退職後の生き残り対策 Survival Measures After Retirement
はじめに
年に1回の健康診断は法人に属していた際には,否応なく受けてきた。面倒ではあったが教育機関でもあったし,社会的義務でもあった。退職後は行政が提供する年1回の「特定健康診査」を受診してきた。これまで多額の住民税を払ってきた者としての権利と考えるようになった。
最近,再放送で,神戸の精神科医安克昌(あんかつまさ)さんのドラマをみた。肝臓がんの発見が遅く,亡くなった。坂本龍一もがんの再発のUSAの病院の見過ごしで亡くなったドキュメンタリーをみた。いま単発的にKindle版で読んでいる『悲の器』の作者高橋和巳はたか子の放置と七十年安保前夜の大学の混乱のなか,結腸がんで亡くなった。高橋和巳は大学教員でもあったので年1回の健診を受けていたのであろうが,見つからなかった。
ぼくの今のやるべきことは,タニハの管理と父の業績の一部公表することではあるが,確定的ではないが,出口王仁三郎やその周辺の言動が理解できそうなので,まとめたいという思いも出てきた。断続的ながら他の仕事も続けていて,手遅れでがんで死にたくはない,と思うのである。まあ,ぼくの思いはかなりの人々の思いに近いものであろう。
行政による「年に1回の健康診断」は,ぼくが健康であれば受け続けられるものと思っていた。上記三例のがん死に恐れをなして受診権利を行使しようとしたが,受診券がない。どうも家内が受け取ってどこかに埋めてしまったようだ。
で,任意に入っている全私教共済と市民である箕面市役所に電話した結果,ぼくの現状を理解できたので,ここにまとめることにしたい。今後はこの方針でゆく予定だ。遅きに失したとは言えるが,いままでサバイバルしてきたので,幸なるかな。
1. 全私教共済
在職中からこの保険に任意で入ってきた。長く年10万円ほどの会費であったが,退職後からか年16万円になっている。大阪に電話したら担当者がいないというので,東京に電話した。要するに,人間ドックを利用した場合,配偶者もぼくも,1万円の補助があるというだけであった。申請には領収証と結果(まさか中身まで連絡せよという意味ではないと思うが)添付の上,だそうだ。これまで利用したことがなかった。のちに述べるが今後は人間ドックで考えているので申請できるかもしれない。箕面市でも補助(26,000円/年)があるようで,ダブルで使えるかどうかはわからない。
2. 後期高齢者制度の問題
箕面市役所に電話した。昨年(有効期限2024.3.31)の「特定健康診査 受診券」には,国民健康保険室,と,地域保健室の電話番号がある。なぜか,受診券が残っている。昨年は受診したように思うのだけど。
箕面市役所に電話して,今年度,後期高齢者になったぼくに関する質問から。受信券再発行申請書を受け取って,それを提出すれば当日受領可能とのこと。支所ではだめで本庁のみ。それでは自転車で本庁に向かうことにした。次は家内の分で,まだぎり後期ではない。家内の分はこの電話で申し込めば郵送されるという。後期高齢者には本庁に取りに来い,後期になっていないのは郵送されるという。逆ならまだわかる,と伝えた。
はやく予約しないともう予約できないかもしれない。指定医療機関一覧がウェブに公開されているはずで,そのために昨年度有効だった受診券に記載されている場所(2件)に電話した。「国民健康保険室」には繋がらない。担当者は長便なのか。それで「地域保健室」に電話した。つながった。結果的には良かった。話者の頭も性格もいい。変なおじさんの素朴な種々の問いかけに真正面からお返事いただいた。まずは家内の方の「おとなの健診指定医療機関一覧」についてはわかった。
後期高齢者用は別だという。「後期高齢者医療制度について」を紹介された。「後期高齢者医療制度は、高齢者の適切な医療の確保をはかるため、従前の老人保健制度に代わり平成20年4月に創設された、国民健康保険などと同様の独立した医療保険制度で、都道府県単位で設立された後期高齢者医療広域連合(都道府県の区域ごとにすべての市町村が加入)が運営を行います。その他、制度の詳しい内容については大阪府後期高齢者医療広域連合のホームページ( 外部サイトへリンク )をご覧ください。」とある。この文には,「後期高齢者医療制度は、高齢者の適切な医療の確保をはかるため、従前の老人保健制度に代わり平成20年4月に創設された」と,とあるが,改悪である。医療費削減のための高齢者切り捨てであった。これには驚いた。検査項目も減っている。これはぼくが三ヶ月に1回行っている医院での血液検査よりも低レベルであった。要するに,もう公共機関には頼れない。多額の市民税を払ってきたのに,ふざけた野郎だ。
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ちょっと古いけど,これしかネット上にはないので:
後期高齢者医療健康診査とは健診実施期間 令和3年度の健診実施期間は、受診券到着後~令和4年3月31日までです。健診費用基本的な項 目◎質問票(フレイルに関する質問) ◎理学的検査(身体診察)◎身体計測(身長、体重、BMI) ◎血圧測定 ◎検尿(尿糖、尿蛋白)◎血液検査 ・脂質検査(中性脂肪、HDLコレステロール、LDLコレステロール※) ・血糖検査(血糖値、ヘモグロビンA1c) ・肝機能検査(AST(GOT)、ALT(GPT)、γ-GT(γ-GTP)) ・腎機能検査(血清クレアチニン、eGFR、血清尿酸)詳細な健診の項 目健康診査を実施した医師が必要と認めた場合に実施されます。◎心電図 ◎眼底検査◎貧血検査(赤血球、血色素量、ヘマトクリット値)
3. 人間ドックしかない
箕面市の0727246739に電話して,人間ドック補助金の情報を得た。一年に一回26,000円が可能らしい。全私教共済の単年度ごとの任意保険では1万円の補助が出るが,両方とも可能かはわからない。
箕面市では,箕面市立医療センター 0727279555が一番だろう。箕面市立病院の隣の棟で3Fである。市立病院は新船場(新船場阪大前駅)で2027年度開業だが,センターはまだ新しく,移転しないようだ。
人間ドックはどうも月曜日だけ。今回の見積もりでは52,910円(44,440 + 8,470)。開始時刻は,8:45, 9:15, 10:15だ。空いているのが8:45だけだった。3時間ほど。今後は早めに予約しておこう。できれば秋だな。
以上,2025年1月17日。
4. 人間ドック補助制度での後期高齢者排除行為
昨年の資料「箕面市国保加入者の皆様へ ドック情報」を図1に示す。

ゆずるくんのそばに補助根拠として,3件あるが,後期高齢者の受診券も対象になるのかを聞いた。該当しないという。高齢者切り捨てだ。前述のように,後期高齢者には箕面市役所本庁に申請すべ来なさいという。後期高齢者直前の家内の分は「この電話依頼」をもって郵送するという。そういう後期高齢者を馬鹿にした姿勢があったから,実は後期高齢者の受診券は補助額に算定されないという。
図1のビラは医療保健センター発行なので,まずはここに電話したのであるが,補助の後2件の13,072 + 13,000円も最大というから,図1からすると最大とは書いていない。どういう根拠で補助額が決まるのかを聞いた。わからないから箕面市に聞いてくれという。その電話番号が072-724-6739という。
そこでこの072-724-6739に電話すると,一律に13,072 + 13,000円の補助は決まっているとのことであった。そして,後期高齢者の受診券は補助額に算定されないというのである。ぼくは理解に苦しむとして,前述のように後期高齢者には本庁にとりに来いという理由は何なのか聞いたら,郵送するという。検査項目がしょぼいし,人間ドックの補助にも効力がないので,郵送を断った。
これまで多大の税金を払ってきたのに,何だろうかと思う。七十五歳以上なら命の値段が切り下げられているのである。3割負担で,さらに追加請求がある気配である。後期高齢者75歳以上+1年だったかで,また変わる気配なのである。
いま,みたらぼくは2024年度国民保険料63,391円を支払っている。図1には,「国保加入の40歳以上」という枠があるだけで,詐欺だな。
もう調べる気がしない。さらに冷遇が待っている。その時にこのページに追加してゆく。
以上,2025年1月24日。