自らのウェブサイトを永代供養 WayBackMachine
はじめに
さくらインターネットのユーザーサポートの責任者の方だったからか,今日のエックスサーバー大阪本社での講演会のあと,お尋ねして,図1のようなWayBackMachineのサイトを,教えていただいた。思えば,まずはNHKのニュースで見たこともあり,ぼく自身もコンテンツの検索で,このサイトを閲覧したこともあったようだ。しかし,ぼくが今,問題にしている視点で,このサイトを認識できていなかった。これを今すぐ使うということではないが,使い方をまとめておきたいと思う。
以上,2024/08/03。
ウィキペディアのウェイバックマシン(Wayback Machine)には,その詳細が示されているが,創設者と名称の由来を次に。
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2001年、インターネットアーカイブの創設者であるブリュースター・ケールとブルース・ギリアットがウェブサイトのコンテンツが閉鎖やサイトリニューアルなどで消失する問題に対処するために立ち上げた。
「Wayback Machine」の名はアニメーション作品「ロッキーとブルウィンクルの大冒険」に登場するキャラクターのミスター・ピーボディとシャーマンが使用する「WABACマシン」(WABACはウェイバックと発音)というタイムトラベルマシンが由来である[6][7]。シリーズ作品の1つである「Peabody’s Improbable History」では日常的にWABACマシンを使って度々有名な歴史上の出来事を目の当たりにするだけでなく直接的に関与し改変したりしている。
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著作権などに係わって訴訟問題などがあるが,ぼくにとっては,ぼくが作成したコンテンツがぼくの死後も残ることを期待している。残す方法として,さくらインターネットサーバーのスタッフに昨日お会いして,ぼくの希望を伝えた。その結果として,前述のように,ウェイバックマシンの利用のアドバイスを頂いたのである。
ぼくの提案は学会の永年会員制度を超えるものであった。学会の場合,永年会員が死亡すればその時点で終わる。永年会員中は学会誌が届いて,学会発表費は会員として請求される。学会の永年会員のように死んだら終わるでは意味が無いので,ネット上の場合は死んでもコンテンツが存続するということである。企業の場合,今後,解散ということもあり,解散の場合に,次の企業に受け継がれる必要がある。そういう制度が欲しい。企業間で手続きをする義務を伴う必要性があるので,何らかの法的拘束力が必要になる。企業が解散する場合,財力が枯渇している場合が多いだろうから,現行企業が保存を約束することはできない。
お寺の永代供養もデジタルコンテンツと結局は変わらないと思う。永代供養と銘打って遺族からお金を得ているが,ぼくらが日常的に目撃しているように,墓地にブルドーザーが入って,墓石は取り除かれ,そのスペースを駐車場なんかにしている。まあ,20年ぐらい経てば,次はこの場が宅地として販売されたりする。コンクリートの祠を建てて,そこに幅20cmx高さ30cmx深さ10cmの枠を作って,それをそれまでの墓地に代わるものとして販売している。この祠もいつしか解体廃棄される。樹木葬も見た目は自然に帰って樹木のそばで小鳥のさえずりのなか,安らかに眠るって,イメージであるが,放置されてジャングルになるか,ブルドーザーが入る時期がくる。
何とかデジタルコンテンツを100年間,利用に供することができたとしても,その後はもうわからない。人類が滅亡するのは遠くは無いにしても,保存する意味を考えると,わからなくなる。さくらの方も,デジタルよりも紙の本が残る,と言っていたが,ぼくはそれに否定的反応をした。スサノヲのKindle本を作成する過程でも気付いたことであった。古い本が残っているのは戦後出た岩波の古典文學大系などである。戦後,食えないなか,こういう全集本は売れた。知識への渇望であった。この種の本を理解することはかなり容易ではあるが,毎月配本されるが故に食傷気味になって,やがては届いても開くことも無く,本棚を埋めるだけになる。その子供達は関心がなく,古本屋に持って行く。1册3000円で買った当時の月給は一万円余りかもしれない。その本が古本屋に持って行くと高くても100円程度も受け取れるかどうか。現在この種の本をネット上の古本ショップで購入しようとすると1000円弱である。この種の本の需要もなくなると古本屋は無料でも受けとらなくなる。ましてや雑本の価値はほぼゼロだし資源ゴミになるぐらい。紙の本も残らないのである。紙の本も残らない。
国立国会図書館には日本で出版された本のすべてを収集しようとする法的根拠がある。貴重本のPDFも(それが実現した場合は)閲覧用に公開されてもいる。大変ありがたい。父が出版した本もある程度送っているようだ。とはいえ,それは一部であって,調べて送付していないものを送るべきとは思っている。
さて,ウェブ上のデジタルコンテンツを収集することにも,国立国会図書館またはそれに代わるたとえば国立デジタルコンテンツアーカイブズセンター(仮称)が取り組んでもいい時期ではあると思う。まあ,日本ではなかなかそういう流れはできない。さくらやエックスサーバーなどがそういう流れを作る意欲もないだろう。とにかく,アメリカは凄い国だと思う。
以上,2024/08/04。
1. WayBack Machineの利用法について
https://archive.org から入ることになるが,説明を見ても,ぼくのような利用法が簡単にはみつからないので,まずは解説サイトからみてみよう。幾つかの解説サイトがあるが稚拙なものが多く,現状,ぼくがいいと思ったのは次のものだけである。
Wayback Machine(ウェイバックマシン)とは何者なのか?知っておくと便利な使い方を簡単に解説 2022.10.26
以上,2024/08/05。このページは一時,お休みします。