大石凝翁全集に関わって about the collected works of the revered old Mr. Oishigori
はじめに 昨日,メールを通じて,出口三平氏から,出口王仁三郎の『天祥地瑞』が大石凝眞素美全集と繋がりがあることをお聞きした。王仁三郎の言霊学が大石凝眞素美のそれと関連するとは仄聞していたが,『天祥地瑞』が大石凝眞素美と繋がりがあるという情報はぼくにとって,衝撃的な部分もある。 三平氏から,大石凝眞素美全集の一部を国会図書館デジタルコレクションで見ることができるという情報を得て,本日,覗いてみた。三平氏の情報を契機にして,『天祥地瑞』と大石凝眞素美全集との関連を確認する必要があると考えるようになった。そこで,本日確認したことを出発点として,確認作業を進めたいと思う。 1 『大石凝翁全集』 水野文助が、大正12年(1923)から14年(1925)にかけて刊行。 第一巻 天地茁廴貫きの巻 第二巻 三種神器の御謂礼 仏説観弥勒下生経(上) 第三巻 仏説観弥勒下生経(下) 弥勒出現成就経 第四巻 大日本言霊 第五巻~第八巻 天造神算木運用秘書 第九巻~第一二巻 真訓古事記 大石凝真素美先生伝 ネット上には,これ以上の詳細な情報がみつからない。八幡書店から大石凝霊学全集 全3巻 単行本 – 2005/4/28の形で再版され,アマゾンで販売されている。39,600円である。研究書として高価とは思わないが,ケチな部分もあるが,手許に置くのはちょっと辛いところがある。八幡書店による紹介文を次のようにアマゾンからコピペさせて頂いた。 八幡書店による紹介文 引用開始———————————————— 大石凝真素美の言語論、宇宙論、進化論をふくむ壮大な霊学体系と、その神秘的な学説は、本田親徳の鎮魂帰神学とならび、古神道復興と神道霊学成立の二大源流に位置づけられる。 王仁三郎は大石凝と直接的な交流があったし、天行居の友清歓真、神政龍神会の矢野祐太郎、生長の家の谷口雅春、日月神示の岡本天明、世界救世教の岡田茂吉、真光文明教団の岡田光玉などの多くの神道系宗教家や、合気道の植芝盛平の教説のうちに、その影響を確認することができる。 大石凝の霊著は、大正年間に大本機関誌『神霊界』に一部が発表、水野満年によって私家版の全集も刊行されたが、稀書中の稀書として容易に得難く、昭和56年にようやく当社より復刻。しかし、これまた品切れとなりすでに20年を経過、各方面より再刊の要望が寄せられてきた。そこで今回は、旧全集収録の著述に加え、これまで未公開の著述をも収録し、すべて新たに組み直し、もって学術的にも永久に残る資料として完璧を期することにした。 【第1巻】 天地はえ貫の極典 題名の示す如く宇宙創造の秘奥を伝える書であり、以下に収録する著述の総論的部分にも相当する。また神道系諸教団に影響を与えた の思想が展開されていることも注目される。 三種神器の御謂礼 冷泉家、三條家等に伝わる古今集の御伝授以前に、その淵源となった万葉集の御伝授があったこと、その秘解による三種の神器の意義、大和三山との密接な関係を開示する。 仏説観弥勒下生経 弥勒とは至真の大度衡を以て億兆を測量して、その極点を勒し持て品行する大神人であるとし、本書をもってその下生の過程を明示せる現代の予言書となす。 弥勒出現成就経 弥勒として喝仰される救世の大神人出現を古事記、仏典等を広く渉猟し独自の霊学的解釈を打ち出した玄妙の書。以上二書は日本のミロク思想の系譜上最も注目される書である。 天津璽の瑞の御宝図 幅装軸の記、瑞組木倭文字神鏡図 幅装軸の記、近江国甲賀望月の由緒、近江国地名実字考、比叡山黄金樋の事、大神宮炎上前兆予定、真仮名法華経之序書、三種神器の由来、日本国の古事記真解説、蓬莱山五千人智識器量測量表、至真大道大度衡発見表、履歴大略予御届書、他 【第2巻】 天津神算木之極典 書名の通り天津金木の運用の秘法を公開する。天津金木とは形体無きものを象徴的に顕示し、その顕相の証徴するところを瞑想することによって宇宙創造の秘機を悟り、更には天地を動かすばかりの神秘力を得ると伝えられるもので、この書においては真訓を施した古事記に則って天津金木を置き足らわし、実に眼に物みせてくれるのである。 大日本言霊 言霊の象を至大天球の御樋代として六角切り子の玉、十八稜図の形をもって顕わす。本書の研究により森羅万象の彦霊紋理の玄理を究め、神真の大造化に関与しうるとする。 【第3巻】 真訓古事記 上巻/中巻/下巻 古事記は種々の観点から研究しうるとし、その研究分野を大別して八通りに分類【(1)歴史学(2)天文学(3)地文学(4)暦術学(5)人類成立の極元学(6)日本語学(7)天造之神算木の極典学(8)世界之大通義】し、独特の奇想天外から来るともいうべき解釈を縦横無尽に展開する雄篇。また、太古より伝来したとされる言霊図表「真素美之鏡」の玄義がここに初めて明らかにされる。八幡書店による紹介文 引用終了———————————————— 2 国会図書館デジタルコレクションから 三平さんから教えて頂いた国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/で,「大石凝翁全集」で検索した結果が次のようである。 1 大石凝翁全集. 第三輯 大石凝真素美 著 (国華教育社, 1924)2 大石凝翁全集. 11 (真訓古事記 上巻之3) 図書 大石凝真素美 著 (国華教育社, 1925)3 大石凝翁全集. 4 (大日本言霊) 図書 大石凝真素美 著 (国華教育社, 1924)4 大石凝翁全集. 10 (真訓古事記 上巻之2) 図書 大石凝真素美 著 (国華教育社, 1925)5 大石凝翁全集. 12 (真訓古事記 上巻之3) 図書 大石凝真素美 著 (国華教育社, 1925) 全部,印刷/PDF出力して,プリントアウトした経験を踏まえて,次に示したいが,まずは書誌から。最初の1については詳細を示す。なお,PDFでダウンロードする際,1回当たり50枚が限度なので,これより多い場合,分割する必要がある。 プリンターで印刷する際には,デフォールトでも問題無い場合もあるが,基本的には精細かつ白黒2値で印刷しないと薄くて読めないので,テスト印刷して,どのような品質で印刷するのが妥当か,検討する必要がある。 1 大石凝翁全集. 第3輯 図書 大石凝真素美 著 (国華教育社, 1924)タイトルよみ:オオイシゴリ オウ ゼンシュウ巻次、部編番号: 第3輯内容: 仏説観弥勒下生経 下巻, 41p.; 弥勒出顕成就経, pp. 1-95.著者:大石凝真素美 著著者標目よみ: オオイシゴリ, マスミ出版地:名古屋, 出版者:国華教育社出版者よみ:コッカ キョウイクシャ出版年月日:大正13, 1924https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/925432NDL請求記号 (callNumber):特273-180注意: ダウンロードしてそのまま印刷すると読めないほど薄いので,印刷時に注意する必要が’ある。 2 大石凝翁全集. 11 (真訓古事記 上巻之三) 図書 大石凝真素美 著 (国華教育社, 1925)ページ範囲: pp. […]