このタイトルNo. 1を書いた後で,偶然ながら次のサイトに巡り会った。
http://www.oomoto.or.jp/English/enBooks/index.html
これは基本的にspiritualism(心霊主義,降霊術)を売りにしていて,違和感があるが,今後の父の論文の英訳には参考になるとは思う。
次のページも上のサイト内のものである。
Reading “The Great Onisaburo Deguchi” by Ruth Reiner
http://www.oomoto.or.jp/English/enVisitor/enRkyo/rkyom-en.html
ここの11.The worldには,霊界物語に関する記述があり,
After Onisaburo’s release on bail during the first Oomoto persecution, Onisaburo began the dictation of the “Reikai Monogatari”, that I’ve mentioned in the past, which means: Stories from the spiritual world.
とあり,the “Reikai Monogatari”を説明的に,Stories from the spiritual worldと表現している。『霊界物語』の英語表現 1で私が示したタイトルと次に並べてみた。
Ruth Reiner: Stories from the spiritual world 霊界探訪物語
木庭元晴: Onisaburo’s Mythological Narratives, 81 vols. 王仁三郎口述神話
spiritualというタームを見て,改めて,霊界物語を初めて読んだ時の印象が思い出される。内容だけでなく文体も含めて受け入れにくかった。まさに現代のファナティックなスピリチュアルワールドの印象である。しかしながら読み進めて行く中で,神の愛を感じるようになって行った。王仁三郎が口述を始めた時には,霊主体従第1巻の世界が周囲から求められていたのだろう。王仁三郎自身の世界でもあったと考えられる。それが口述する過程で大きく変化してゆく。文体も変化する。spiritualは一部の若者にも受けがいいだろうとは思われるが,mythologicalの方が神の愛に近いタームであろうと今は思っている。なお,Ruth Reinerさんは霊界物語を全く読んでいないように感じる。
この,おおもと,の英語サイトのコンテンツは広告代理店が作成したような広告塔的内容である。信仰,学術,のいずれも感じられない。May 26, 2020記