macのフォントをiPadにコピー Copy Mac fonts to iPad
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はじめに
サブスクリプションの問題で,Adobe Illustratorが使えなくなって,廉価で買い切ることができるAffinity Designer 2 on iPadで,Kindle本の表紙を作成することになった。iPadに組み込まれているフォントはmacとは対応せず,macのAdobe Illustratorで作成したシリーズ本の表紙ファイルをiPadに取り込んで開くと,タイトル部分が文字化けしていた。
Affinity Designer 2で,Adobe Illustratorのファイル(PDF)をインポートした。その過程で不足フォントが表示される。HiraKakuStdとMSで,現状のiPadにある置換ファミリとして,Helvetica, Menlo,置換スタイルとして,ライト,レギュラーが自動で設定されていた。
代替フォント(置換ファミリ)では残念ながら,文字化けしている。そこで,新たにmacのフォントをiPadに取り込むことにした。その試行錯誤の結果をここに示す。
1. macからiPadへ
文字化けを避けるには,macのフォントをiPad Proにコピーすれば良い。macのFinderを開いて,メニューバーの「移動」→「アプリケーション」を選択し、その中からFont Book.appを探して,これを立ち上げる。そうすると沢山のフォントが見える。左ペーンの日本語を選択して,日本語フォントのみを表示する。HiraKakuStdに対応するのは,ヒラギノ角ゴシックと考えざるを得ない。他に選択肢がないようだ。
字の太さに応じて,W0〜W9の10種類(.ttc)もある。全部選んで,iCloudのDownloadsフォルダーにコピーした。MSについては,Pゴシック,P明朝,ゴシック,明朝の4種類(.ttf)があり特定できないので,これも全部コピーした。
図1〜図6は,それぞれの局面のiPad Proの画面であるが,iPad Proではアクティブになっているフォントが,Adobe IllustratorファイルのAffinity Designer 2へのインポートの過程では,ヒラギノ角ゴシックが表示されない。
この原因をPerplexityさんにお聞きした。「主な原因と傾向
• Affinity DesignerはiPad/iOSで一部のフォントタイプ(特にシステムフォントや変数フォント)を正しく認識できない場合がある。
• PDFに埋め込まれているフォント仕様やバージョン違い、権限などにより、Affinity Designer側で置換リストに正しく表示されないケースも報告されています。
• macのシステムフォントには特殊な管理がなされており、iPadに移植してもアプリ側で制限がかかることがある」
とある。対策はすでに実行しており,この評価を受け入れるしかない。






2. フォントアプリ
FontInstall.appをiPadにインストールした。これをiPadで実行すると,種々のフォントをインストールできる。macでは見慣れないものである。ただ,源ノ角ゴシックが,macのシステムフォントのヒラギノ角ゴシック,代替フォントとして重宝されているようである。で,Adobe Illustratorファイルを取り込む際に,代替フォントのリストを見たが,全く見えない。
Affinity Designer 2では少なくとも役に立たない。
おわりに
まあ,徒労であった。
以上,2025年7月22日。