整形外科からの帰り道 trees and grasses on the way home from a nearby clinic
今日, May 26, 2022, は雨が降りそうなので徒歩で近所の整形外科を訪ねた。日頃,自転車で走る道で,気になっていた植物を観察しながら帰った。雨も降って折りたたみ傘も開いた。
目立つのは,ヒメジョオンおよびハルジョオンと考えていた。5月終わりであるが,もうハルジョオンは全く無かった。混在していない。同定方法については,ヒメジョオンの茎は固く,葉が茎を巻くようには付かずいわば一点から出ていることである。触ってみたり,観察しないとわからない。
この付近の山麓線の並木は,ナンキンハゼが主であるが,伐採が著しく,かなり弱ってきている。ヒコバエは図3のように伐採された枝部分だけでなく,図4のように根っこからのものが一番目立っている。なお,ナンキンハゼの秋の紅葉は見事である筈であるが,余りに葉の密度が低く寂しい。冬枯れの白い実もこのごろは目立たなくなった。実をまともに作ることも出来なくなっている。
生垣が道沿いにある。シャリンバイとクチナシである。クチナシも花芽ができてから伐採しており,花数は多く無い。豊かな市民の生活を彩る筈の並木や生垣の管理が無頓着になっている。この問題は市民活動で是正することができるかも知れないけれども。
図5はクチナシの生垣。その間に, オニウシケノグサ 鬼牛の毛草 イネ科ネズミムギ属 Lolium arundinaceum,が目立つ。春~夏のイネ科雑草図鑑⑦ネズミムギ,とは異なる。
春~夏のイネ科雑草図鑑⑧オニウシケノグサ オニウシノケグサ(鬼牛の毛草)
ネズミムギを追加する。プールに行く途中,千里川沿いに単一種の大きな群落があった。図6-7とする。小穂は一つの面上に分布する。小穂には短い毛が見られる。
写真を撮っていなかったが,生垣から少し突き出ている鈴のような雑草 コバンソウ 小判草がある。図7,8に。
図9はシャリンバイの生垣で,牛草が比較的多い。図10の白い穂は,チガヤ 茅萱 Imperata cylindrica Beauv var.koenigii Durand et Schinz。
春~夏のイネ科雑草図鑑①チガヤ チガヤ(茅萱)
図11はシャリンバイの花,図12には千里川を跨ぐ橋の上手のキショウブである。このキショウブはこの下流の川底に多く認められるが供給源はここか。図13には,我が石丸の農業用水路に植栽されている低木,ヒペリカム カリシナム セイヨウキンシバイ オトギリソウ科オトギリソウ属,である。
Hypericum calycinum である。
ススキは陸上植物で,水面下には生えない(図14)のであるが,図15の奥にはススキの群落が見られ,ここからこの図15中央の群落が伸びてきたのであろう。図15奥のススキの群落があるので,冬には鴨が渡ってくる。このススキの群落までイタチやネコはアクセスができないのであろう。
図16のオオキンケイギク Coreopsis lanceolata はなかなか見事なものであるが,これは 特定外来植物で,駆除対象にはなっているが,このお陰で他の雑草が茂らない。もう十年以上になるので,そろそろ次の遷移植生が現れるかも知れない。これが無い場合,笹原になっているのではないか。
オオキンケイギクは図17のように,茎が長く,常緑のサザンカの生垣などがあっても,どんどん周辺に拡散していっている。下部には図18のような托葉が見える。
石丸のサツキは長く楽しめたが,そろそろ終わりを向かえている。図19には自宅そばのサツキの生垣があり,落花が目立つようになった。趣味の園芸: サツキ どこにも記されていないけど,筒状の花びらだけがズボッと抜けて,落花する。
以上,May 27, 2022記。
この翌日,May 28,には,雌しべが気になって,タニハに出かける前に見た。
以上,0:01, May 29, 2022記。