や雲立つ 鹿の親子と a hart and two banbi under rising clouds
昨日は,シロアリ業者の工事に立ち会って,5時にはタニハを出た。能勢町の中心街東郷を抜けた。ゴーストタウンのごとし。築後間もないエネオスだけが光っていた。かつては,商店が軒を連ねていたようだ。ちょっと改装などもしてみたが,放置された散髪屋やカフェもあった。大阪府警豊能署が,やけに立派なビルであるが,余りに現在の古びた軒並みには不釣り合いである。地下鉄が来年春延伸するわが家から車で半時間ほどの所である。
かつての新興住宅地である孤立した東ときわ台の前後の山々には,雲が沸き立っていた。雨後の景観だ。停まる場所がなくて,やっと第2名神インターチェンジ箕面とどろみに関わる造成中の箕面森町物流センターの関西電力変電施設の前に駐車することができた。造成中の丘をのぼると,鹿の親子に出くわした。
造成前は,この鹿の家族の暖かい巣があって,人間が破壊してしまったのではないか,そう思った。雌鹿の姿は見えなかった。みつけることができなかった。ここにぼくは10分ほどいたのではないか。雲を見るために来たのであるが。
雲を観察して,ぼくがこの場を去るまで,鹿の親子はこちらを見ていた。
以上,Sep. 4, 2021記。