さくらからエックスサーバーレンタルサーバーへの乗り換え 8: WordPress移行3 migrating WordPress to a different hosting server 3
はじめに
このシリーズのほとんどはパスワードプロテクトしてきた。サーバーに関わる当方の情報を掲載せざるを得なかったためである(隠してしまうとぼくが利用する際に不便という理由)。さくらのドメインのエックスサーバーへの移行なども終わったので,WordPressコンテンツの移行完結をここで示したいと希望している。窓外のぼくの梅には若葉が繁り,ソメイヨシノの大木は満開で,花吹雪も見える。
エックスサーバーのぼくの誕生日までのキャンペーンは終了し,新たなキャンペーが始まっている。ぼくが3年契約したキャンペーン中での移行を目指したが未だ実現していない。お任せ(3万3千円)無料サービスに期待したが,サブディレクトリ(https://motochan.info/wp)に配置されているWordPressの移行は対象外だという。負傷したことなどもあって昨日,簡単移行を実行したがエラーで進めなかった。とすると,自ら進めなければならない。これがこの投稿の核心である。
1. 簡単移行の試み
エックスサーバーのサーバーパネルにログインして,左ペーントップの「全メニュー表示」を選択すると,図1が表示される。赤い下線を施した「WordPress簡単移行」を選択する。

移行済みWordPress一覧が表示されるが,もちろん,ぼくには無い。「+WordPressを移行」ボタンをクリック。
図2には作業結果を表示している。

移行元urlには,さくらによって,サブディレクトリの /wp が付加されている。移行先ullには,サブディレクトリを入力しないことになっている。実は,/public_htmlフォルダーにインストールされる。
次に,図2の右下隅の「移行する」ボタンをクリックした結果は,エラー(移行元WordPressのダッシュボードへのログインに失敗している可能性があります。)であった。WordPressに受け入れられなかった。思えば当然のことであった。日頃,WordPressにコンテンツをアップロードする場合,自ら設定したユーザー名とパスワードを使っているのだから,それらを入力する必要があったのである。すぐにクリアして,右下隅の「移行する」ボタンをクリックした。
その3分後には,スライダーで40%の表示が出るが,その2分後には,図3のように,エラー「移行元WordPressからのバックアップの取得に失敗しました。」が出た。このエラーメッセージのすぐ下に,「もう一度お試し」とあり,まあ,実行したが根本的な問題がありそうで諦めた。手作業での移行が必要なのだろう。

赤い「確認しました」のボタンをクリックすると図4のファイル削除のアドバイスが。掃除を自動的にしてくれるようだ。もちろん,「削除する」ボタンをクリック。

簡単移行,は諦めた。
2. エックスサーバーが公開している移行手続
2.1 エックスサーバー公式
ホーム > マニュアル > WordPressの移転について が,エックスサーバーの「孤独の移行手続き」に関わる,いわば公式ページであろう。目次を次に。
この内容を見ると,官僚的というか制度優先というか,なんとも臭い。流れはこのようだと理解するだけだ。
2.2 WordPressブログの引っ越し(サーバー移行)手順を解説!
https://www.xserver.ne.jp/blog/wordpress-migration/ これはエックスサーバーT部長のブログの位置付けである。
この手順に沿って検討したいと思う。ただ,理解に苦しむ時には,次の該当部分を覗いてみる。
DesignAmus ~デザインアムズ~作
【サーバー移転・前編】さくらインターネットからエックスサーバーへの移転手順
【サーバー移転・後編】エックスサーバーにFTPソフトで手動データ移行~手順解説~
【ドメイン移管・無料特典利用】さくらインターネットからエックスサーバーへのドメイン移管手順
3. 改めてサーバー移行の選択肢
ネット検索してサーバー移行には三種の機会が提供されていることを知った。以下に簡潔に。
3.1 All-in-One-WP Migration
これを使えば夢のように簡単に移行できる。https://ja.servmask.com/products/unlimited-extension だけ見ても分かりにくいかもしれない。まず1年間分$99を購入して年間ライセンス5.75ドル/月(年払い)ということらしい。使用料$5.75/月という情報がネット上にあるが誤りである。これはWordPressのプラグインで高機能なのであるがこの種の需要は多くはないだろうと素人ゆえか想像している。
極めて軽いWordPressを運営している方は,この無料版を使えるかもしれないが,その方面の利用者からの評価は極めて低い。
このアプリを使うとデータベースも自動で書き換えられる。移動元でこのアプリをインストールしてコンテンツのバックアップをとって,移動先でもこのアプリをインストールしてコンテンツを復元するだけだ。WordPressの引越しを超簡単にできる「All-in-One WP Migration」の使い方 に記述されている。
ぼくの目的からするとこのアプリは高額だ。1度使うだけで$100はちょっと痛い。エックスサーバーのお任せ移行(サブディレクトリー非対応)が33,000円と謳われていることからすると,リーズナブルか。
3.2 UpdraftPlus
T部長やDesignAmusさんの記述を見ていて,なんとも納得が行かない。たとえば,せっかく圧縮されたバックアップファイルをなんで解凍するのか,などと驚いた。泥臭い。
で,ネット検索して,,UpdraftPlus で WordPress サイトを超簡単に移行する方法 by こうすけ,に出会った。この方法で実施しようと思う。データベースの書き換えの内容については,T部長やDesignAmusさんの記事が参考になるだろうと考えている。
4. UpdraftPlusを利用して移行
前述の主に UpdraftPlus で WordPress サイトを超簡単に移行する方法 by こうすけ,に基づいて実行したい。
4.0 大まかな移行手順
リンクとともに掲載する。当方の記述はぼくの環境での実行過程を示している。ぼくのこれからの記述に疑問を持った際に利用してほしい。
手順2. 【移行元】WordPress サイトのデータのバックアップ
4.1 database (db)ファイルの一部加工
ぼくはUpdraftPlus(Updraft Backup Plus)無料版を使って毎日午後4時半からほぼ午後5時まで,レンタルGoogleDrive(100GB)に自動でバックアップをとっている。最新の三日分がキープされている。
午後4時30分ないし午後5時移行作業は,午後1時半または午後5時過ぎから実行することになるだろう。ウェブコンテンツを作成しつつ実行するので時間がかかる。
4.1.1 実行前の準備
a. エディター Visual Studio Code取得
こうすけ氏推薦のこのエディターは,Windows,Linux, macに対応している。macOS への Visual Studio Code のインストール方法 を参考にmacにインストールし,日本語化した。マックのドックに表示した。
b. -gzファイルへの圧縮アプリ取得
Visual Studio Codeによる編集済みのdatabaseファイルを元の-gzファイルに戻す必要がある。こうすけ氏は7-Zipを推薦しているが,macユーザーからすると使いにくいソフトなので,Perplexityにお尋ねした。圧縮技術GZIPで圧縮されたファイルにファイル拡張子-gzが付加される。初心者にお勧めが次。
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Keka
• 特徴: Macで利用しやすい圧縮・解凍ソフト。多くの形式に対応しており、簡単な操作でファイルを圧縮できます。
• 対応形式: ZIP、7z、TAR、GZIPなど。
• 入手方法: 公式サイトまたはMac App Storeから無料でダウンロード可能。
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Perplexityお勧めだが1000円でしかもダウンロード,インストールした筈だがmac内でみつからない。Perplexityはその際には再度実行せよとあったが,クルクル回ったままだ。
https://www.keka.io/ja/ 作成者のサイトにアクセスしてダウンロードできた。KekaExternalHelper-v1.2.0.zipというファイルがダウンロードフォルダに入った。mac付属のStuffIt Expanderを使ってアプリケーションフォルダに解凍した。KekaExternalHelper.appが見える。ドックに運んだ。使用の際はファイルをこのアイコンにドラッグ&ドロップすれば良いはずだ。1000円は請求されない。寄付は任意になっている。ユーザーの書き込みに,Ketaとあったりして,Kekaって覚えにくーい。ケ(ン)カ?
4.1.2 データベース操作の練習
a. dbダウンロードと解凍
昨日(Apr. 7, 2025)のバックアップファイル群のデータベースファイルは次のものだ。
backup_2025-04-07-1632_YamatoGeographer_4efdb673ff8b-db.gz 825.7MB
dbファイルだけは拡張子が,-zipではなく,-gzである。Google Driveでこのファイルを選んで右クリックしてダウンロードを始めた際は1.5MBとあったが,2分後ダウンロードが完了した結果は865.8MBだった。そして,StuffIt Expanderで解凍したら,3.02GBである。重ーいい。想像を絶している。全体的に重いサイトであることがエックスサーバーで用意された簡単設定が役に立たなかった訳なのだろう。
b. Visual Studio Codeを使ってみた