年金生活者が初めて確定電子申告 a pensioner’s first electric income tax report

はじめに

追記 Mar. 17, 2023: 2022年の確定電子申告は締め切り日2023年3月15日に実施した。何となく,15日にやろうと思った。そしてこの日が締め切り日とわかった。何としても今日中にと,頑張った。前回のこのウェブページを参考にした。もちろん役だったのであるが,不安の中での作業であった。それで,2023年期間の確定申告をより負担無くやりたいと思い,このページを補強するべく,別途,次のポスティングを作成することにした。年金生活者の確定申告

 確定申告を過去実施したのは3回ほど。昨年の5月,退職一年余後に税務署に行った。退職時の事務室の説明会では,必ずしなければならないと言われていても,重い腰が上がらず,確定申告期限が過ぎて2ヶ月余後に,税務署に出かけたのである。申告の時期ではないので,閑散としていて,すぐに職員に相手にしてもらえた。

 職員の方が一人で進めて頂いて完了して,還付金もあった。その際にぼくの申請書のコピーも頂いて,その際に,電子申告 e-Taxの利用者識別番号を得て,パスワードも届けた。それに呼応して,税務署から令和3年分確定申告のお知らせが届いた。メッセージボックスの情報では1月末に発送されたらしい。

 今年もプレッシャーで,3月15日締め切りは了解していたが,なかなか腰が上がらない。やっと,13日に年金関係の資料を整理した。過去の年金関係の書類はほぼ捨てずに一応分類してプラスチックの大きな複数のポケットがあるケースに入れていたが,これをシュレッダーにかけて大きなゴミ袋が満杯になるほどなどして,整理したのである。証券などやプラスチックカードなどもあった。一応,分類して入れていた筈であったが,猥雑然としていた。

 このケースは廃棄して,書類も古くて不要なものは廃棄して,残した書類も一袋をなすプラスチックフォルダーに分けた。今後,年金関係の郵便物が届いても,簡単に分けて入れることができる。

 このような重荷を一つ片付けてみて,初めて,確定申告に必要な書類はこれではないことに気付いた。税金の対象にならない制度の年金もある。要するに,所得は源泉徴収票だけを見ればいいのである。馬鹿丸出しだな。後は控除関係の書類,これも生命保険会社などから届いている。昨年秋から確定申告関係のプラスチックケースに収めてきた。

 源泉徴収票と控除証明書だけで,入力の準備ができたということである。

 それにしても電子申告が一日で終わって,ああうれし!

以上,Mar. 14, 2022記。

1 適切なブラウザーとプラグインを準備

 e-Taxは,国税庁のサイトであるが,「確定申告書」などで検索すると,類似の名前の怪しい?サイトもヒットするので注意肝要と思う。次が正しいサイト。

令和3年分確定申告書等作成コーナーhttps://www.keisan.nta.go.jp/kyoutu/ky/sm/top_web#bsctrlgoogle

税務署への提出方法を選択してください,とあり,ぼくは,
<ID・パスワード方式>を選択,した。マイナンバーカードが嫌いなので,この選択肢があるのはありがたい。

次のページ https://www.keisan.nta.go.jp/kyoutu/ky/sm/csw0100_idpw#bsctrl
で,ご利用のための事前準備を行います,とあって,ぼくが使用しているコンピュータががmacであることを認識しており,推奨環境が出てくるが,推奨環境は、mac OS 10.14(Mojave),Safari 14.1以降になっている。ぼくは10.12 sierraなので,対応できない。そこで,mouse製Windows10での作業に変更する。

 Windows 10の場合,ChromiumベースのMicrosoft Edgeが対象とあり,既存のMicrosoft Edgeに代わって,これをダウンロードしてインストールし,開くことができた。

 なお,昨日の午前中から接続障害が発生し,締め切り日の本日も復旧していないようである。その障害の最中のためか,送信完了して,一応,確認せよというので,確認しようとしたが数時間後に何とかなった。で,その際に,Googleのプラグインのインストールが推奨された。数ステップの「了解」を経て,インストールが完了した。それは次のものである。なお,今回は国税庁のサーバーがトラブっていたためであり,次のセットアップが不要である可能性は高く,まずはこのプロセスは省略して,進めていけば良いと思う。

e-Tax 受付システム事前準備セットアップ (Windows 利用者向け)

2 源泉徴収票や控除証明書などの準備

2.1 電子申告利用者識別番号とそのパスワード

 電子申告(e-Tax)に関する事項,として,税務署からハガキサイズの折り込みが1月末に届いた。これは昨年税務署に出向いて確定申告をした際に登録したからである。電子申告をする前に,税務署で確定申告をして,その際に作成された書類のコピーを受け取れば,それに従って考えることができる。このハガキには,利用者識別番号(16桁),そして,税務署で登録したパスワードが必要である。ぼくの場合は,申告の種類として,白色,となっている。

2.2 マイナンバー

 マイナンバー通知カードを用意する。ぼくの場合は,本人と配偶者。

2.3 源泉徴収票(ぼくは年金収入のみ,すべて令和3年西暦2021年分)

 2021年からは年金収入だけ。厚生労働省該当は,老齢基礎年金だけ。厚生労働省以外は,共済関係と,生命保険会社からの個人年金。

2.4 控除証明書など

 共済組合の任意継続掛金納付証明書は健康保険にあたる。他の同様の保険にも入っているがその控除証明書は届いていない。複数の生命保険料控除証明書もある。
 医療費控除は共済だけからの資料では難しい。この資料では,11月と12月分が翌年に回されている。市からの妻については補助が多少あって,自己負担額に組み込まれている可能性があり,本人の実質の支払い額がわからない。つまり,自分で領収証をすべて揃えておかないと医療費控除の書類が用意できないのである。過去,医療費控除の申請をぼくはしたことがない。本人の支払い額が10万円を超えた費用に適用されるが,2022年はその準備をしたいと思うが,控除申請をしたくはないが,確実に医療費は増えてきてはいる。

ことである。

結局,医療控除の申請をする場合,医療費の領収証を1年分まとめておく必要性がある。今後の健康状態を考えると,領収証は都度,整理しつつ,確定申告に備える必要性がある。」


 寄付行為についても1件2000円を超えるものについては何らかの控除がされるが,ぼくにとって多額の寄付をしている分けでもないので,恥ずかしくて控除申請はしなかった。

3 e-Taxでの年金所得と所得控除の情報を入力

Windowsでの実際の操作に入る。
1 まずは,オレンジ色の「利用規約に同意して次へ」を選ぶ。
2 利用者識別番号等の入力で,昨年の税務署でのID・パスワード方式の届出完了通知を参照して,利用者識別番号,暗証番号,を入力する。
3 検索完了,とあって,緑色のOKボタンをクリック。e-Tax等への登録情報は次のとおりです,と出る。昨年の情報表示をしたが,空っぽだった。e-Taxの履歴情報を意味するのであろう。
4 令和3年分の申告書等の作成,を選ぶ。
5 僕の場合は,年金収入だけなので,左端の「所得税」を選ぶ。生年月日を確認し(昨年の申請通りが表示されている),e-Taxにより税務署に提出するを選ぶ。
6 質問があって,給与以外に申告する収入はありますか? (年金収入がある場合は「はい」を選択してください)
で,はい,と答えると,「青色申告,予定納税額の通知があり」というのにぼくは該当しないので,いずれも,いいえ,とした。そして,「次へ進む」。
7 総合課税,分離課税の区別があり,ぼくは公的年金等だけなので,総合課税の所得>雑所得>公的年金等,だけに「入力する」ボタンをクリックする。ああ疲れた。1時間ほど,放置したが,無事生きていた。

8 「公的年金等の入力: 令和3年分の源泉徴収票に記載されているとおりに、1件ずつ入力してください。源泉徴収票に記載のない社会保険料は、後の「社会保険料控除」から入力してください。」
とあるが,意味がわからない。とにかく,各機関から届いた源泉徴収票を,とくに順番を気にすることなく,入力して行った。
9 まず,支払者は厚生労働省ですか?という問いかけがある。厚生労働省分は,老齢年金だけである。源泉徴収票の情報を入力することになるが,支払者の法人番号は半角で入力しても全角に変換される。そして,オレンジ色の「入力内容の確認」ボタンクリックする。確認して問題なければ,グリーンの「別の公的年金等を入力する」ボタンを選ぶ。厚生労働省の老齢年金だけが,社会保険料として介護保険料額が明示されている。
10 生命保険などからの年金型の収入は,雑所得>その他の雑所得(1、2以外のもの)になる。生命保険の年金(個人年金保険)、互助年金、暗号資産取引などの1及び2以外のものによる所得,とある。
11 閑話休題: ヘルプ機能を使っていたら,入力サイトから離脱したようだ。この流れまでの中には,保存機能はない。また最初からの入力になってしまった。恐れていたことであったが。なお,収入金額・所得金額の入力の欄で,はじめて,中断する場合の保存機能がこのページ最下段右手にあった。そして,保存後に,戻る,というボタンがあるので,入力画面に戻ることができる。図1は自らのPCに保存する際の表示である。

図1 入力作業途中での保存

 なお,ファイル名は,r3syotoku(n).dataで,保存するたびにn=1, 2, ⋯⋯⋯⋯⋯,と新たなファイルが作成される。保存パスはDownloadsである。ここには保存したこのdataファイル群,r3syotoku.pdfは送信前の完成書類のpdfである。さらに,イントーラー eTaxUketsuke_Winsetup.exeもダウンロードされている。このアプリは,https://uketsuke.e-tax.nta.go.jp/UF_APP/lnk/loginCtlKakutei のページにログインして機能するものである。

12 次に,所得控除に移る。
社会保険料控除は,介護保険以外に,共済の短期分(健康保険料)を入れた。退職金の中から充当したもので2年間だけだったか?
生命保険料は,別途あり。新制度と旧制度の選択があり,ぼくは旧制度。実際に支払った一般生命保険料の額,実際に支払った介護医療保険料の額,実際に支払た個人年金保険料の額,というような入力欄があるが,実際に支払った一般生命保険料の額,だけを入力した。がん保険は一通のなかに二つの保険が含まれているので注意が必要だ。
13 他に,配偶者控除(このなかに,障碍者控除も含む)を入力した。寄付金控除や医療費控除は今回は入力しなかった。
14 所得控除の入力が終わると,入力された金額を基に計算した控除額は【⋯⋯⋯⋯⋯】円です,などと出る。基礎控除は入力していないが自動的に出力される。控除額の合計も現れる。

4 送信と受信確認

 送信前の確認用として,令和03年分の申告書等送信票(兼送付用)が現れる。全部で4ページあり,1ページ目はぼくの名前などがあり,2ページ目は,令和03年分の所得税の申告内容確認票B 第一表であり,その内容は次のものであり,この情報入力のために作業をしてきたと言えるのである。

 収入金額等の欄では,雑>公的年金,雑>その他,に額が表示されている。公的年金は厚労省と共済関係の合計,ぞの他には個人年金の合計が表示されている。
 両者の額は,所得金額等の欄と所得金額の欄で異なっており,相対的に後者が低くなっているが,2020年度と2021年度で比率が異なる。公的年金については0.39が0.65に,その他については0.10と同率である。根拠がわからない。2021年度では3ヶ月分の給与があるので連動している可能性がある。
 所得から差し引かれる金額の欄では,社会保険料控除,生命保険料控除,勤労学生,障害者控除,配偶者控除,基礎控除に金額が表示されている。このあと,税金の計算,その他,延納の届出,還付される税金の受取場所,の欄がある。自分で入力した欄は,収入金額等,所得から差し引かれる金額,還付される税金の受取場所,である。

 3ページ目は,令和03年分の所得税の申告内容確認票B 第二表であり,いわば第一表の別の視点からの整理表で,4ページ目は,所得の内訳書でここには公的年金と個人年金の源泉徴収票の内容がまとめられている。

 次のステップでは,還付される金額は,⋯⋯⋯⋯⋯円,です,と表示されており,受け取り方法の選択,での入力をすることになる。送信完了したのは14日の午後8時近かったので,提出日を3月15日とした。

 送信して,次のように手応えはあった。
送信結果の内容: 正常に送信が完了しました。以下の「受付結果を確認する」ボタンをクリックし,受付結果を確認して下さい,というメッセージが出たのが,19:59である。国税庁のサーバーがトラブル中であり,不安があった。「受付結果を確認する」というボタンをクリックして現れたのが,次のようなメッセージである。

図2 推奨環境チェック結果

 これは単に国税庁のサーバーに問題があった結果である可能性が高いと思われるが,ここ判定結果✖️に応じて,機能拡張のインストールへ,というリンクから,Chrome機能拡張をインストールした。その結果,まだ改善されず,2時間ほど後に,やっとメッセージボックスに入ることができ,ぼくが送信したファイルの情報を確認できたのである。

おわりに

 Windowsで実行して良かったと思う。来年の確定申告については,もう逃げなくて良い。まあ,いつまで継続できるかは謎ではあるが。

以上,Mar. 15, 2022記。