年金生活者の確定申告 a pensioner’s routine electric income tax report 

はじめに

図1 2022年確定申告の受付完了

 確定電子申告の二回目を一昨日実施した。奇しくも締め切り日であった。年金生活者が初めて確定電子申告 を参考に実施したが種々苦戦した。図1のように,締め切り3秒前であった。

 書類の準備をしていなかった。これまで医療費控除の申請をしたことがなかった。昨年の電子申告でも放棄した。年齢を重ねて,呆けも始まっているので,今後もできない可能性が高い。準備の所要時間がこんなにかかるとは思ってもいなかったので,当日に始めた訳である。同居人もそれなりに当日3人の来客があり健康上の問題もあり動けない。結果的に言えばよくぞ,この難題の「医療費控除の申請」ができたものだと思う。なぜだかわからないけど,ぼくは2022年のはじめの3ヶ月の領収証などが全く無い。今年2023年ももう3ヶ月が過ぎているのであるが,領収書の整理と2022年「医療費控除の申請」で使ったMicrosoft Excelファイルに,長くても1ヶ月単位ぐらいで入力してゆこうと思う。
 保険関係の書類も不足していた。Microsoft Excelで確定申告に必要な書類リストを整理して行こうと思う。このページはぼくの覚え書きなので,読者はほぼ無いだろうけど,ぼくと同様の年金生活者は日本にはかなりの数いらっしゃるはずで,何らかのご参考になるかも知れない??

1. ぼくの確定申告に必要な書類リスト

 「2022年(令和04年)分の申告書等送信票(兼送付書)」を参考にみて行きたいと思う。一応,ネット上で入力が完了した後,「送信前の確認用」のPDFが用意されている。それをダウンロードして,そして,それを印刷した。この印刷をしたことで,入力場所に戻れなくなった。これが締め切り時刻24:00の15分ぐらい前であったか。電子申告の最初から始めなければならない。保存機能があって,3回Windowsのダウンロードフォルダに保存していたので,幸い,三回目のファイルを呼び出して,印刷前に辿り付けた。諦めムードであったが,なんと,3秒前にアップロードできたのである。
 この最後の状況は恐らくまた再現されるものだろう。ダウンロードしたPDF (r4syotoku.pdf) をそのまま開いて印刷したのがまずかったのだろう。PDFを開いた時点ですでにまずかったのかも知れない。ダウンロードしたPDFを,自分のパソコンのAdobe Acrobatで別途開いて印刷するのであれば,たぶん問題がなかった筈だ。これは重要だ。

追記 Feb. 20, 2024: Windowsで実行したようだ。何故か,Windowsマシーン中にはこのファイルが無い。Windowsの使い方がまだわからない。虫眼鏡で検索するとネット上で検索してしまう。Windows内用のブラウザーExplorerか,ここで”r4syotoku”で検索すると,r4syotoku.data, r4syotoku(1)〜(3).dataの計4ファイルがヒット。C:\ユーザー\moto\Dropbox\PC\ドキュメント\win_moto_documnents\確定申告関係ファイル\確定申告2023春,の中にあった。そして,このフォルダー内には,r4syotoku(2).pdfがあった。これが禍したんだなあ。

 さて,この「2022年(令和04年)分の申告書等送信票(兼送付書)」をみて,次にまとめる。なお,申請が完了したら「所得税及び復興特別所得税の確定申告書」(r4shotoku(1).pdf)をpdfで取得できる。印刷はmacのAdobe Acrobatで実施した。なお,送信前の確認用のファイル名は,r4shotoku.pdfで,申請完了後のファイルは,r4shotoku (1).pdfなどとなる。2回保存すると,r4shotoku (2).pdfというファイル(追記 Feb. 20, 2024,上に追記したファイル)が追加される。もちろん,r4shotoku (1).pdfと内容は同じである。途中で保存されてゆく作業ファイル名は,r4shotoku (1).data, r4shotoku (2).data,などと,ダウンロードフォルダーに追加されてゆく。

1 電子送信 提出省略 別途提出

 このタイトルの三種のうち,ぼくには「別途提出」欄には何もないので,電子申請で簡潔する。
a. 電子送信欄: 申告書第一表,第二票,医療費控除の明細書,所得の内訳書。このうち,「医療費控除の明細書」だけは件数が多く,Microsoft Excelファイルを用意すれば良い。
b. 提出省略欄: 一般の生命保険料の支払額などの証明書,個人年金保険料の支払額などの証明書。

2 申告書第一表

 a. 収入金額等: 雜 > 公的年金等,雜 > その他区分1。
 b. 所得金額等: 雜 > 公的年金等,雜 > その他区分1,計。
 この両者の関係は,たとえば,岡山市の「収入金額と所得金額とは、意味が違うのですか?」のページにあって,
収入金額とは,「公的年金を受給されている方の場合も、「振り込まれた額」ではなく、源泉徴収税額や特別徴収税額や社会保険料などが天引きされる前の額」。
所得金額とは,「公的年金を受給されている方の場合も、「支給額」に応じた「公的年金等控除額」が定められていて、これを(収入金額から)差し引いた額が年金所得金額」。
 年金生活者の場合,収入金額等だけ,入力すれば,自動計算されるのではと思う。

 c. 所得から差し引かれる金額

 社会保険料控除: 年末前後に送られてくる書類を保管する。
 生命保険料控除: 年末前後に送られてくる書類を保管する。
 勤労学生,障害者控除:
 配偶者控除:
 基礎控除:
 医療費控除: 会計が発生した時の医療機関への支払い額をMicrosoft Excelに記録する。
 寄附金控除: 躊躇っていて今だリストせず。寄付行為が汚されるようにも思う。

 d. 税金の計算

 源泉徴収税額: この額は確定申告で還付される額に一致しているようだ。自分で入力しない。

 e. その他

 公的年金等以外の合計所得金額: 公的でない年金の場合でこれも自動。
 雑所得: 4の税金の計算の源泉徴収税額(還付金)に一致している。

 f. 還付される税金の受け取り場所: 申請した銀行口座が記されている。

3 申告書第二表

 金額が示されているのは,
〇所得の内訳: 源泉徴収税額として,還付金の額がそのまま入っている。
〇社会保険料控除: 保険料等の種類として,源泉徴収票のとおり,国民健康保険,健康保険。
〇生命保険料控除: 旧生命保険料,旧個人年金保険料。
〇配偶者に関する事項: 個人番号や生年月日などの情報が入っている。

4 所得の内訳書

 年金のリストがある。この年金リストをMicrosoft Excelにリストしておけばいいということになる。この年金のなかに1件,勤め先の年金があって,それから源泉徴収されている額が還付金と一致している。つまり,結局のところ,還付金は,この源泉徴収,を撤回するということを意味するようだ。

5 令和04年分 医療費控除の明細書【内訳書】(確認用)(兼医療費通知の記載事項)

 Microsoft Excelで作成した内容である。(1) 医療を受けた方の氏名,(2) 病院・薬局などの支払先の名称,(3) 医療費の区分,(4) 支払った医療費の額,(5) (4)のうち生命保険や社会保険などの補填される金額,の項目があるが,ぼくは(5)は該当しない。(4) 支払った医療費の額,は,個々の領収証から把握できる。
 2022年,今回はじめてMicrosoft Excelで作成し,登録した。領収証がなぜかみつからないという現象はあって,箕面市からの「医療費のお知らせ」から推定して入力したものも含まれる。このお知らせは基本的に二ヶ月単位で届く筈だが揃っていなかった。ぼくの所属する共済からは2021年分が一昨年には届いていたが,2022年分は保管していない。
 一応,箕面市,共済,そして自分での領収証保管であるが,自分での領収証をMicrosoft Excelに記録してゆくのが妥当だと思う。2022年の作成したMicrosoft Excelファイルの2022年分を削除して,2023年分を作成する必要がある。すでに3月中旬なので,これまでの資料を揃える必要がある。

 なお,控除額の計算であるが,
(支払った医療費ー保険金などで補填される金額)ー MIN(第一表の所得金額等 x 0.05 : 100,000)
である。下記参考。
令和4年分確定申告特集 > 医療費控除を受ける方へ
令和4年分よくある質問ご利用にあたって各画面の入力・操作所得税コーナー所得控除医療費集計フォーム

2. ぼくの確定申告の手順

 繰り返すが,前もって用意しておくものは,
Ⅰ 日々用意するもの
 医療費控除の明細書(本人と配偶者) Microsoft Excel

Ⅱ その都度
 寄付金。申請するかどうか。

Ⅲ 年末前後
a. 令和5年分確定申告のお知らせ(豊能税務署) 1月頃か。
 申告書の受付期間令和6年2月16日〜3月15日
 電子申告(e-Tax)の識別番号 IDパスワード方式:届出あり。
 マイナンバーカードがあると,種々の特典があるように,e-Taxの利用中あるように見えるが,実はそんなことは特にないように見える。欧米でさえも大量の情報流出が生じている。何と言っても国民総背番号制,への反発心が強い。日本国民は主体がない,節操が無い,そう思える。もう少数派だな。
b. 生命保険料控除証明書2通
 一通は年保険料,もう一通は月保険料2件表示。
c. 年金等の源泉徴収票
 公的年金等の源泉徴収票,年金支払証明書。
d. 医療費リスト
 共済事業団から1月頃だったかに1年分が届く。箕面市からは2カ月に1度ぐらいで届く。
e. 保管義務
 e-Tax申告により添付を省略した書面については、税務署等から入力内容の確認のために提示又は提出を求められることがあります。国税通則法の一部改正により、国税について増額更正できる期間が、従来の3年間から5年間に延長されたことに伴い、平成23年12月2日以後にe-Taxで申告した際に、添付を省略した書面について税務署等から提示又は提出を求められることがある期間が、従来の3年間から5年間に延長されました(平成23年国税庁告示第31号)。

法定申告期限税務署長等が提示又は提出を求めることができる期間
平成23年12月2日より前原則として3年間
平成23年12月2日以後原則として5年間
保管義務

3. 確定電子申告

3.1 2023春のメモ

mouseWindowsマシーンで実施のこと。2月中がいいだろうと思うけど。
 なお,2023年3月15日にも,2022年3月14日にダウンロードしたeTaxUketsuke_Winsetup.exeを,実行し,問題なかった。既存のファイルを使って入力するのがいいだろう。2023年(2024年2,3月)の確定申告も2022年のr4shotoku (3).data,を使うことになる。

追記 Feb. 21, 2024:税務署に電話した。確定申告のお知らせ,が昨年は届いたが,今年は届かなかったと告げたが,届かない場合もあるとのこと。昨年のもので問題無いらしい。それから,eTaxUketsukeアプリも一昨年ので問題が無いらしい。
 の筈だったが,ネットでの情報は違った。

3.2 Windows 10でウェブ版を利用

 2024年2月現在,調べてみると,Windowsにインストールする形の環境には種々問題がありそうに感じている。ルート証明等が必要だ。日本のソフト関連会社に委託しているようだ。政府も企業も信用できない。アプリのインストールは中止だ。
 それで,まあ,被害が相対的に少ないと思われるウェブ版を使うことにした。WindowsでのWeb上でのeTaxを実施する際には,Google Chromeの最新バージョンにすることを要求された。ホームの設定 > Chromeについて,で,最新にして,再起動が必要だった。Windows 10, 11では,EdgeかGoogle Chromeらしい。ウェブ上で実行するのならMacでいいだろう。safariだけが対応している。


 ホーム 各ソフト・コーナー e-Taxソフト(WEB版)について で実行してゆく。ぼくのOSはmac OS 14.3.1でSafariは17.3.1だ。

3.2.1 macでのWeb版利用:やっぱり駄目

mac OS 14(Sonoma)Safari 17.0
国税庁推奨

 インストールマニュアル「(Macintosh/safari用)セットアップインストールマニュアル 」を見ると,結局,ルート証明書が必要だ。アプリと同じだなあ,結局。

 すぐ上のマニュアルを開くと,「e-Tax ソフト(WEB 版)事前準備セットアップ (Safari利用者向け)」が開く。これを進めて行くと行き詰まって,uninstallしてしまった。やっぱり,Macでは駄目かと思ったのであるが,説明が古いのではないか,と思い直して,試行錯誤して何とかなったと思う。で,更に今後もWindowsでやれば問題は無いのはわかっているし,これまでもWindowsでやった。そうだなあ,Macではやっぱり止めた方がいい。

3.2.2 やっぱWindows?

国税庁 確定申告書等作成コーナー 作成トップだなあ。ここではWeb上でChromeで簡単に手続きを進めることができた。なんのこっちゃ。ただ,この eTax作成者や国税庁職員や司法書士などやAI表示では,作成途中でのログアウト,には全く思いが及ばないらしい。そういうボタンが全く無いのである。ぼくとしてはログインしているつもりで,実際そうなのだが。

 で途中で作業を止める,中断するには,単にブラウザー右上の✖️マークをクリックするしか無かった。それでいいらしい。「入力終了」ボタンはあるが,これを進めると,eTaX入力が完了してしまう。スンデのところ,崖っぷちで踏み止まった形であった。日本のWindowsユーザー,プログラマーはおかしいよー。

以上,Feb. 22, 2024記。

 

以上