をなすのは,最大値または最大頻度値である。一応,最大値2.37mを使うと,2.37 + 1.11 = 3.48mが当時の中等潮位となる。V-shaped notchは,3.30〜4.58mの高度幅があって,このnotchは当時の中等潮位か,それより1mほど高くなる。

 V-shaped notchのretreat pointが形成されたのは,ある高位海水準の時代で,このnotchの海方には中等潮位プラットフォームは未だ形成されなかった。船首型だった。そのnotchのリトリートが海面低下過程で高くなってゆくのは,おかしい。おかしい,と考えるのがおかしい,と思う人は,反論してね。

 それでV-shaped notchとRaised CR flatの間に旧汀線候補を探すことになる。徳之島空港南断面と同じ方向性になったなあ。

図25 RaisedCR and Higher 1

 地形の全体の分布ではなく,実際に観察した図25付近を見てみる。図25には,picking#が上,中,下の三段が見えるが,上段のは,この図の後背(北側)のV-shaped notchの#が透けて見えているだけ。

 中段の#9 (4.02m)と下段の#3,4 ((2.14+2.27)/2=2.21)の比高は1.82m,  中段の#10,11 ((3.93+3.96)/2=3.95)と下段の#0,1 ((2.31+2.20)/2=2.26)比高は1.69m,であり,notchが高位礁原より,かなり高くなっている。やはり,このnotchと高位礁原を繋げるのは無理がある。

 では高位礁原に対応する旧汀線地形を,この間で探すことになる。

8 Teracelet between V-shaped notch and Raised coral reef flat

 さて,両レベルの間のterraceletを検知した。profile断面も参考にしている。この面の分布は必ずしも横に続かない。ここでは反時計回り#0〜5で,3.43〜3.57mの高度幅を示している。この付近では前述のように,下段#3,4の平均高度は2.21mであり,terracelet #0,1は (3.57+3.54)/2=3.56mで,3.56 – 2.21 = 1. 35m,もう一つの例で,下段#0,1の高度は2.26mであり,terracelet #3,4は (3.43+3.45)/2=3.44mで,3.44 – 2.26 = 1.18m,それゆえ,1.27mだから,略最低低潮位から中等潮位の高度差1.10mにほぼ対応していると言えるのである。

図26 Terracelet btw RaisedCRF and V-shaped notch

閑話休題:

 さらに,#0から時計回りに見ると,として,始めようとすると,ぼくはCloudCompareでよくやってしまうのだが,DB Tree内での,fbxファイル内のModelサブフォルダを過って,他のフォルダに移動してしまい,DB Treeで紛失してしまう。その紛失先を新たに保存してしまうとModel自体もその紛失先にコピーしてしまう。wifiマウスの操作ミスである。
  作成中のPoint list pickingファイルは,fbxフォルダ内のサブフォルダModelの下位のフォルダに表示されて,編集が可能なのだが,この作業過程を保存しないと,このPoint list pickingファイルは失われる。もちろん,別名で保存しておけばPoint list pickingファイルは残る。残っている場合,そのサブフォルダをModelフォルダに移動すると,編集状態を復元することができるような形を取るが,CloudCompareは認知できない。と言うわけで,保存したpickingファイルを表示して,それを参考に考え直して,新たにModel内で作成することになる。保存するのは前のファイルに上書きすれば良いだろう。実は図26は修正版であり,この上の段落は,修正した結果に基づいて修正している。s

 さて,#0から時計回りに,このterraceletを探してみると,なかなか難しく,Higher 1との関係も気になることとなった。ここでは図3のHigher 2は分類していない。徳之島の他地域では,図3のHigher 3がHigher 2のような出現形態を示すからである。

以上,Apr. 8, 2022記。

9 全レベルの再評価

 さて,ラベルもpoint表示も,異なるカテゴリーの区別ができないので,まずは,ラベルだけでも変更できるかどうか。Low-tide platformの点数が少ないので,これを対照にテキストを変更してみたい。point数の少ないLow tide platformのpicking_listファイルであるpicking_list_LTp.txtファイルをテキストエディターで開いて,手作業で,Point#ナンバーについて,Point#LTナンバーとして,別名で保存picking_list_LTp_LT.txtとして保存して,CloudCompareで表示したのが次の図27である。

図27 Low tide platformのpicking point表示

 こうしてみると,ラベル位置の入力値がそのまま表示されていることがわかるので,Point #LTナンバーの代わりに,LTナンバーとすれば良いようだ。Pointという表示から大文字と小文字も区別できることがわかる。さて,この作業を実際に表示して,この考えに問題がないことがわかった。

 さて,個々のレベルのラベルを次にまとめている。高位から低位に列挙する。
VN: Level 1, V-shaped notch
FT : Level 2, Footslope terracette
 V-shaped notchのfoot slope途中のちょっとした幅を持つ地形について,特に命名されていない(と思う)。terracetteは,Glossary of Geologyでは地すべりのちょっとした段を言うようである。Definition of ’terracette’ in British English (ˌtɛrəˈsɛt), https://www.collinsdictionary.com/jp/dictionary/english/terracette, にもあり,geography用語として,a naturally occurring terrace,とある。海岸の微地形でも使って良いのではないかと思う。これが,Raised coral reef flatを作った海面の中等潮位と考えている。
RR: Level 3, Raised coral reef flat
ER: Level 4, eroded Raised coral reef flat RFが海退途中で中等潮位プラットフォーム形成過程を経た面と考える。犬の門蓋南岸の湾入部に広く分布する。徳之島空港南方の断面も同様である。通常,サンゴ礁海岸での隆起サンゴ礁面はこれにあたる。
 RFまたはERの陸側には小崖nipがある。見過ごすと,V-shaped notchが続くように見える。
GP: Level 5, green platform 緑藻が分布する潮間帯のプラットプラットにあたる。岬部ではspratidal Platform,湾入部ではintertidal platformの形で分布する。平衡に達するとmean sea level platformになると考えられるが,沖永良部島に比べて隆起速度が速いためか,MSLよりも高い傾向が生じている。
LT(RP, red platformに変更): Level 6, low tide platform  平均低潮面にほぼあたる筈であるが,岬部ではMSL付近に分布する傾向もある。

 以上,ぼくの頭の中にある考えを適当に書き下した。不正確なものである。とにかく,6ステップの地形変換点の名称をここに示した。この略号が不適当になる場合もあり,上からのレベル順に,Lv1, Lv2, 〜,Lv6とすれば混乱はないが,これでは地形的なイメージと直接つながらないので,覚えにくく,後に面倒になるかもしれないが,この意味付けした略号を使うことにする。

 テキストエディターでラベル名を追加して行くのは寂しいので,一応エクセル関数のconcatenateを使って作業することにする。このpicking過程でナンバーリングに必ずしも一貫性がなく,配置を変更することも可能ではあるが,混乱する可能性があり,一応,ナンバーリングは触らないことにしよう。mousePCからmacに,共有関係で6ファイルを移動して,エクセルで処理を実行する。

 データ>区切り位置,で,label, easting, northing, elevationを分ける。

9.1 LT: Level 6, low tide platform (RP, red platformに変更)

 5 low-tide platform picking list,に記している。図27に分布図はあり,エクセルで処理した図などが図28と図29である。

 岬部分では略最低低潮位付近に位置し,湾入部では中等潮位に近づいている。略最低低潮位はサンゴ礁原の上限である。岬部分のpicked pointsの分布を図30に示している。図28には高度トレンドを赤矢印で示しているが,大きなLT2とLT3の間には大きな段差があり,図29の解釈の方が妥当であろう。つまり,岬部と湾入部では大きな落差があり,さらにそれぞれの中でもトレンドがあるということです。恐らく,海底地形との係わりだと思います。別所さん,川口さん,海底地形図を探して頂ければありがたく存じます。陸域の地形からおよその海底地形も想像はできますが。

 それにしても,岬部でLow tide platformが深部にあって,湾入部で高くなってMSL付近に到達している現象は全く想像できませんでした。

図28 Low tide platformの陸方端高度分布
図29 Low tide platformの陸方端高度分布2

 

図30 Low tide platformの岬部分のpicked points

 このような結果は,思いもよらなかった。岬部分と湾入部で共に,大潮升の低潮位付近にあたると,勝手に想像していたのである。現成サンゴ礁の形成の観点では,岬部分ではバットレスゾーンの上限に対応するが,湾入部分では,Low tide platform陸端からすると,より深くて遠い位置にその上限が配置されているということになるかと思われる。図29で見ると,Low tide platform陸端から1m前後の小崖nipがあり,紅藻類が生育している。この上限が湾入部の上限とほぼ一致するのではないか,と想像したので,実際にCloudCompareで実行してみることにしたい。

 Top of red algae,upper limit of red algaeなのだが,略号はRAとしよう。色合いからすると,紅藻類と緑藻類のミックスのように見えるが,ミックス相の上限を捉えることにしよう。Low tide platform陸端のpicking地点#0〜#9に合わせて,pickingしよう。

 作業過程で紅藻類の上限よりも小崖のトップを捉える方が理にかなっているように感じた。で,Top of red algaeをやめて,top of nipとして略称は TN(こちらの方はまだPoint #のまま,新規作成中)としよう。図31は岬部分,図32は湾部分の両ポイントの関係を示す。

図31 岬部分付近のLTとTN(こちらの方はまだPoint #のまま,新規作成中)の関係
図32 湾入部分付近のLTとTN(こちらの方はまだPoint #のまま,新規作成中)の関係

 さて,両者の高度分布を確認したい。図33の上段の図はTNのもので,トレンドはほとんど無い。つまり,岬部でも湾入部でも分布高度に傾向は見られない。下段には,差(TN-LT)の分布を示している。岬部分では両落差にトレンドがあり,湾入部では差が無いという現象がある。納得できる傾向と言える。

図33 LTとTNの高度分布

 図34はGEで空中写真Jan2021を表示し,トーンカーブと彩度を触って,海底地形を見た。この再現は難しいかもしれない。右下隅のスケールは30m長さである。解像度をweb用に落としているために数字が読めない。

図34 GE Jan2021写真をトーンカーブと彩度を操作して

 なお,図35はPhotoshop処理前のものである。陸海域の認識のために,参考に掲載する。

図35 GE Jan2021撮影のもの

以上,Apr. 10, 2022記。

 図34と図35に示したGEの写真から,海底地形とサンゴ礁地形との関係を捉えることができるので,Low tide platform高度分布について何らかの解釈が可能と思われる。川口さん,別所さん,アイデアがあれば。とにかく,Low tide platformの高度分布は興味深いと思われる。沖永良部島でも大津勘ビーチロックと宇和美崎の地形や,GE写真との関係がそれなりに捉えられるので,期待したいと思う。

 top of nipつまりTNと,LTの計算をしたエクセルファイルを,名前をつけて保存 > UTF-16 Unicode テキスト.txt,の形で保存すると,図などが自動で省略されて,図36の右上のようになる。この上段のTN0〜TN9の行だけを残して,mousPCに送ればCloudCompareで見ることができる。

図36 エクセルファイルをテキスト保存

 ところが,図37のように,csv形式に統一した方がベターと考えられる。

図37 取り込むテキストファイルの形式はcsv

 エクセルで,別名保存する際に,csvファイル形式で出力する必要がある。この場合,ファイル名の拡張子は,csv,となり,アイコンはエクセル形式になっているので,マニュアルで,txtに変更すること。そしてCloudCompareで図38のように表示した。Point #3の場所には,L TN3のように見えるが,LT3が隠れている。DB Treeの配置で,下位ほど,表示が上位になることがわかる。

図38 LT, TNを表示

 あらためて,図38を見ると,LT以下の海面下の紅藻類が分布する面が,現在の礁原であることを理解することができる。その意味では,湾入部ではそのレベルはほぼ中等潮位までに達するのである。

 改めて,図34と図38を引き比べると,現成礁原とその海方のバットレスゾーンを見ることも可能で在る。GE掲載の空中写真は必ずしも国土地理院から提供されていない。ハレーションが無い立体写真が欲しい。図34と図35は2021年1月16日取得とあるが,ソースがわからない。川口さん,別所さん,調べて貰えますか。

追記 Apr. 15, 2022: 次節の9.2 GP: Level 5, green platform,を作成する上で,改めて,low tide platformという名称の問題性を解消する必要性を感じた。GPについては,中等潮位プラットフォームとぼくが読んできたもので,このうち,岬部では,spratidal platform,としてきた。これに疑問を持って仮称したのが,green platformである。植生から名付けることで現在の営力も理解できる。
 で,9.1 LT: Level 6, low tide platform,であるが,湾入部ではおよそ中等潮位に対応しており,low tideに対応する訳ではない。low tide時に干し出すという意味に過ぎない。9.2 GP: Level 5, green platform,も干し出すので,区別が付きにくい。では,どうするか,9.2同様,緑藻類 red algae が生息するプラットフォームがいいだろう。と言うわけで,9.1 LT: Level 6, low tide platform,はやめて,9.1 LT: Level 6, red platform,とする。この節のタイトルも変更し,picking_listの名称も変更だ。

9.2 GP: Level 5, green platform

 上掲を繰り返す。「GP: Level 5, green platform 緑藻が分布する潮間帯のプラットプラットにあたる。岬部ではspratidal Platform,湾入部ではintertidal platformの形で分布する。平衡に達するとmean sea level platformになると考えられるが,沖永良部島に比べて隆起速度が速いためか,MSLよりも高い傾向が生じている。」すでに作成したpiking_listは,4 mean sea level platform picking list にあたり,ファイル名としては,picking_list_MSLp.txtである。この面が最も複雑であり,この面は旧汀線高度評価の鍵になっていると思うので,じっくりと取り組む必要がある。次の図は,picking_list_MSLp.txtをCloudCompareで表示した。

図39 MSLpの分布

 さて,これは,岬部ではSpratidal platform,湾入部ではMean sea level platform,そして,前者ではrampartも含む。これらの対応関係がなんともわからない。picking順は必ずしも系統的にできなかったので,この図の配置に応じて,整理する必要がある。

 とはいえ,先ずは,picking pointsの高度分布をエクセルで観察した。高度分布から分類するのはこの研究の目的からすると適切でないと考え,それも配慮しつつも,ほぼ北から海岸線沿いのナンバーリングを意識しつつ,順序を変更した。

図40 MSLp to GP numbering

 図40のDB Treeを見てほしい。エクセルで整理してCloudCompareに取り込んだものが,5_picking_list_MSLp_GP.txtである。これは,この上の段のpicking_list_MSLp.txtの上位に載っている。例えば図40の左端下部付近に,GP02 #35,とあるが,これは,エクセルで新たに改名したGP02が,図39に見られるように,Point #35の上位に載っていて,GP02 #35,というように見えているのである。DB Treeの5_picking_list_MSLp_GP.txtでは,上位から,第1行目2D label: GP12,第2行目2D label: GP13,などとある。つまり,このようにして,ナンバーリングに問題ないか,確認した。

 picking_list_⋯⋯⋯⋯⋯.txt,は,ナンバーではなくて,テキストの行順を反映する。これは後のち,混乱が生じる可能性が’あるので,エクセルで新たなGPナンバーでソートした上で,CloudCompareに取り込んだ方がいいと思われ,変更することにした。

以上,Apr. 11, 2022記。

図41 GP高度分布

 このすぐ前の段落で示したように,GPナンバーを北西から南東に海岸線沿ってソートして,横棒グラフを作成した。何らかの高度分布に規則性があるようである。GP01〜09はランパートで,うち,GP01〜03は特に高くなっている。図42での海域表示がGP01〜03の前では無くて,潮位が高いことがわかり,それがそのまま,高度に表れていると言えるのである。
 GP10〜GP14(15)はspratidal platformの陸端であって,rampart GP04〜14(15)と同高度を示しており,rampartがspratidal platformのもともとのフラットな面の侵食残丘であることが理解できると思われるのである。

 図42では,spratiidal platformの後背には,Point #21〜23が見えるが,これは,RR: Level 3, Raised coral reef flat,のpointである。しかし,ER: Level 4, eroded Raised coral reef flat,のpointはここでは認知していなかった。図42を見ると,Level 4は明らかにあって,追加する必要があることがわかる。

図42 GP北西部とRaised CRF (#21-23)

以上,Apr. 15, 2022記。

 タニハ関係で時間がなかった。図42からさらに南に下る。

図43 GP西部 (#15-23)

 GP15とGP16-との関係をどう考えたら良いのか。GP15はSpratidal Platformの陸端である。GP16-は地形的には,一段高く配置されている。GP15は1.02m,GP16, 17はそれぞれ0.93,1.10mであり,高度分布に違いはないが,地形の連続性から言うと,異なっている。図43は図42の反時計回りの延長である。GP16の弓形notchはGP30まで続くが,GP31以降の弓形notchとは明らかに不連続である。そしてGP31以降の弓形ノッチは,GP16〜30の弓形ノッチを切っている。新旧関係になっているのである。

 それゆえ,GP16〜GP30の弓形ノッチは,GPではなくて,一段上位になっている。図44でのPoint #3〜#10はpicking_list_RaisedCRにあたっている。だから,GP16〜GP30の弓形ノッチは,GP31〜のレベルとPoint #3〜10のレベルの間に位置しており,これは,picking_list_ErosionalRCRに該当すると考えるのが妥当であろう。GPレベルから,GP16〜GP30の弓形ノッチを外し,picking_list_ErosionalRCRに参入させる必要がある。北寄り側にもpicking_list_ErosionalRCR候補があり,かなり増えることになる。GPレベルのナンバーリングは,GP31以降は15を差し引いて,GP16以降に変わる。

図44 GP西南部 (#26-39)

 GP31以降について,地形的連続性を確認したい。図44には,GP33〜GP38までが見える。右手のGP38とPoint#5,6の間には,明瞭な面があり,ここでもpicking_list_ErosionalRCRに入れるべきものであるが,カウントしていない。

 図45では,GP37までの傾斜変換点と,GP38の間では,gapがあるように見えるが,よく見ると,そうでもないか。

図45 GP西南部 (GP33-38)

 図46では,GP37と38付近を拡大表示している。GP37と38の間の比高は0.04mであり,同高度と考えて良い。分ける必要性はないだろう。この後背のPoint#6〜3は,Raised coral reef としており,erosionalはやはり無いが,例えば,GP38とPoint #6の間には,明らかに傾斜変換点があり,これはerosionalとすべきだろう。こういった観点で,図45を再評価すべきだと考える。

 GP16〜GP33までは緑藻がクラウド画像では見ることができず,この点でもGPと同定するのは不適当と考える。

図46 GP西南部 (GP36-39)

 これから湾入部に入ると,GPは低下してゆく。

図47 GP西南部 (GP41-43)

 改めて,岬部と湾入部との境界部分の関係が気になる。図48で見られるように,連続性はよいようだ。

図48 GP西南部 (GP36-41)

 図41で高度分布を見ると,erosional RCRとは別に,特に高いGPはGP01〜03付近と,GP36〜39付近となる。後者付近を図49に示す。GP34からGP39まで,いわば遡上面のようになっていることが影響しているだろう。

図49 GP西南部 (GP34-40)

 以上から, GPとしたポイントについては次のような作業が必要になる。エクセルとCloudCompare両方での作業。

1 GPとしたポイント群には,erosional RCRに該当するものがあり,それは,GP16〜30で,erosional RCRに入れ込む必要がある。
2 さらに,erosional RCRに当たるものが北西部図42と南西部図49付近にあって,これらもerosional RCRに入れる必要がある。
3 そして,RPの再ナンバーリングを施すことになる。その前後か,高度認定を確認し,最終的な形を求める必要がある。
4 以上を踏まえて,RPの高度分布を,改めて確認することになる。

 さて,エクセルで,ごちゃごちゃしたら,ミスる可能性があるので,GPを表示して,改めて観察をして,RNナンバーの近所にピッキングをし直した。この過程で,GP16〜37が3段のerosional CRF,にあたることが明らかになった。GPの陸端の設定はなかなか難しい。タイドプールの底をGPの陸端とするのはかなり単純ではあるが,南の方の湾入部では,ラピエの高さで隆起サンゴ礁の侵食面とGPを区別できるので基準が変わってしまった。そこで,図50に示したこのspratidal platformの方も何とか傾斜変換点を探したいと思い,Point_list_pickingツールだけで,この部分をやり直すことができるかどうか,試してみた。

図50 新たにGPを作成(途中)

 試してみたが,入力済みの行を,🌀ツールで,最新のものから削除は可能だが,挿入とか修正はできなかった。そこで,前回,Point #26で終了したので,図51のように,Point #9〜#15近辺に,新たにPoint #27〜#33をピッキングし,ラベル付きで,ver3として保存した。

図51 Points #10〜15に代わって,#27〜33を追加

 

 エクセルでPoints #10〜15に替えて#27〜33を上書きすればよいことになる。

以上,Apr. 18, 2022記。

 図52は新たなGPの分布である。この図52での岬部分には全く分布しないことがわかる。これまで,岬部としてきたのは中央の突出部だけでなく,西方のSpratidal platform部分も含めてきた。改めて,この図52を見ると,岬部といっても大きく二区分されることがわかる。図52は,大潮の低潮時の映像であるので,紅藻類プラットフォームが比較的広く干出しているが,中央の突出部とこの西方の部分では干出幅は狭くなっていて,広義の岬部と考えるのも問題無いと思われる。陸域の地形でも海岸後背地は岬部では高台になっていて,湾入部とは大きな違いがある。

図52 あらたなGP_ver3

図53 picking list MSLp GP rev3

 新たなGPの分布をエクセルで整理した結果が,図52である。北西から南東へ,海岸線沿いに配列している。

 図53では矢印を配置して,三区分できることを示している。GP01〜03は >1.5mになっている。言わば陸繋島付近では深度が深く,低潮位プラットフォームが分布していないので,波高レベルが高いことと対応しているように見える。

 

 GP04〜GP20では,北西から南東に分布高度が増大している。GP1〜GP09はランパートにあたり,GP10〜GP16はGPの陸端にあたっている。両者とも南東方がより高い傾向を示していて,これは岬の突出部に近いほど高いと考えてよいのではないかと思う。
 突出部南東壁ではGP17〜GP20についてみると,より陸域に近い方が高く,遡上波との繋がりで説明できる。
 GP21〜27についてはほぼ1.0mほどを示し,湾入部の地形とよく対応していると考えることができるのである。

 過去四年余りの研究では,緑藻プラットフォームが岬部で高いと考えてきた。ところが,この結果では,そう単純ではないことがわかる。突出部南東壁と湾入部の境界付近を図53に示している。見かけ上,段差はないように見えるが。図52での高度分布を見ると,GP20と21では,0.5mほどの落差がある。そして,GP17はGP21〜27と同高度を示している。つまり,遡上波の影響を除くとGPの高度差は岬部と湾入部の間では認められないということになる。

図54 突出部南東壁と湾入部との境界域

 このロジックは簡単にスルーできるものではない。ここが正念場と感じている。図53のGP20と21の落差,そして,図54のこの付近を観察すると,明瞭な段差が見られる。GP20の遡上面が侵食されて,gP21の面が形成されている。GP20と21の後背の小崖nipを見ると,連続性がある。自宅に戻ってmouseマシーンでこの付近を拡大して観察したいと思う。
 さて,図55にGP20,21付近をディープに観察すると,GP19〜Point#0(1.59m)の弓形小崖,そしてGP20(1.45m)付近にも弓形小崖がある。さらに手前にもう一つがありそうである。どういう経緯でできるのか,わからない。

図55 Point#0追加してみて

 で,これまでspratidal platformとして,いわば,潮間帯プラットフォームとして区別してきた件がどうなるのか,ということである。図52(併せて図56も参照)を見ると,湾入部のGPの幅は,岬域の西部に比べて2〜3倍ほどである。それだけ湾入部のGPの傾斜は緩やかになっているということである。

図56 GPの分布と低潮位プラットフォームの幅

以上,Apr. 21, 2022記。

9.3 さて, red platform, green platform, erosional RCR platform

 図57はApr. 21に一応,描いてここに掲載していたが,本日,修正版に変更した。CloudCompareを使って,何カ所か,断面図を描くことは可能ではあるが,まだそれをしないで,モデルを考えた。断面図を描くと,プラットフォームの傾斜が出るので,より説得力が出るのであるが,かなりややこしいことになる。ややこしい過程を経て,図56のようなモデル図を提出できる筈である。

図57 GPの岬と湾の断面の違い

 この図57は,図29と53に基づいたものである。表現の変更と解釈をまとめて,次に図58に再掲する。

図58 紅藻類プラットフォームと緑藻プラットフォームの高度分布

 改めて,測点の分布図を次の図58に示す。

図58 紅藻類プラットフォームと緑藻プラットフォームの高度ピッキングポイントの位置

 図58には,寄せ波breachに係わって,水色の矢印で示している。GP01は左端に隠れているが,GP01〜03は陸繋島上のランパートにあたり,最初のtopping high surfを作る。この海方にはred platformが無く,急激に深くなっていると思われる。それゆえ,寄せ波は最も高く,それに対応して,ランパートが最も高く分布しているのである。この場の後背にあたるGP04はかなり低い。そしてランパートの部分そして陸方端で低く,岬突出部の北側GP16,南側のGP17からGP20への遡上波,の係わりで寄せ波が高くなり,その結果がもう一つのtopping high surfを作っているのだろう。

 high surfの効果を除くと,headland域でもbay域でもおよそ海抜1mの高度に,GPが分布していると考えられるのである。それを,図57のモデル図で,green platformが,headland域でもbay域でもおよそ海抜1mの高度に分布する,ということになる。この結果は,沖永良部島で卒論時に発見したと思ったstorm benchの出現形態からすると,意外性があるのだ。図58の結果に誤りはないのだろう。沖永良部島ではどうなのか,気になるところである。第四紀中期以来,つまり,琉球層群の堆積時期以降は少なくとも,同じ変動域にあると考えられる(木庭,1980)が,完新世中期以降の変動速度は,沖永良部島に比べて徳之島が高くなっているので,沖永良部島はどうなのか,確認する必要があるのである。ぼくの老化した頭ではあるが,沖永良部島の湾入部でのGPの陸方端の分布高度はMSLに対応したと思う。つまり,徳之島のGPはMSLよりも1mほども高くなっているということになる。この点は極めて重要である。V-shaped notchからの旧汀線高度復元の際に根本的な差が生じるのである。未だ整理がつかないのであるが。

 このようなことであり,これまで考えて来た世界よりも,より興味深いと感じている。川口さん,別所さん,お考えください。

 次に,RPについて論じる。運動不足で頭がおかしい。明日はタニハだ。雨も上がったようなので,ちょっと散歩してこよう。日は回ってしまったが。

以上,Apr. 27, 2022記。

 図57での,緑藻プラットフォームGPと紅藻類プラットフォームRPは,現在の潮位に関連して形成中の平坦地形である。GPの陸端が,岬部と湾入部でほぼ同高度(1.0m a.s.l.)を示すことは驚嘆に値する。岬部では波が収束し湾入部では波が拡散することと,海岸線からすると,岬部では一般に急激に深くなり,湾入部では緩やかな傾斜をもっていることから考えると,うねりや風波の水位は岬部で高く,湾入部では低い筈である。なのに,何故,GPはほぼ同高度を示すのか。もちろん,これまで見てきたように,岬部では0.5mほどは高くなったり,遡上波が実現する場所では湾入部であっても,多少は高くなる。湾入部の海岸線付近でよく見られる小湾部でもこの現象は一般に見られるのであるが。

 図57の「GPの陸端が,岬部と湾入部でほぼ同高度を示す」現象を説明する物理的観点はみつからない。1.0m a.s.l.は中等潮位からすると略最低低潮位と対応する「略最高高潮位」にあたる。「略最高高潮位」という用語は無いのであるが。

 さて,紅藻類プラットフォームRPの陸方端の高度分布を図58の下段のグラフから見たい。岬部では略最低低潮位にあり,湾入部では中等潮位に収束する傾向がある。海藻の分布は,もちろん,潮位を反映したものであろう。岬部ではこのRP幅は小さく,その海方は急激に深くなる。そして,このRPは実はサンゴ礁のbuttress zoneに当たっている。サンゴ礁の最も活発名場所で平坦面を構成しているのである。隆起サンゴ礁面の原地形である。岬部ではほぼ最低低潮位がRPの上限である。そして,湾入部では中等潮位にまで上昇している。

 現成サンゴ礁がこの湾入部で中等潮位にまで達しているとは考えにくいが,地形としては連続性があるのである。造礁サンゴの外洋側で上限は略最低低潮位の筈であるから,この地形は徳之島の隆起と繋がりがあると考えざるを得ない。これまで述べてきた,隆起サンゴ礁面,そしてそれがプラネーションを受けて形成されたerosional raised coral reef flatの分布と繋がりがあると考えざるを得ないのである。

 で,これまでも描いてきたerosional raised coral reef flatの高度分布を示したいと思うのである。

9.4 erosional RCR platform の分布

 これは思っていたよりも簡単ではない。地形的な連続性に基づいてトレースしてゆくと,かなりの高度差になってしまう。図59には,3面が区別され,その高度分布を示すべく,picking listを使って表示している。
 最も低いのはPoint #38 = 1.79m,これはかつて作成したpicking_list_ErosionalRCR.txtの一部のPoint #2に近い場所である。図59には緑藻が陸域に侵入している場所で,Point #1ともあまり変わらない。この面はぼくも過去の研究者も隆起サンゴ礁面としてきたものであり,何となく納得できる視点ではある。
 Point #37 = 2.43m はこのすぐそばのPoint#28に近く,このPoint#28はraised coral reef flat陸縁にあたると考えていたもので, erosional RCRとするには,周辺地形からすると高くなってしまったという印象がある。実は地形の連続性からするとこのPoint #37が自然なのだが,高すぎるので,考え直さざるを得ない状況がある。Point #39 = 3.25 m, #40 = 3.21 mは,何らかの旧汀線地形であるが,これはV-shaped notchなどが指示する旧汀線と関連するものではないか,と思ったりする。一応北からのものを,4_picking_list_ErosionalRCR_fromN_temp.txtとして保存した。

図59 南部縁辺付近のerosional RCRFの候補

以上,May 1, 2022記。

 というわけで,アプローチを北から実施してきたが,南から初めて見たいと思う。いわゆる「隆起サンゴ礁面」としてきた広々とした面は,この度の作業で,erosional RCRとなったが,このうち,「最も低いのはPoint #38 = 1.79m,これはかつて作成したpicking_list_ErosionalRCR.txtの一部のPoint #2に近い場所である」で,かつ「4_picking_list_ErosionalRCR_fromN_temp.txtとして保存した」ファイルの北縁の面の高度とほぼ一致しているので,この観点で実行したいと思う。

以上,May 2, 2022記。

 さて,いよいよ,実行する。picking_list_ErosionalRCR.txtだけCloudCompareで表示して,実行してゆく。

 当然ではあろうが,南から進めたからよりうまく行くものでもない。ただ,前述のように,いわゆるというか,中田さんや高橋達郎先生と歩いた記憶であっても,そしておそらく世界の研究でも,隆起サンゴ礁面としてきたのは,南に拡がる面(図60では突出部の右手)に対してであったであろう。で,この南から進めることで,ラピエからなる北の面から進めるよりも,いい結果が得られると思う。

 図60は北から識別した38点で,図61は南から識別した26点である。図60では西への突出部を含めて全域で識別され,図61では突出部にはなく,また,突出部の付け根付近では欠落している。図61を作成する過程で,旧汀線高度分布について,より理解が進んだ。erosional RCRの面は,(erosionalであるだけに?)遡上波の影響で現在でもなお,変形を受けている。そういう場所ではこの面は消失している。その場所は図61の突出部南(図の右手)の付け根付近の#9〜#10間と考えている。なお,図61の突出部の#14〜#15では,(隆起)サンゴ礁は形成されず(堆積場が無い),erosional RCRも存在しない。このように,南からの識別の方が,北からの識別よりも,より地形判読が容易と感じられた。

図60 北から捉えたerosional RCRの39 points
図61 南から捉えたerosional RCRの26 points

 エクセルでまとめた高度分布図を次に示す。北からは地形の連続性という観点を重視して作成したものであるが,高度分布の上下変動が余りに大きく,旧汀線高度の観点からすると不適当と言わざるを得ない。地形の連続性という観点は本来ならば適切とも思えるが,そのトレースがうまくはできていなかったことを示すようだ。Point #は図60に対応できている。図63では,Point #0〜#25をER1〜ER26に変更している。この図では,高度変動が極めて小さい。ER05は突出しているが,これは敢えて遡上斜面の上端を採取した結果である。ER26からER23にかけて高くなってゆくが,これは遡上斜面を意識して捉えたものである。図63の平均値ではないが,およそ1.8m a. MSLとなるだろう。配置から考えて,現在の緑藻プラットフォーム 1.0 m a. MSL(図56と図57上段)との比高 0.8 m がこの旧汀線になると考えて良いだろう。

図62 北から捉えたerosional RCRの識別点の高度

図63 南から捉えたerosional RCRの識別点の高度

以上,May 3, 2022記。

南からの識別過程(北からのものは省略する)のなかで理解しえたことを,次に示したいと思う。

図64 4_picking_list_ErosionalRCR_fromS_temp.txt」のPoint #3と#4 付近

 この図64には,「かつて作成したpicking_list_ErosionalRCR.txt」と,新たな「4_picking_list_ErosionalRCR_fromS_temp.txt」のPoint #3と#4が見えている。この場所には大きな灰色のブロックが見えていて,これは隆起サンゴ礁岩体になるだろう。この後背にはほぼ同高度に薄い茶褐色のラピエ面が続いており,隆起礁原レベルを示しているようである。Point #3は,図63のER04にあたり,海抜1.80mに位置する。この陸側にPoint #4あって,図63のER05で,海抜2.46mとなっている。#3から#4に遡上面が認められるのでいずれもerosional RCR面にあたるものである。旧汀線研究の方針からすると,ER04 = 1.80 m a.s.l.を採用することになる。こういった現象は他の場でも見られる。繰り返すが,旧汀線としてはER04 = 1.80 m a.s.l.を採用するのである。

以上,May 3, 2022記。

図65 4_picking_list_ErosionalRCR_fromS_temp.txt」のPoint #5と#6 付近

 図65では,前のピッキング(#4, 5)方針と同じで,「隆起サンゴ礁面」の平坦面の陸縁である。

図66 4_picking_list_ErosionalRCR_fromS_temp.txt」のPoint #7 付近

 図66の#7=1.82m a.s.l.は,erosional RCR面の陸縁で,小規模のnotchが続いていて,極めて認識しやすい。上位のv-shaped notchに比べて,あまりに規模に大きな違いがあり,旧海水準の持続または引き継ぎの時間に大きな違いが感じられる。

図67 4_picking_list_ErosionalRCR_fromS_temp.txt」のPoint #8, 9 付近

 図67で,#6,7は以前の南からの評価。#24〜26はfrom Northのもので,#8, 9が現在進行形のfrom Southである。#8 = 1.80 m a.s.l. は#6のそば。#9=1.78m a.s.l. 段差に注目すると,#26なんか選びたいのだが,これはRCRに対応するものと思われる。高度1.8mを意識しつつ,erosional RCR面(遡上面ではなくて)の陸端を把握した。

図68 4_picking_list_ErosionalRCR_fromS_temp.txtのPoint #15〜19 付近

 #14と#15の長い空白では,旧汀線を認識できない。この突出部南縁での地形は,波の遡上の形との関連があるようだ。
 図68の小規模のnotchのretreat pointが,旧汀線になっている。#15=1.98, #16=1.86, #17=1.81, #18=1.76, #19=1.89。GP15〜18はいわばnipである。極端に言えば,二段notchの場所である。

図69 4_picking_list_ErosionalRCR_fromS_temp.txt」のPoint #15〜25 付近

 図69について。#20 =1.82m より陸方は暗くて見えない。notchはまだ陸方に継続してゆくのであるが。#21=1.85m からまた観察が可能で,Point #22と#23はそれぞれ二カ所見えるが,一つはRCR面に対応させていたが,これはerosinal RCRとなる。#24=1.62m,#25=1.29mと低下するが,これは遡上面にあたることになる。

 以上の試行錯誤を通じて,4_picking_list_ErosionalRCR_fromS_temp.txtを採用したいと思う。tempを省略して,4_picking_list_ErosionalRCR_fromS_ver2.txt としたい。これにはまずは編集したエクセルファイルをcsv保存して,拡張子をtxtに替えることである。図61と同様であるが,エクセルでの作業を通じて,Point #をER #に変更している。図63のエクセル表示と同じである。

図70 4_picking_list_ErosionalRCR_fromS_ver2.txt 完成版

9.5 Raised Coral Reef Flatの分布

 次に,隆起サンゴ礁原の復元を実施することになるが,他の原稿の締め切りが近づいていて,デスクワークはタニハの整理のブログ作成以外は,そちらに傾注することになる。方針を忘れそうなので,次に,確認したい。

0 この図70左ペーンに示した4個を使うことになる。隆起サンゴ礁面Level 3高はこれまでのLevels 6, 5, 4よりもはるかに,一定になるはずではあるが,そうはならないであろう,ことも生じる可能性はあるだろうとは思う。納得できる結果を期待したいところである。
1  picking_list_RaiseCR.txt,と,4_picking_list_ErosionalRCR_fromS_ver2.txt,を表示して,造礁地形として確かと思われる地点を新たに,pickingしてゆく。そして,その,スクリーンショットを重ねて,高度分布も,確認する。
2 その情報に従って,南からか,新たにpickingしてゆくことになる。

以上,May 5, 2022記。




Cloudから抽出された連続プロファイルの利用2 utilization of many vertical profiles extracted from a point cloud Part 2

はじめに

 冗長をさけるために,一つのテーマを分割した。このページは次のページに続くものである。

Cloudから抽出された連続プロファイルの利用1 utilization of many vertical profiles extracted from a point cloud Part1

 上記ページ(Part 1)では,be氏によって撮影されたドローンの3Dスキャンデータから,CloudCompareを使って海食崖の断面図を作成した。そして,fbx 3D画像を観察しつつ,断面図の妥当性を評価した。

 このページでは,その結果から,海岸地形のうち,旧汀線に関連がある傾斜変換点を把握し,その高度変化を,海岸線の岬と湾の分布から捉えたいと思っている。

1 Profile #58の評価

 Part 1では,いわば適当に,#48から断面図評価を始めた。ここでは断面の評価と現地での観察記録のあるProfile #58 から始めたいと思う。
 作業してきたExractedProfiles.binファイルは終了して,最終的なExractedProfiles12.binを開いた。Microsoft Wordなどのアプリと異なり,開いているファイルと保存するファイルは異なる。開いているファイルはいわば作業ファイルで,保存する場合は,ファイル名を次から次とシリアルに名称を変えて行くのがいいと思われる。経験的に得たことである。ファイルを終了するのも特にそのメニューは用意されておらず,DB Treeから削除という形で終了することになる。そして新たに,ExractedProfiles12.binを開いたのである。

図1 Profile#58

 この図1の上部の線分群はExtractedSections.binで,いわば平たい藁葺きの屋根のように見える。そして,Profile#58を選択しているので,黄色の直方体が断面を包んでいる。削除前のProfile域が残っている。で,次の図2のようにfbx 3D画像を表現したのが図2である。

図2 Profile#58 と fbx 3D画像

 図2では,断面図が3D画像にピッタリと載っている。次の図3はprofile面の方向を知るために,回転した結果である。赤いprofile面が黄色の直方体の対角線に一致している。3D画像との関係を見ると,ほぼ海食崖線に対して垂直方向の断面であることがわかる。

図3 Profile#58面と海食崖との関係

 この地形の意味を知るには,地形変換点と潮位との関係を知る必要がある。地形変換点の座標値は記録してゆくべきである。その手法は次のページに説明した。
iPhone 12 Pro撮影の3Dスキャン画像の座標を捉える
 この説明の中の,4.2 Point list picking,が使える。
以上,Mar. 25, 2022記。

2 Point list pickingの有効性

 Point list picking機能は,ぼくのような3Dスキャン画像から3D位置情報を得たいものにとって,CloudCompareの大きな魅力の一つである。大変感謝している。profilesにはこの機能は通用しない。図4では,最上段のアイコン群の左から4番目の”Point list picking”ツールが使える体制になっている。それは,DB Treeで見られるように,fbxファイルのModelを選んでいるためである。

図4 fbx画像のModelを選んで

 で,このツールをクリックした結果が図5である。これまで作成したPointリストが作成されている。海食崖地形のキーとなる傾斜変換点を適当にピッキングした結果の一部が図5に見えている。

 DB Treeには,Picked points listが見えていて,これにラベルを付けて保存した上で,表計算ソフトを使用することで,種々の解析が可能になる。

図5 Point list picking機能が使える状態

 今後,この種の作業をして,全域の傾斜変換点の高度分布を求めて行く。今後の作業はペーパーの内容の一部を構成することになるので,共同研究者のnob氏とbe氏だけが閲覧できるページ Parts-3以降 を作成して行くつもりである。

 なお,picking listの保存は,次のようになる。左のペーンのDB Tree内のPicked points listを選んで保存しようとしても,図6のように,エラーメッセージが出る。

図6 エラーメッセージ: dependent entities missing

 図7に示した方法で,picking listの保存が可能になる。図の選択肢のうち,label name,x,y,zの形式をぼくは気にいっている。

図7 表での保存

 保存したテキストファイルを開いたのが,次の図8である。

図8 picking list のテキストファイル

おわりに

 このテーマについて一連のコンテンツを作成してきたが,地形学分野での今後の手法を提示するものであり,参考になれば幸いである。

以上,Mar. 26作成,Mar. 28修正,追加,2022記。




アップルストア提供アプリの自動更新を中断する canceling automatic subscription-updating of applications treated at the Apple Store

 iPhoneなどでアプリMetascanの月契約をしている。最初の更新日が近づいた。一ヶ月前の購入時には,アップルから次のようなメールが届いていた。

————————————————

以下のオファーを受け取りました:    

App Metascan – 3D Capture
サブスクリプション Metascan Pro
コンテンツプロバイダ Abound Labs Inc.
受領日 2022年2月16日
トライアル 2022年2月16日以降、1週間間無料
サブスクリプション料金 2022年2月23日以降、年額¥5,500
お支払い方法 Visa ….

キャンセルしない限り、サブスクリプションは自動更新されます。

料金が請求されないようにするには、遅くとも各更新日の1日前までにキャンセルする必要があります。詳細およびキャンセルについては、サブスクリプションについてご確認ください。

今後ともよろしくお願いいたします。
Apple
————————————————

 上記の「サブスクリプションについてご確認」の部分にリンクがあるので,これをクリックすると,

図1 iTuneでのサブスクリプションの編集画面

とある。

 で,今,これを確認して,「サブスクリプションをキャンセルする」のボタンをクリックすると,このボタンの右手にある「サブスクリプションをキャンセルしても,⋯⋯⋯⋯⋯」が繰り返されて表示され,無事,キャンセルされる。

 このMetascan Proはほれぼれするソフトではあるが,日常的には使用しないので,使用時に月契約をする形で付き合って行くつもりである。Proの契約が切れている際には,Metascan使用時に,Proを使うかどうかの選択が表示される。

以上,Mar. 22, 2022記。




Cloudから抽出された連続プロファイルの利用1 utilization of many vertical profiles extracted from a point cloud Part1

はじめに

 クラウドから地形断面図を作成 から続くページである。Extraction sectionsプロセスを経て作成した,sectionsそしてprofilesの利用法をこのページで考えたい。cloudファイルを呼び出すとやはり,作成したsectionsもprofilesも含まれていない。先のページで考えたように,それぞれのグループを保存する必要があったのである。

図1 cloudから作成したsectionsとprofiles

 図1のDB TreeでのExported.binは92kBでsectionsのファイルで,Extracted.binは2951kBでprofilesのファイルである。先のページで述べたように,CloudCompareでは,次のように記述されているが,
all section cloud(s) are stored in a default group named Extracted sections
all section profiles(s) are stored in a default group named Extracted profiles
名称のバグと言える。敢えて,ファイル名をエキスプローラーで変更してもいいか,やってみた。Exported.binをExtractedSections.binに,Extracted.binをExtractedProfiles.binに。全然問題が無いので,今後,同様に変更することにする。

 さて,図2のように,断面が多すぎて何も把握できない。

図2 sectionsとprofilesの側面ズームイン

 profiles no. つまり,Section contour #の分布を見ると,どうも南からナンバーリングされているようで,DB Treeで,Section contour #31を選択した結果が図3である。黄色の直方体が見えている。他のプロファイルも選んで見るとかなり大きな直方体を示すものがあり,地形研究者としては違和感がある。つまり,point cloudでの詳細な3D値から断面図が作成されていることがわかるのである。先のページでは,「Sections thicknessは,セクション位置で利用する点群の幅であろうと考え,ここでは1.0mとした。その入力したものが次の図28である。セクション間隔は2.0mであるので,セクション位置の前後併せて1m幅の点群を使ってプロファイルを作成すると考えたのである」としているので,かなり平均的な地形からプロファイルの方向が決定されたはずではあるが。

図3 Section contour #31選択

 ここでの問題は,予想できたものであったと言える。Extract sectionsのオプションのtypeの選択の問題もあるだろう。

type: 図ではLowerが見えるが,他にUpperとBothがある。初期値としてはZ軸に平行な閉輪郭であり,その等高線の上方か,下方か,両方を取るか,ということになる。(全く未だ理解できない) 

さて,さて。

以上,Mar. 15, 2022記。

 図2の結果を漫然と見たり,何らかの統計処理をしても意味は無いことは,初めから理解していた。で,現地調査で得た認識こそ重要と考え,幾つかの断面測量について,かく漫然と見てきたが,結局,2019年春調査した断面が最も有効と考えた。それが次のものである。

1 海食崖のgapを読むための基準を提示する 省略

 ここで,旧汀線地形の記述していたが,省略する。図4,図5も削除した。他の公開しない共同研究者限定ページに移動した。

以上,Mar. 28, 2022記。

2 プロファイルの利用法を考える

 多量の断面をすべて生かすことはできない。何を基準に選べばいいのか。その基準の基礎を前章で示したのであるが,気になるのは,CloudCompareで得たプロファイルの意味を確認したい。図6のように,描いたシングルパスpolylines(白色表示している)沿いに発生させられたsectionsは,これに直交している。ラインはEdit/colors/Set unique,で塗色を設定できる。シングルパスを編集画面で左クリックすると,シングルパス全体を包む形で,黄色の選択枠が表示されるが,それを白色にしたのである。この黄色の下辺の枠外に出ている黄色の線分(赤線で囲んでいる)は#1-48のsectionである。

図6 シングルパス(白色)とsectionsの関係

 図7は,#48断面を見ている。図7のDB Treeのように,Section contour#48を選択すると,黄色の直方体が表示されるので,移動と回転をして,黄色の直方体がおよそ長方形になるようにしている。プロファイルが何とか見えるように,Photoshopで色相を変更しているので図6などとはかなり違う色になっている。この図7ではプロファイルは黄色の線で描かれているように見えている。海食崖の最下部付近に白い縦線を描いている。これより右手が実際のプロファイルに合っていて,左手は奇妙な曲線を描いているが,これは波の飛沫の影響と考えることができる。
 クラウドから地形断面図を作成 で述べたように,Extract Sectionsのパネルで,typeをupperとlowerを含むbothとしたので,図7には比較的高い断面と低い断面が見られる。白い縦線の右手の海食崖の断面ではupper profileとlower profileがある。3D画像を見ると,upper profileが連続的であり,地形断面を反映しているように見えるので,ぼくらの研究では,upper profile を選んだ方が良いようである。ただ,そのために,upper profileだけを選択して,再度profileを作成する必要性は全く無いだろう。で,縦の白線より左手では極めて一部で地形を反映しているようであるが,ほとんどは飛沫を反映しているので,無視することになる。この海岸では,夏の静穏期を除いて飛沫が無い時期は極めて少ないものと考えている。

図7 #1-48 Profiles

 プロファイル一つ一つについて,このような作業をして行くのは,徒労ではないが,かなりの労力が必要で効率も悪いことが予想できるので,断面をbinファイル以外に外部出力して個々の断面を評価し,不要な線を除去するのがいいだろう。

3 プロファイルファイルの出力について

 CloudCompareで,まずはExtractedProfiles.binを選んで,File/saveを実行するのであるが,これまで登録したCloudCompare entities (*.bin)のほかに,DXF geometry (*.dxf), SHP entity (*.shp), (Geo-) Mascaret profile (*.georef)(アプリは下記), Salome Hydro poly lines (*.poly)(アプリは下記), Sinusx curve (*.sx)がある。 断面図は平面座標系に載るので,3D操作の必要性はないが,ただ,CloudCompareではどのような構造のファイルを出力するかは今のところ,わからない。ぼくが,およそ知るファイル形式は,dxfとshpなので,いずれが無難ではある。dxfだとSurferだし,shpだとQGISである。何れが目的に合致したものであるか,次の章で,実験したいと思う。

open TELEMAC-MASCARET The mathematically superior suite of solvers

Salome Platform Documentation

以上,Mar. 20, 2022記。

4 まだまだCloudCompareでやることがある

 一晩,そして,タニハでのフジ地下茎除去作業の中,考えてみると,CloudCompareからexportしてしまうのはデメリットが多いと思った。dxf出力して,Surferだけでpoint削除などができるか,そして出来たとして,やはりdxfで出力すると考える。
 そのdxfを,次のフリーウェアで,csv/txtファイルに変換してもさて,どうするか。
DWG / DXF to XYZ (CSV/TXT) converter guthrie DXF2XYZ 2.0 / CAD2Shap
3Dで,画像を見ながら編集できるか,と考えると,とにかく,CloudCompareから離れずに,完結するのが最良と考えられるのである。

3.1 fbx 3Dデータファイルをバックにプロファイルを見る

 txt 3Dデータファイルの3D画像は,fbxやobjと比べると鮮明度がかなり落ちる。そこで,eg. fbxを下地にプロファイル表示ができるかどうか。図8では,#1-48は赤色で染色され,ノッチ上にプロファイルが載っているのが明瞭に見える。

図8 Profilesのみ, #1-48red 

 図9は,図8の画像を非表示にしたもので,#1-48のプロファイルが明瞭に見える。

図9 fbxファイルをバックにprofile #1-48redを

以上,Mar. 21, 2022記。

3.2 #1-48プロファイルでの不要プロファイル部分の削除

 #1-48だけを選んでおけば,不要なプロファイルの部分削除ができればありがたい。失敗するかも知れないので,前もって,File Explorerでダビングして,元のファイルを,ExtractedProfiles_old.binとした。mouse PCはスリープ状態にしていたがパワーキーを押しても立ち上がらず,結局終了してしまったので,#1-48redは保存されなかった。改めて,fbxとExtractedProfiles.binをopenしたのが次の図10である。#1-48を選んでいるので,黄色の矩形が入っている。

図10 fbxとExportedProfiles.bin

 そして図10scrnshotの後で,Edit>Colors>Set Uniqueで,redにした。ズームインするのにfbx画像の表示に時間がかかるのでチェックを外し,左端のset front viewのアイコンをクリックしたあと,図7のように見える位置まで,黄色線の直方体をプロファイルが見えるように,マニュアルで移動回転などをしたが,他の断面がかなり邪魔になる。赤い線の断面図と地形との関係がわかりにくいので,fbx画像を表示したのが図11である。

図11 fbxと#1-48

 他の緑色の線からなる隣接断面図が邪魔なので,周辺の断面の表示を消したのが次の図12である。この図12を観察すると,二段ノッチの下方が赤線には反映されていない。type upper profileはこの点で問題がある。lower profileはfbxが邪魔して見えていない。

図12 #1-48断面が明瞭に見える

 この図12からfbx画像を非表示にしたのが図13である。upperとlowerの両断面が見える。

図13 upper and lower profiles

 次のページに紹介したsegmentation toolで不要部分を削除する直前のものが図14である。

図14 多角形ツールで削除部分を囲んだところ

 図右上の左から5番目の五角形の回りが赤く塗色されているsegment outアイコンをクリックした結果が次の図15である。以上の説明だけでは納得できないと思うが,この詳細な観察から,最も適当な断面が得られたと考えられる。

図15 segment out

 さて,当方の目的からすると,図15右上のツールバーの右から3番目の✅️アイコンはクリックしない方がいいようだ。segment out実行の後に,自動的に,図16が作成される。

図16 Section contour #48.segmented (part1)

 Profilesは,ポリゴンとポリラインからなっていて,図14のように多角形で範囲を選んでsegment outすると,ポロファイルの切った先がポリゴンを作るように繋がる。その結果,図16が生まれる。これは無視して,作業結果であるSection contour #48を採用することになる。ファイルに反映するためにはExtractedProfiles.binそのものを保存する。そうすれば,プロファイルの選択やカラーの選択も維持される。

図17 #48 Profiles on fbx画像

 図17には#48Profilesをfbx画像上に見せている。DB Treeで,Section contour #48を選んでいるので,黄色の直方体が見えており,赤線の範囲を示していると言って良い。赤線は下のノッチやさらに礁原までは延長しているように見えないが,これはfbxと一緒に表示した故の問題点ではある。下のノッチの凹みは図15のように記録されている。

 この#48Profilesの作業では,#42〜47,#49〜54,つまり両側の6カ所,計12カ所を非表示にした。このようにすれば,全プロファイルについて,作業が可能と思われる。fbx画像を表示していると表示速度が低下するので,移動や回転作業では非表示の方がいい。断面の地形的意味を考える場合は,fbx画像を表示することになる。今後,このような作業を全プロファイルについて実施し,その結果を次の章に示したいと考えている。作業を経たprofilesは赤色にしてゆく。非表示のprofilesも一つ一つずらせて行けば良い。

以上,Mar. 22, 2022記。

5 全プロファイルをチェック

 いま,全profileのチェックを実施している。ドローンを飛ばした場所としては最も遠い場所の#1〜10ではRGB情報やケーブ的な暗がりの点群が捉えられていない。形も流れている。これは遠いからというよりも,ドローンの速度に由来するものであろう。操作上の結果的なミスに基づいているようだ。それゆえ,図18の右端の赤色断面は採用するが,海食崖の奥部分のグレイ色の部分は採用しないことにする。こういう判断ができるのも,profilesを景観画像をチェックできるからで,CloudCompareからprofileをexportするのは間違っていることがわかる。

図18 #1〜10 (右端の#10のみ赤色)

 図19では,#10profileのうち,3カ所でsegment outしたツリーを削除する様子を示している。

図19 #10の不要部の削除過程

 図20では,図19実行後,不要部削除後のprofileを示す。

 図20では,図19での不要部削除後のprofile

図21 ドローン撮影者に近い末端の画像で得られた3profiles

 ドローン操縦者から離れた撮影画像の末端では,いま,述べた問題点があった。
 で,操縦者に近い撮影域の末端に当たる問題点が図21に示したものである。撮影画像に問題はないにも係わらず,最後の#113〜115では,profilesが作成できていない。末端の2 x 3 = 6mのprofilesが成立しえてない。
 これは#1〜3でも言えるのではないか,と見てみたが,そういう現象は全く無かった。図1は見にくいが,CloudCompareで,図1よりも鮮明なfbx画像を使って表示して観察したのであるが,図21の現象の原因を知ることは出来なかった。

 一晩寝てMar. 24,理由がわかった。厚い植生が邪魔しているようだ。当該部分は海食崖の真上から厚い植生がある。

 この章で示した現象以外は,ほぼ問題ない結果となった。一つ一つ,断面と3D画像との関係を見て,破棄すべきprofileと採用できるprofileをメモした。CloudCompareからprofileをexportしてしまうと,全く使い物にならないことが明らかになった。さて,次にどうするか。

以上,Mar. 23, 2022記。

おわりに

 だらだらと長くなるので,ここで一端,このページは終了する。次のページに続く。

Cloudから抽出された連続プロファイルの利用2

Mar. 25, 2022記。




年金生活者が初めて確定電子申告 a pensioner’s first electric income tax report

はじめに

追記 Mar. 17, 2023: 2022年の確定電子申告は締め切り日2023年3月15日に実施した。何となく,15日にやろうと思った。そしてこの日が締め切り日とわかった。何としても今日中にと,頑張った。前回のこのウェブページを参考にした。もちろん役だったのであるが,不安の中での作業であった。それで,2023年期間の確定申告をより負担無くやりたいと思い,このページを補強するべく,別途,次のポスティングを作成することにした。年金生活者の確定申告

 確定申告を過去実施したのは3回ほど。昨年の5月,退職一年余後に税務署に行った。退職時の事務室の説明会では,必ずしなければならないと言われていても,重い腰が上がらず,確定申告期限が過ぎて2ヶ月余後に,税務署に出かけたのである。申告の時期ではないので,閑散としていて,すぐに職員に相手にしてもらえた。

 職員の方が一人で進めて頂いて完了して,還付金もあった。その際にぼくの申請書のコピーも頂いて,その際に,電子申告 e-Taxの利用者識別番号を得て,パスワードも届けた。それに呼応して,税務署から令和3年分確定申告のお知らせが届いた。メッセージボックスの情報では1月末に発送されたらしい。

 今年もプレッシャーで,3月15日締め切りは了解していたが,なかなか腰が上がらない。やっと,13日に年金関係の資料を整理した。過去の年金関係の書類はほぼ捨てずに一応分類してプラスチックの大きな複数のポケットがあるケースに入れていたが,これをシュレッダーにかけて大きなゴミ袋が満杯になるほどなどして,整理したのである。証券などやプラスチックカードなどもあった。一応,分類して入れていた筈であったが,猥雑然としていた。

 このケースは廃棄して,書類も古くて不要なものは廃棄して,残した書類も一袋をなすプラスチックフォルダーに分けた。今後,年金関係の郵便物が届いても,簡単に分けて入れることができる。

 このような重荷を一つ片付けてみて,初めて,確定申告に必要な書類はこれではないことに気付いた。税金の対象にならない制度の年金もある。要するに,所得は源泉徴収票だけを見ればいいのである。馬鹿丸出しだな。後は控除関係の書類,これも生命保険会社などから届いている。昨年秋から確定申告関係のプラスチックケースに収めてきた。

 源泉徴収票と控除証明書だけで,入力の準備ができたということである。

 それにしても電子申告が一日で終わって,ああうれし!

以上,Mar. 14, 2022記。

1 適切なブラウザーとプラグインを準備

 e-Taxは,国税庁のサイトであるが,「確定申告書」などで検索すると,類似の名前の怪しい?サイトもヒットするので注意肝要と思う。次が正しいサイト。

令和3年分確定申告書等作成コーナーhttps://www.keisan.nta.go.jp/kyoutu/ky/sm/top_web#bsctrlgoogle

税務署への提出方法を選択してください,とあり,ぼくは,
<ID・パスワード方式>を選択,した。マイナンバーカードが嫌いなので,この選択肢があるのはありがたい。

次のページ https://www.keisan.nta.go.jp/kyoutu/ky/sm/csw0100_idpw#bsctrl
で,ご利用のための事前準備を行います,とあって,ぼくが使用しているコンピュータががmacであることを認識しており,推奨環境が出てくるが,推奨環境は、mac OS 10.14(Mojave),Safari 14.1以降になっている。ぼくは10.12 sierraなので,対応できない。そこで,mouse製Windows10での作業に変更する。

 Windows 10の場合,ChromiumベースのMicrosoft Edgeが対象とあり,既存のMicrosoft Edgeに代わって,これをダウンロードしてインストールし,開くことができた。

 なお,昨日の午前中から接続障害が発生し,締め切り日の本日も復旧していないようである。その障害の最中のためか,送信完了して,一応,確認せよというので,確認しようとしたが数時間後に何とかなった。で,その際に,Googleのプラグインのインストールが推奨された。数ステップの「了解」を経て,インストールが完了した。それは次のものである。なお,今回は国税庁のサーバーがトラブっていたためであり,次のセットアップが不要である可能性は高く,まずはこのプロセスは省略して,進めていけば良いと思う。

e-Tax 受付システム事前準備セットアップ (Windows 利用者向け)

2 源泉徴収票や控除証明書などの準備

2.1 電子申告利用者識別番号とそのパスワード

 電子申告(e-Tax)に関する事項,として,税務署からハガキサイズの折り込みが1月末に届いた。これは昨年税務署に出向いて確定申告をした際に登録したからである。電子申告をする前に,税務署で確定申告をして,その際に作成された書類のコピーを受け取れば,それに従って考えることができる。このハガキには,利用者識別番号(16桁),そして,税務署で登録したパスワードが必要である。ぼくの場合は,申告の種類として,白色,となっている。

2.2 マイナンバー

 マイナンバー通知カードを用意する。ぼくの場合は,本人と配偶者。

2.3 源泉徴収票(ぼくは年金収入のみ,すべて令和3年西暦2021年分)

 2021年からは年金収入だけ。厚生労働省該当は,老齢基礎年金だけ。厚生労働省以外は,共済関係と,生命保険会社からの個人年金。

2.4 控除証明書など

 共済組合の任意継続掛金納付証明書は健康保険にあたる。他の同様の保険にも入っているがその控除証明書は届いていない。複数の生命保険料控除証明書もある。
 医療費控除は共済だけからの資料では難しい。この資料では,11月と12月分が翌年に回されている。市からの妻については補助が多少あって,自己負担額に組み込まれている可能性があり,本人の実質の支払い額がわからない。つまり,自分で領収証をすべて揃えておかないと医療費控除の書類が用意できないのである。過去,医療費控除の申請をぼくはしたことがない。本人の支払い額が10万円を超えた費用に適用されるが,2022年はその準備をしたいと思うが,控除申請をしたくはないが,確実に医療費は増えてきてはいる。

ことである。

結局,医療控除の申請をする場合,医療費の領収証を1年分まとめておく必要性がある。今後の健康状態を考えると,領収証は都度,整理しつつ,確定申告に備える必要性がある。」

 寄付行為についても1件2000円を超えるものについては何らかの控除がされるが,ぼくにとって多額の寄付をしている分けでもないので,恥ずかしくて控除申請はしなかった。

3 e-Taxでの年金所得と所得控除の情報を入力

Windowsでの実際の操作に入る。
1 まずは,オレンジ色の「利用規約に同意して次へ」を選ぶ。
2 利用者識別番号等の入力で,昨年の税務署でのID・パスワード方式の届出完了通知を参照して,利用者識別番号,暗証番号,を入力する。
3 検索完了,とあって,緑色のOKボタンをクリック。e-Tax等への登録情報は次のとおりです,と出る。昨年の情報表示をしたが,空っぽだった。e-Taxの履歴情報を意味するのであろう。
4 令和3年分の申告書等の作成,を選ぶ。
5 僕の場合は,年金収入だけなので,左端の「所得税」を選ぶ。生年月日を確認し(昨年の申請通りが表示されている),e-Taxにより税務署に提出するを選ぶ。
6 質問があって,給与以外に申告する収入はありますか? (年金収入がある場合は「はい」を選択してください)
で,はい,と答えると,「青色申告,予定納税額の通知があり」というのにぼくは該当しないので,いずれも,いいえ,とした。そして,「次へ進む」。
7 総合課税,分離課税の区別があり,ぼくは公的年金等だけなので,総合課税の所得>雑所得>公的年金等,だけに「入力する」ボタンをクリックする。ああ疲れた。1時間ほど,放置したが,無事生きていた。

8 「公的年金等の入力: 令和3年分の源泉徴収票に記載されているとおりに、1件ずつ入力してください。源泉徴収票に記載のない社会保険料は、後の「社会保険料控除」から入力してください。」
とあるが,意味がわからない。とにかく,各機関から届いた源泉徴収票を,とくに順番を気にすることなく,入力して行った。
9 まず,支払者は厚生労働省ですか?という問いかけがある。厚生労働省分は,老齢年金だけである。源泉徴収票の情報を入力することになるが,支払者の法人番号は半角で入力しても全角に変換される。そして,オレンジ色の「入力内容の確認」ボタンクリックする。確認して問題なければ,グリーンの「別の公的年金等を入力する」ボタンを選ぶ。厚生労働省の老齢年金だけが,社会保険料として介護保険料額が明示されている。
10 生命保険などからの年金型の収入は,雑所得>その他の雑所得(1、2以外のもの)になる。生命保険の年金(個人年金保険)、互助年金、暗号資産取引などの1及び2以外のものによる所得,とある。
11 閑話休題: ヘルプ機能を使っていたら,入力サイトから離脱したようだ。この流れまでの中には,保存機能はない。また最初からの入力になってしまった。恐れていたことであったが。なお,収入金額・所得金額の入力の欄で,はじめて,中断する場合の保存機能がこのページ最下段右手にあった。そして,保存後に,戻る,というボタンがあるので,入力画面に戻ることができる。図1は自らのPCに保存する際の表示である。

図1 入力作業途中での保存

 なお,ファイル名は,r3syotoku(n).dataで,保存するたびにn=1, 2, ⋯⋯⋯⋯⋯,と新たなファイルが作成される。保存パスはDownloadsである。ここには保存したこのdataファイル群,r3syotoku.pdfは送信前の完成書類のpdfである。さらに,イントーラー eTaxUketsuke_Winsetup.exeもダウンロードされている。このアプリは,https://uketsuke.e-tax.nta.go.jp/UF_APP/lnk/loginCtlKakutei のページにログインして機能するものである。

12 次に,所得控除に移る。
社会保険料控除は,介護保険以外に,共済の短期分(健康保険料)を入れた。退職金の中から充当したもので2年間だけだったか?
生命保険料は,別途あり。新制度と旧制度の選択があり,ぼくは旧制度。実際に支払った一般生命保険料の額,実際に支払った介護医療保険料の額,実際に支払た個人年金保険料の額,というような入力欄があるが,実際に支払った一般生命保険料の額,だけを入力した。がん保険は一通のなかに二つの保険が含まれているので注意が必要だ。
13 他に,配偶者控除(このなかに,障碍者控除も含む)を入力した。寄付金控除や医療費控除は今回は入力しなかった。
14 所得控除の入力が終わると,入力された金額を基に計算した控除額は【⋯⋯⋯⋯⋯】円です,などと出る。基礎控除は入力していないが自動的に出力される。控除額の合計も現れる。

4 送信と受信確認

 送信前の確認用として,令和03年分の申告書等送信票(兼送付用)が現れる。全部で4ページあり,1ページ目はぼくの名前などがあり,2ページ目は,令和03年分の所得税の申告内容確認票B 第一表であり,その内容は次のものであり,この情報入力のために作業をしてきたと言えるのである。

 収入金額等の欄では,雑>公的年金,雑>その他,に額が表示されている。公的年金は厚労省と共済関係の合計,ぞの他には個人年金の合計が表示されている。
 両者の額は,所得金額等の欄と所得金額の欄で異なっており,相対的に後者が低くなっているが,2020年度と2021年度で比率が異なる。公的年金については0.39が0.65に,その他については0.10と同率である。根拠がわからない。2021年度では3ヶ月分の給与があるので連動している可能性がある。
 所得から差し引かれる金額の欄では,社会保険料控除,生命保険料控除,勤労学生,障害者控除,配偶者控除,基礎控除に金額が表示されている。このあと,税金の計算,その他,延納の届出,還付される税金の受取場所,の欄がある。自分で入力した欄は,収入金額等,所得から差し引かれる金額,還付される税金の受取場所,である。

 3ページ目は,令和03年分の所得税の申告内容確認票B 第二表であり,いわば第一表の別の視点からの整理表で,4ページ目は,所得の内訳書でここには公的年金と個人年金の源泉徴収票の内容がまとめられている。

 次のステップでは,還付される金額は,⋯⋯⋯⋯⋯円,です,と表示されており,受け取り方法の選択,での入力をすることになる。送信完了したのは14日の午後8時近かったので,提出日を3月15日とした。

 送信して,次のように手応えはあった。
送信結果の内容: 正常に送信が完了しました。以下の「受付結果を確認する」ボタンをクリックし,受付結果を確認して下さい,というメッセージが出たのが,19:59である。国税庁のサーバーがトラブル中であり,不安があった。「受付結果を確認する」というボタンをクリックして現れたのが,次のようなメッセージである。

図2 推奨環境チェック結果

 これは単に国税庁のサーバーに問題があった結果である可能性が高いと思われるが,ここ判定結果✖️に応じて,機能拡張のインストールへ,というリンクから,Chrome機能拡張をインストールした。その結果,まだ改善されず,2時間ほど後に,やっとメッセージボックスに入ることができ,ぼくが送信したファイルの情報を確認できたのである。

おわりに

 Windowsで実行して良かったと思う。来年の確定申告については,もう逃げなくて良い。まあ,いつまで継続できるかは謎ではあるが。

以上,Mar. 15, 2022記。

 

 




ぼくに最適のCloudCompareStereo CloudCompareStereo stable 2.12.4 adaquate for me, Windows 10 of Windows Machine and Parallels Desktop on OS X sierra

はじめに

 mouse’s Windows’s machineでCloudCompareを使って,その使用経過をスクリーンショットに記録して,macでそれを共有して,このWebサイトを作成してきたがまどろっこしくて,昨日からmacにCloudCompareをインストールして作業を進めてきた。ところが,mac用最新版CloudCompare(Sierraから対応)をインストールしたが,FBXファイルが読み込めない。図1のように, [Load] Can’t guess file format: unhandled file extension ’fbx’ と出る。当初はmac特有と考えた。mouse Windowsでは体験していなかった。それでParallels DesktopのWindows 10にCloudCompareをインストールしたが,この不具合を回避できない。macの影響下にあると考えて,fbxファイルは使わないでfxbの代わりにobjを使用してお茶を濁してきた。

図1 Can’t guess file format

 ところが,mouse Windowsでも同じ現象が起きてしまって,fxbが使えなくなってしまった。CloudCompareのExtract sectionsは点群point cloudしか対応しないことから,当初,MetascanからexportしたファイルをCloudCompareに取り込んでASCII出力して,それをCloudCompareで開けばいいと考えていた。Wikipediaの説明では,CloudCompareはasciiファイルの取り込みと出力が可能とあるが,これは古いバージョンの説明であってどうも現在のバージョンとは関係の無い記述であるようだ。これに騙されていて,無駄な時間を費やした。

1 最適CloudCompare

 OS UbuntuでのPCD形式の取り込みができないというトラブルに対してプラグインが原因であることが示されていて,これが原因と考えた。試行錯誤の中味は省略するが,結局,次のサイトから最新のβ版をインストールすることにした。

https://www.cloudcompare.org/ Latest beta release: 2.12.beta (03/12/2022)
CloudCompare Stereo なお,次の図2のように,Faro LS supportも併せてインストールした。197MB

図2 Faroも併せてインストール

 macのバージョンは古くて,もう使わない。Windows 10 on Parallelsと,mouse Windowsマシーンにだけ,インストールし,目出度く,FBXファイルを問題無く開くことができるようになった。

追記 Jan. 4, 2023: Latest stable release: 2.12.4 Kyiv (7/14/2022)。mac内のParallels Desktopは更新したが,mouseはβ版のまま。Latest beta release: 2.13.alpha (12/23/2022)。 
追記  Jan. 6, 2023: mouseも2.12.4 Kyiv (7/14/2022)。CloudCompareの左ペーンでのconsoleが外に出てしまってどうしても戻らないので。

2 Windowsとmacの書類フォルダ内の名称変更

 Windows 10とmac OSのフォルダ名称,言い換えるとパス名は極めて類似している。共有して使っているとファインダまたはブラウザでは,Windowsのものか,macのものかわからなくなる。そこで,書類 Documentsフォルダ内の通常使用するフォルダ名を変更した。
Windowsでは,Users\moto\Documents\win_moto_documents\win_3d_scan\
macでは,   Users/moto/Documents/mac_moto_documents/mac_3d_scan/
というように。

おわりに

 macとParallels Desktopは微妙につながっていて,同じアプリをインストールするのは危険であると感じている。Windowsも知らぬ間に,mouseのWindows 10で登録したぼくがParallels DesktopのWindows 10にそのまま,反映されるという現象もあって,ネット共有環境は恐ろしく,同化吸収されて行くなあと感じている。

以上,Mar. 13, 2022記。

追記  Jan. 6, 2023:  CloudCompareのファイル保存は難しい。とにかく,関連ファイルはまとめて,一つ一つのフォルダに入れるべきである。ツリー構造のファイルはルートファイルを選んで保存できると思ったがそうはならない。

 




久しぶりにマウス a few yeas’ computer mouse

 久しぶりにマウスを使おうとしたら,電池ボックスの留め具の外れを製本テープで留めていたのが外れて使いにくい。このブルーツースマウスは発売され始めた頃(もう七八年前か)にエレコム製品を購入して一回目からプラスチックの爪が折れて,余りに捨てるのがもったいなくて,保管していたものである。macでもParallels DesktopのWindows XPでも使えるのを確認していた。今,考えたら,交換できたかも知れない。

 で,アマゾンで調べて,logicool Pebble M350を一昨日注文して,2360円,昨日届いた。昨晩と今朝,格闘したがmacではペアリングができない。usbレシーバーのモードではすぐに繋がる。まあ,これで良しとしよう。

 WindowsMachineのmouseでは,ブルーツースモードですぐ繋がった。

 mac内のParallels DesktopのWindows10でトライしたが全く繋がらない。これはmacで繋がらないことと関係があるのだろう。では,usbレシーバーではどうかと実験した。usbレシーバーはすぐに検知したが奇妙なことになった。つまり,logicoolと関係無くマウスアイコンは見えて操作が可能である。そしてlogicoolの方はマウスアイコンは見えないが,このlogicoolマウスを動かすとメニュー操作などができる。ただ気持ち悪くて使えない。
 改めて,Windows10を終了して,macでusbレシーバーを挿してこのモードにして,Windows10を起動すると,logicoolマウスが使えるようになった。

 改めて,マウス操作はキーボードから手を離さないと行けないので,使う気持ちが起きない。では何故,マウスを購入したのか,Parallels Desktop Windows 10でCloudCompareを使って,編集画面でcloudの移動をするのに右クリック(controlキー + パッドでのクリック)しても機能しないことであった。
 で,呆け呆けで忘れてた。Parallels Desktopでの右クリックは,control キー + shift キー + クリックであった。環境設定のショートカット情報にあった。

 マウスを購入しようと思った理由はCloudCompareでポリゴン入力する際にパッド操作だけでは難しいと考えたからでもあった。CloudCompareでの入力操作環境はイラストレーターと比べるとかなり劣っていて,編集対象の拡大移動とコマンド実行とが分離していることがネックになっている。とはいえ,マウスは面倒だ,今後使うかどうか?

以上,Mar. 12, 2022記。

 




Metascanの出力からテキストファイルを得る how to get a point cloud text file from an output from Metascan

はじめに

 iPhone 12 ProとMetascan Proを使って,フィールドで3Dスキャンする予定であるが,Extract sections,つまり連続的な断面図を得る必要がある。つまり,点群 point cloudでなければならない。Metascan ProのExportファイルの形式は,Metascan support によれば次のものである。

USDZ is an open standard, supported natively on iOS and macOS.
FBX is a closed format, created by Autodesk and widely supported by 3D software applications and game engines.
OBJ is a simple text-based format which is supported by almost all 3D software. Metascan stores the OBJ file and its JPEG textures in a ZIP file when exported.
glTF is an open standard format for sharing 3D data on the web. Metascan uses the .glb format to embed all data in a single file.
PLY is a simple format used for sharing point cloud data. Metascan stores the 3D position and color data in binary.
LAZ is a widely used format for sharing point cloud data that is georeferenced so can be imported into a GIS system such as QGIS for analysis.
When exporting multiple scans, files are stored in a single ZIP file. Contact us if you’d like to see additional formats supported.

 上の説明によれば,point cloudとして使用可能と思われるのは,obj, ply, lazであるが,lazは構造が複雑でpoint情報だけを抽出するのはぼくには難しい。それにCloudCompareで読み込んだ画像はボウボウとしている。plyは,be氏から得たフィールドワークでのplyファイルは出力の方法に拠るだろうが読めなかったが,Metascanのexportで得られたplyファイルはpoint cloudそのものであった。objファイルもpoint cloudの書き出しは簡単であった。つまり,Metascanのexportファイルのうち,plyとobjはExtract sectionsが可能なファイルであった。

 千里北公園でiPhone 12 Proで撮影したもののうち,山茶花主宰の下村非文の俳句碑文を次に。丘の上に来て 風は秋 雲は秋。これはobjファイルである。

図1 千里北公園碑文 写真モード objファイル

 で,plyファイルは次のよう。pointサイズをdefaultの3倍に拡大しての表示である。Points数は40,404である。

図2 千里北公園碑文 写真モード plyファイル

 この石碑はMetascan Proの写真モードで2022年3月9日に撮影したものである。Metascanの写真モードでの撮影を一応,実験したものの一つである。LIDARについてはより高い信頼感があったのでLiDAR撮影には関心が薄かった。しかしながら,図2の点群の希薄さは写真モードも原因になっているのではないか,と考えて,本日May 12に,ヴィソラの北隣に位置する千里川右岸の「花咲か公園」のちっちゃな花壇に出かけた。前回に来た時は叔父さんが自転車を寄せて,三脚を立ててその前で空手かなんかのポーズを自撮りしてて,引き上げた。今日はお婆さんが近づいてきて,お握りを広げて花見を始めたので,諦め,コーナンでの買い物,メガネ屋での修理,スタバに入れず隣のタピオカドリンクを買って千里川を眺めたりした帰りに,やっと撮影することができた。その結果をこのページで述べたいと思う。

1 写真モード撮影での点群密度

 この章は次のページの続きとも言える。 Metascan写真画像測量モードの利用-2
 これまでの撮影経験の中では,最も丁寧に実施した。丁寧に撮影すればするほど,いい3Dスキャン結果が得られる。低い位置や高い位置から3回ほど回って撮影した。この図の手前の階段については意識して撮影した。照明タワーの一部が見えるが,これは撮影の際に邪魔だなあ,って意識で花壇を撮っているつもりであったが,しっかりと撮れている。最上部の照明部分は入っていない。意識して撮影しようと思わなかったからであろう。写真モードは,LiDARモードと違って,撮影したかどうかの表示は全く無いので,かなり計画的に撮影する必要があるのだろう。DB Tree では,verticlesにも表示の✓は入れているが表示に違いは見られない。

図3 花咲か公園花壇 写真モード objファイル

 この図3を把握してもらって,plyファイルを次に示す。point cloudはかなり希薄である。point数は,12,006点である。丁寧に撮影したからpoint数が増えるわけでも無いようだ。

図4 花咲か公園 写真モード plyファイル

 objファイルではpoint cloudが見えている。図3のDB Treeのobjファイルのサブフォルダを見ると,verticesが独立している。これを選んで保存すると,vertice.binというファイルができる。points数は,17,786となっている。

図5 花咲か公園花壇 写真モード objのvertices.bin

 以上から,points数は,plyファイルが12,006点,objから得たverticesでは17,786点となっており,後者は前者の1.48倍となっている。

2 LiDARモード撮影での点群密度

 iPhone 12 ProのLiDARは5mに限定されている。Metascanの指針では,0.5〜3.0mが適性距離だという。ほぼ,そのような意識の上で,撮影した。DB Treeを見ると,mesh群があって,最後にverticesが見える。図6では不要なゴミが見える。スキャンした際にこの点を多少意識して減らせるよう努力したが,不十分だったようである。もう一周すれば良かったと思う。花壇の上の花部分について,花壇内に入って,設置されていた石を踏んで,スキャンしたのであるが。

図6 花咲か公園花壇 LiDARモード objファイル

 次の図7には,plyファイルを示している。写真モードの図4とは絵作りで圧倒的な差が見られる。改めて,LiDARモードのパワーを感じた次第である。points数は532,061点。

図7 花咲か公園花壇 LiDARモード ply ファイル

 で,objファイルからvetices.binファイルを作成して,表示したのが図8である。写真モードの図5と比べて欲しい。

図8 花咲か公園花壇 LiDARモード obj vertices.bin ファイル

 LiDARモードでは,plyファイルの点数は532,061点,objファイルからのvertices点数は59, 617点となっている。つまり写真モードとは逆転し,plyがverticesの,8.9倍になっている。つまり,LiDARでは,plyファイルが圧倒的に点群数,つまり点密度が大きくなっている。

おわりに

 iPhone 12 ProとMetascan Proの組み合わせでは,LiDARモードでの撮影が,Extract sectionsでの分析には有効であることが改めて理解できた。そして,その結果のexportはplyファイル形式が適している。LiDARが及ばない対象に対しては,写真モードを使用することになるが,Extract sectionsでの分析には,objファイルから抽出したvertices.binファイルを使うことになるということだ。

ply ファイル objのvertices
写真モード 12,006 17,786
LiDARモード 532,061 59,617
表1 写真モードとLiDARモードの点群数比較

以上,Mar. 12, 2022記。




クラウドから地形断面図を作成 vertical sections of a sea cliff of limestones using “Extract Sections” process

はじめに

 これまで,iPhone 12 Proを使って3DスキャニングしてCloudCompareで何らかの作業をしてきたが,実は,もともとは,このページにこれから示す内容に到達するための準備であった。ぼくはこの作業は初めてなので,うまく行くかどうか,わからない。既存研究はない。

 ここまでのポスティングが扱ってきた最も大きなファイルは白姫大明神裏でのLiDARマージbinファイルで119MBである。ここで扱うFBXファイルは,550MB前後もある。CloudCompareで動かすのにかなり骨が折れる。これはbe氏が,写真画像幾何学に基づいて撮影したものである。

図1 取り込み

 平面直角座標系のもので取り込む際には,計算や表示の簡便性からXY値を平行移動して小さくすることが多い。Z値,つまり海抜高度に変更はない。計算処理後,座標値は元の大きな数字に戻るように,デフォルトであるが,左下の□にチェックが入っている。平面直角座標系はnorthing がX軸,eastingがY軸になっていて左手座標系であり,CloudCompareが扱う右手座標系とは異なる。しかしながら,編集画面での表示や計算過程としては,ぼくが関心を持つ幾何学的分析については問題がないようである。

 図2の編集画面の左手には激しい波の飛沫が見えている。このシーンのほぼ中央の海食崖下部のズームインを図3に示す。

図2 調査点での側面からの外観
図3 海食崖基部の小地形と微地形

 要するに,図3の海食地形の高度分布を捉えたいのである。段彩図や等高線を作成することは可能ではあるが,それでは微地形の高度変化を捉えにくい。海食崖のおよその走向に対する垂直断面図を連ねて,いわばブロックダイアグラムを作成することが最も妥当ではないか,と思っている。計算が重くて失敗するかもしれない。どの程度の數や距離がこなせるのか,わからない。何回かに分ける必要があるかも知れず,必要な部分をsegmentするのが一番いいとも考えている。とはいえ,まずは,丸々やってみようかと思っている。そういう試行錯誤的実験を繰り返して,精密な成果を得たいと思っている。

 以下には,まずは,CloudCompareの Extract Sections の手法の手順を整理したい。

以上,Mar. 4, 2022記。

 追加 Mar. 6, 2022: 新たに挿入する。このページの主題である “Extract Sections”に対応するファイル形式はテキストファイルだけであることがわかった。ここまで示したmeshファイル形式の一つFBXファイルでは,この機能が使えないことが判明した。3Dスキャナからの3次元データを格納するために設計されたPolygon File Format(ply)形式も対応していない。

 対応ファイル形式は点群ファイルであるが,xyz 各行が [x, y, z](x, y, zは3D座標),xyzn 各行が [x, y, z, nx, ny, nz](nx, ny, nzは法線),xyzrgb 各行が [x, y, z, r, g, b](r, g, bは [0, 1]の範囲の浮動小数点数)などがあるが,当方のテキストファイルは図4に示したもので [x, y, z, r, g, b, nx, ny, nz]と表現できる。plyファイルについては,点群だけでなくmeshも含むので,Extract Sectionsが対応しないのであろう。

追記 Mar. 10, 2022:  txtファイルしか対応しないことは困ったことである。というのは,今後iPhone 12 Proで使うことに決めたMetascanにはtxtファイルでの出力オプションが無いからである。plyファイルのmesh情報を取り込まないことで可能かも知れないと今思ったので,別のページでその実験を示したいと思っているが,次のようにCloudCompareでは,出力形式としてasciiであればいいと思われるが,xyzだとRGB情報が無いので,ライカ用のPTSファイルが妥当ではないかと思っているが。
CloudCompareがサポートしているファイル形式:
入力形式:FLS, PCD, VTK, TXT, NEU, PTS, PTX, PTZ, PLY, XYZ, E57, CPE, SFM, LAS, LAZ
出力形式:E57, WRL, DXF, XYZ, XYB, IGS, PTS, CPE, LAS, SPW

 CloudCompare Wikiでは,対応ファイル形式についての言及がない。”Tools > Segmentation > Cross sections” に関する説明ではわざわざ,”Since version 2.6.2 this tool can be used on meshes” とある。CloudCompareがそもそも点群 point cloudに対応して作成されたアプリなので,わざわざmeshには対応していない,と示されないのである。
 図1〜3で紹介しているmesh形式として代表的なFXB(542MB)や,更には点群とも回されてきたply(636MB)であっても,Extract Sectionsは対応しないのであるが,これらに比べてテキストファイル形式は容量11.22GBと圧倒的に重いのであるが,FXBと比べると,映像編集画面での操作ははるかに軽やかなのである。画面表示負荷が低いのであろう。図4はtxtファイルのインポート最初のページである。

図4 import前の表示

 CloudCompareのこのtxtファイルの取り込みには10分余りを要した。図5は,図2のFBXファイルに比べて,陸域上空の飛沫を捉えているのは興味深いところである。

図5 txtファイルでのパース外観

 海食洞付近について見ると,図6には図3に比べて紺色部分が見えていて,暗くて撮影できなかった部位がより明確に現れている。

図6 txtファイルでの海食崖表示

1 Extract Sectionsの手順

図7 Extract Sections Tool
呼び出しボタン

左のアイコンは,メーンメニューのほぼ中央に配置されているextract sectionsツールの呼び出しボタンである。”Tools > Segmentation > Extract sections” に対応する。

 この章ではまだ,実際の分析過程を実施せず,マニュアルを整理するだけにしたい。実際の実行過程ではマニュアルとの対応関係が付かなくなる可能性もあるが,基本的にはこの章にフィードバックしないつもりで,この章をまとめたいと思う。なお,ここでは個々の断面作成過程は省略し,非常に有用なOrthogornal sections generationについて記述する。

ステップ1 点群cloudを開いて,DB Treeウィンドウで,分析対象cloudを選んで,Extract Sections ツールで分析したい場所のガイド線を描きたい部分を前もって表示する。Wiki掲載の図8では,画面中央にマゼンタ色のポリライン(single path),右上にはExtract Sections Toolなどが表示されているが,このステップ1では,それらが表示される前のcloudを編集画面に表示し,対象域をズームイン表示した結果が ”a dedicated 3D view”である。図8のcloud中の点群はこのcloudの比較的表面に近いものである。 図8のマゼンタ色のポリラインに沿って,断面図が欲しいセクションを切っていった結果が図9にあたる。

図8 a single path for sections

図9 直交セクションortho_sections

ステップ2 Extract Sections呼び出しボタン(図7)をクリックすると,図8のようにそのツールバー(図10)が編集画面の右上に現れる。初期値では,このツールバーが出た段階で,すでにツールバーの1,つまり,ポリライン編集モード,が選ばれている状態である。図8や図10の表示にも現れているが,他のアイコンは使えなくなっている。

Note: 垂直方向の初期値はZ軸になっている。垂直方向をX軸またはY軸にすることも可能であるが,この場合,分析内容に制限が出る。地形学では垂直方向は,普通,鉛直軸であるZ軸に一致すると考えている。ファイルを読み込んで最初に表示される点群point cloudはトップビューである。

図10 Extract Sections ツールバー

ステップ3 左クリックを繰り返し,ポリライン(シングルパス)を作成してゆく。描き終わったら右クリックすると,ポリライン編集モードが終了することになる。

図11 Orthogonal sections generation

ステップ4 ポリラインモードから脱すると同時に,(最後に描いた)そのポリラインは赤くなる。(なっていない時はその上を左クリックする)。そして,ツールバーの3のアイコンをクリックすると,図11のダイアログが現れる。ここには,シングルパス長 path lengthは自動で算出されて表示されている。ユーザーの入力欄は,stepとwidthで,ここではsections間隔 step: 30m,section長 width: 332.78⋯,とされている。このダイアログ内の右上で,sections: 56,とある。これは,1663.91÷30で,図9のsectionsの本数にあたっている。

 このダイアログの終わりの”auto save and remove generatrix” についての次の説明が理解できない。一応,チェックを入れたままで実行する。
“A last option named ‘auto save and remove generatrix’ will tell CloudCompare to remove the selected polyline/path from the active polylines after having saved it to the main DB tree. This is useful as afterwards the ‘profile extraction’ method will use all active sections and it is generally not interesting to generate a profile along the main path. However, in case the orthogonal sections generation settings were not correct, the user can still undo this, import the path from the DB tree (see above) and restart the process.”

以上,Mar. 5, 2020記。

2 cloudスライスとプロファイルの生成

 1で作成したセクション位置に基づいて,その位置での垂直スライスや垂直プロファイルを生成することになる。

図12 Extract Sections

ステップ5 図10のアイコン4をクリックすると,次のダイアログ画面が現れる。ここでの入力欄は2カ所あって,上のSections thicknessには,ここでは 2.464000 (m)が入力されている。thicknessは,XY平面上でのsectionの幅が2.464000mということである。この線幅でcloudの全pointsを捉えるということである。section line方向での左右幅つまり厚さが2.464000mであるから,section lineの左手1.232m,右手1.232mということである。

 図12には4カ所のチェック用□がある。チェックが入っているのは,Extract section profile(s) のみである。section thickness内のポイントから一つのプロファイルを生成するということになる。ぼくの目的と合致している。この形では,ダイアログの項目について,次のようなパラメータをセットすることになる。

type: 図ではLowerが見えるが,他にUpperとBothがある。初期値としてはZ軸に平行な閉輪郭であり,その等高線の上方か,下方か,両方を取るか,ということになる。(全く未だ理解できない) 
max edge length: 現在のところ,理解できていない。次のような記述があり,Cross Sectionの参照が指示されているが。
max edge length: this is the main parameter of the ‘concave hull’ extraction algorithm. See the Cross Section tool documentation.

 他のオプションについても説明があるが,理解できていない。

図13 Extracted profiles

Notes: すべてのsection clouds,section profilesは,それぞれExtracted sections,Extracted profiles というグループに保存される,とあるが,実行した経験によれば,DB Treeにグループとして示されるということであって,未だCloudCompare外には保存されていない。

 ”Unfolding a cloud along a polyline” の項意味がわからないので,跳ぶ。

ステップ6 実行したsections/polylinesを書き出す。図10の5番アイコン(フロッピーディスク)をクリックすると,主要なDB treeに現れる。何回かこのアイコンをクリックしてもダブって出力されることは無いという(意味がわからない)。すべてのpolylinesはExported sectionsというグループに保存される。

Undoツールについて: 図10の6番目の🌀状アイコンによって,直前の操作について,undoを実行できると思ったが,シングルパスを作り直すことができるという意味で,一回の左クリックをミスっても戻れる訳ではない。
中止ツールについて: 図10の7番目の✖️アイコンで,すぐに作業を止めることができるが,それまで続けてきた作業結果が失われる。
✅️アイコンについて: 理解できない。まあ,クリックした方が良くて,この作業を終了できる。

 以上,ほとんど理解できないが実行過程で見えてくるだろう。

以上,Mar. 6, 2022。

3 不要pointcloud部分の削除

 段丘が海岸に迫る場での海食崖の海岸線トレンドに直交し等間隔の断面図を作成したい。図5と図6で,かつての高位海水準に対応する侵食地形,言い換えると,海食崖の高位ノッチなどの地形断面を捉えたい。そういうノッチはどれにあたるのか,三位秀夫の博士論文(畑井小虎教授が指導教授だったか? 岡村さんに畑井教授の研究室に連れられて訪問し,ご紹介頂いた。海外で暮らされてきたのだろうか,独特のオシャレな雰囲気をお持ちであった)の田辺湾で実施した研究成果に会ったのは大学院時代であるが頭にほぼ入っている。その観点で見ている。で,この場所は丘が海に迫っている。平面図で見て海岸線付近を残すようにsegmentするという発想もあるが,高位ノッチから現成の海岸地形まで抽出したいということなので,ある海抜高度より高い部分を廃棄する方が,より直接的と言える。この操作では,陸域上空の飛沫も排除できる。その截頭(せっとう,truncate)すべき海抜高度はどれほどなのか,それをまずは調べる必要がある。

 なお,txtファイルの読み込みは,XYZ DEM値をそのまま使用することにした。後の断面図作成などを考慮して。FXBファイルの場合は保存するとbinに替わるが,txtファイルは保存してもtxtファイルのままである。このことが,Extract sectionsがtxtファイル限定であることを考えると,ありがたい。まあ,そういう設計なのだが。

3.1 高位海水準対応地形の想定最高高度を調べる

 下記リンクのページの,4.2 Point list picking を使う。
iPhone 12 Pro撮影の3Dスキャン画像の座標を捉える

 このPoint list picking 機能が良い。Point pickingにすると編集画面でcloudを移動しても,その引き出し線が伸びていつも見えるので鬱陶しい。
 図14はfront viewなので実際の配置関係と合う。段丘の南東壁から南壁そして西壁と回る。図14の比較的右手のPoint #2が最も高くてZ値=11.37mとなっている。海食洞の壁面である。垂直断面図を作成する場合に,傾斜変換線がわかるように余裕をもって選定したのである。他のpoint高度は6m前後であるが,截頭海抜高度をほぼ12m付近とする。Picked points listは編集画面の右上に見えるが,pointファイルとして左のDB Treeに見える。前者の表のフロッピーアイコンが見えるが,ここをクリックすると,x,y,z local index,x,y,z global index,x,y,z label name,x,y,z などがあるが,label #がxyz値と併せて保存されるように思うので, label name,x,y,zを選んで,max ht picking_list.txtで保存した。そして,✅️マークをクリックした。
 

図14 Set front view, picked points list
図15 Set back view, picked points list

 maximum ht picking_list.txtをエキスプローラーで表示して,ファイルを直接クリックして開いたものが次である。

図16 maximum ht picking_list.txt

 以上の作業の終了時にcloud保存すると,in’nujofuta_process1-Cloud.txtと命名される。次の図17のように,デフォルトのまま保存した。この画面からOKボタンをクリックすると,Number Pointsは,154,989,417とあるので,元のtxtファイルのすべての点群が対応している。かなり重くなった。

図17 save ascii file

3.2 截頭作業

 この作業を続ける前に,in’nujofuta_process1-Cloud.txtをダビングして,in’nujofuta_process2-Cloud.txt とする。そして,図17同様のfront viewで表示する。CloudCompareで不要なポイント群または面群の削除 で示した矩形領域を設定して,その領域を残すsegmentationを実施することになる。
 新たにin’nujofuta_process2-Cloud.txt と名を替える前に保存した際に元ファイルと比べて重くなったので,picking listが含まれたのかと思ったが,このファイルを開いても,picking listは表示されなかった。それで,図18のようにmaximum ht picking_list.txtも読み込むと,表示されるようになったのである。読み込む際には,ラベル表示のオプションにチェックを入れた。

 CloudCompareは,複数のファイルを読み込んで行っても,全く重くならない。編集画面にそれぞれ独立して表示されているようだ。優れたアプリだと思う。GrassGISなども同じファイル表示構造になっているのであろうが。

図18 maximum ht picking_listを追加表示

 図18はtop viewであり,図19では,図14と同様front vewにして,segmentationアイコンを選んで,ツールバーを表示し,この3番目の矩形ツールで4番目の”segment in”を実行したのである。

図19 截頭した

 ツールバーの6番目の✅️ボタンを押して,矩形域とそれ以外のcloudに分割した。DB Treeでは,Cloud segmentedの方には✅️が入り,Cloud remainingの方には✅️が入っていないので,前者だけが編集画面に表示されているのである。

図19 Cloud segmentedが表示されている

 図19のpicking listを外したのが,図20である。

図20 picking_listを外す

 ここでまた保存することにする。ファイル名には自動で新たに”cloud”が追加される。points数は元ファイルよりも減少している。截頭する前は1.5億余りだったが,1.1億ほどになった。

図21 截頭したファイルを保存中

 截頭したように見えないので,截頭した部分の空隙を敢えて示している。図21で見ると,左半分は全く影響が無かったことがわかる。右半分は完新世の隆起礁原であって,そもそも低い場所である。

図22 斜めから見る

 一端,終了する。新たなファイルは,in’nujofuta_process2-Cloud-Cloud.txtとなっているので,これをダビングして, in’nujofuta_process3-Cloud-Cloud.txtとして,これを新たな編集用ファイルとする。

4 sectionsラインの作成

 海食崖の位置を図21から求める必要がある。それに沿って,ポリライン(シンプルパス)を引くことになる。Display > Full screen (3D view)  または, F11,を選ぶと,図21の枠や保存バーが無いトップビューの画面が現れる。これは編集画面と同様に,移動や回転などが実施できてよく観察することができる。ぼくはこのスクリーンショットを撮って,フォトショップで処理して,イラストレーターに取り込んで,Full screen (3D view)で回転や移動をしつつ,海食崖の位置を確認しつつ,ポリラインを描いた。

以上,Mar. 7, 2022記。

 その結果,sectionsの長さは22m,その間隔は2mが適当と考えた。経験的な想定である。sectionsの個々の方向は,ポリライン(シンプルパス)に直交するので,ポリラインは想定されるほぼ海食崖上に設定する必要がある。ここで言うsectionsの長さはポリラインから垂直方向に左右の合計の長さであり,片方の長さはこの1/2つまり11mになる。なお,Full screen (3D view) から離脱するのは,再びF11を押せばよい。

以上,Mar. 8, 2022記。

4.1 ”Tools > Segmentation > Extract sections” で断面線のガイドライン(ポリライン,シングルパス)を描く

 cloudテキストファイルを開いて,cloudを選んで,まずは,断面線のガイドライン(ポリライン,シングルパス)を描く画像域を表示することになるが,その準備もしないで,”Tools > Segmentation > Extract sections” を実行してExtract sectionsツールバーが編集画面に見えている場合には,図10のツールバー左端のアイコン1をクリックして,Sections edition モードから外れて,画像を適宜配置して,改めて図10のツールバー左端のアイコン1をクリックする。
 そしてポリラインを左クリック,左クリック,と続けて行くことになる。そして完了したら,右クリックすると,これまで表示されていた緑色のポリラインは消える。なお,左クリック,左クリックとクリックしてゆく時に失敗したと思っても一つ前への取り消しはできない。escキーは図10のツールバーの7番目の✖️アイコンと同様で,すべてのクリックが解消される。6番目の🌀アイコンは全面的なやり直しのためのツールであって,ぼくからすると無くてもいいような気がする。
 前述のように,左クリック左クリックでポリラインを描き終わって,右クリックすると,緑のポリラインは消える。図10のツールバー左端のアイコン1を再びクリックすると,これまで作成したポリラインが赤色で現れる。それが図23である。このポリラインの位置は海食崖を表すものとしては,確かなものという自信はないが,sectionsの幅はポリラインの左右に作成されるので,ポリラインが海食崖と必ずしも一致する必要はない。とはいえ,この垂直断面がsectionsになるので,実際の海食崖が走るトレンドとシンプルパスは,平行関係でなければならない。

図23 ポリラインが赤くなって現れる

4.2 Sectionsの作成

 図23の赤いポリラインに沿ってsectionsを作成する段階となる。図10の3番目の物資運搬用の鉄道線(特殊鉄道)のようなアイコンをクリックすると,次のダイアログパネル(図24)が現れる。最上段のpath length = 229.91 mは,この赤線延長であるが,sections :10,やstep, widthは自動で作成されたものである。

図24 Orthogonal sections generation

 図24のダイアログにstep = 2.00m, width = 22.00mを入力すると,自動的にsections = 115となった。ポリライン延長 = 229.9をstep = 2.00で割ると,114.95となり,自動でsections=115となっているのである。プロファイルの數が115本になったのである。このパネルの下部にauto save⋯⋯⋯⋯⋯にはデフォルトで,✓が入っているが,触らず,OKとした。

図25 入力済みのOrthogonal sections generation

 OKの後,マゼンタ色のsectionsが図26のように現れた。Orthogonal sections generatin中の,auto save⋯⋯⋯⋯⋯は”A last option named ‘auto save and remove generatrix’ will tell CloudCompare to remove the selected polyline/path from the active polylines after having saved it to the main DB tree.”の意であるが,sectionsを表示する際に,ポリライン(シングルパス)はDB treeに保存はするが,表示には邪魔と考えて表示しないようにする,というオプションに過ぎないことがわかる。

図26  Sections完成

5 sectionsラインに沿ってプロファイルを作成

 図26のsections沿いのプロファイルを作成する。図10の4番目のトップに特殊鉄道が走るようなアイコンをクリックすると,次のようなダイアログが現れる。Active sections = 115, Sections thickness: 0.278⋯,✓ Extract section profile(s), type: Lower, max edge length: 0.278⋯,などと見える。Section Clouds(s)の使い方がわからないので,これには✓を入れないことにする。で,Sections thicknessとmax edge lengthが同じ値になっているので,これに従うことにする。Sections thicknessは,セクション位置で利用する点群の幅であろうと考え,ここでは1.0mとした。その入力したものが次の図28である。セクション間隔は2.0mであるので,セクション位置の前後併せて1m幅の点群を使ってプロファイルを作成すると考えたのである。

図27 Extract Sectionsダイアログ
図28 sections thickness: 1.0m

 で,図28のダイアログにOKすると,図29のように,計算が始まり,DB Treeには,プロファイル名がどんどんと増えて行く。

図29 プロファイルがどんどん増える

 図30は完成した際のDB Treeの最下部を示してる。

図30 プロファイル完成

 

6 作業結果の保存

 図10の5番目のフロッピーディスクのアイコンをクリックすると,保存したように見える。そしてアイコン8の✅️をクリックしても保存しているようであるが,エキスプローラーでcloudのファイルが入っているフォルダを見ても何もない。Wikiには次のような記述がある。
Notes:
all section cloud(s) are stored in a default group named Extracted sections
all section profiles(s) are stored in a default group named Extracted profiles
 cloud(s)は作成していないが,profile(s)は作成している。 a default group,というのは外部のファイル群ではないようだ。

 そこで,現在編集中のcloudを次のように選んで保存した。エキスプローラーで見ると,in’nujofuta_process3-Cloud-Cloud.txtに対して,新たに,in’nujofuta_process3-Cloud-Cloud-Cloud.txtというファイルが新規に作成されているのであるが,サイズは変わらない。

図30 cloudの保存

 DB Treeを見ると,作業してきたcloudファイルと同階層に,Exported sectionsとして,Polyline #1, #1.1〜#1.115,とともに,Extracted profllesとして,Section contour #1〜#115がある。そこで,それぞれのグループを選んで保存した。前者はExported.bin 92kB,後者はExtracted.bin 2951kBであった。

以上,Mar. 9, 2022記。

おわりに

 以上で,このページも目的は達成した筈である。実際に作成されたプロファイルについては次のページに委ねる。

Cloudから抽出された連続プロファイルの利用

以上,Mar. 10, 2022記。