霊界物語の大精神 Essence of the Reikai-monogatari by Onisaburo
はじめに
2023年春,木庭次守著『出口王仁三郎聖師の愛善健康法』を,木庭眞とともにキンドル出版した。LiDAR測量の手法を次にまとめる必要があるので,木庭次守の仕事の公開作業は,一旦,ぼくは休憩したいと思っている。
で,次の木庭次守の仕事の準備を眞さんにお願いしたいと思っている。その作業プロセスを次章にまとめたいと思う。
追記 Mar. 29, 2023: 「上記の本に含まれているコンテンツがパブリックドメイン」であることが判明したというメール(第一報)が昨晩届いて,理由が書かれていないので,原著の違いを示した(第一報に対するリアクション)のだが,本日その返事(第二報)が届き,一切,具体的内容がなく,それを問い合わせたら(第二報に対するリアクション1),検討したけど,全く理由はアカされず,観点を変更しないということだった(第三報)。つまり,「パブリックドメイン」としてなら,発行できるということだ。
まあ,長いものには巻かれるしか無い。他の選択肢を考えたが,本とその紹介に,説明を加えて,「パブリックドメイン」で出したいと思っている。これに関しては,別途,ポスティングしたいと思っている。
とにかく,すでにコンテンツを準備しているこのページを作成したいと思う。
なお,この新規の『霊界物語の大精神』については,父の講演資料であり,なんらかの公的にパブリッシュされたものではないので,「パブリックドメイン」にはならないと考えているが,アマゾンに基準が公開されていないので確定的ではない。
1 『霊界物語の大精神』の公開準備: 原稿のコピーとスキャン
この本は木庭次守編となる。おもに出口王仁三郎口述筆記『霊界物語』の抜粋集だからである。昭和29年(1954)11月6日付けで発行されている。鈴木倶子さんによる邦文タイプ版である。まずは,『愛善健康法』同様,カーボンコピーして富士通のScansnapでスキャニングして,Google ChromeのOCRでテキスト化しようと思ったが,邦文タイプ版とは言え,掠れている部分もあって,かなりの修正過程が必要と思われる。
幸い,飯塚弘明氏のWebサイトには,多くの大本文献がデジタル化されており,利用させて頂いて,木庭次守の邦文タイプ版と対照して,内容は木庭次守優先で,編集作業を実施したいと考えている。なお,『霊界物語の大精神』の仮の英訳を,Essence of the Reikai-monogatari by Onisaburo,としている。「大精神」という日本語は存在しないようだ。父独特の造語だろうと思うが当時の父の周辺にそういう表現をした先輩があったかもしれない。
この本のp. v(ページの数字がいずれもアラビア数字で書かれており混乱が生じるので敢えて目次より前のページ番号はローマ数字とした)には「はしがき」,pp. 1-9には,目次があり,そのコピーをそのまま,次に掲載する。作業対象は隅田光蔵書を使用している。隅田さんが亡くなって,遺品を整理された隅田さんのおじさんにあたる松田宏さんから分けて頂いたものである。タニハにもあるだろうが在処を探すのは大変だ。
このキンドル版に向けて実施した作業を次に示す。
1 ブラザーA3対応複合機で『霊界物語の大精神』MS(manuscriptの略であるが,typescriptもそれに準じている)のp. v, pp. 1-9をコピーした。B4をA4に縮小写真印刷。写真にしないとコピーが薄くて読めない。
2 富士通Scansnapに通してPDFを作成。
3 自動的にAdobe Acrobat DCが立ち上がる。繰り返しパスワードを聞いてくる。CDで購入したものもCloud版に何故か吸収されて,購入した時点のパスワードは効かず,Cloud版のパスワードが必要になる。パスワードの再設定を選ぶと,6桁の番号が届くが,3種類あって,メール本文のものを使う必要がある。迷惑フォルダーに入ってしまうので,ことが終わってから,このメールを見ることになった。
4 Adobe Acrobat DCにはOCR機能があって,不要ではあったが,実行してみた。Microsoft Wordファイルになる。
図1は,Adobe Acrobat画面で,右端のアイコン群のうち,緑色に変化している「スキャン補正」を選んで,上段の「テキスト認識」を選ぶと,認識されたテキストが青く変色している。図2は図1の目次の部分をズームインしたもので,この目次の縦の…が禍して,文字認識率が低くなっている。文章だけの「はしがき」の方が認識率は高い傾向がある。Microsoft Wordの表示を,図4,5に示している。
とにかく,今回はOCRを使わない。
2 『霊界物語の大精神』の公開準備: 「はしがき」のテキスト化
このMSのキンドル版化作業では,一切OCRを使用しない。この章では,「はしがき」をテキスト化する作業を通じて,眞さんの作業手順をまずは示したい。
はしがき,をテキスト化する。霊の礎の(一三)一三ページが,はしがきの前の半分,引用されている。
飯塚弘明氏の王仁DBで,「霊の礎」で検索すると,『霊界物語』掲載の「霊の礎」が並び,下記の(三)をクリックする。
DB,RMNの何れでもいいが,ルビが省略されていないRMNがいい。本文の七つ目の「一,」が,この「はしがき」に引用されているので,次にMicrosoft Wordに普通にコピペする。そうするとルビが残る。次のようである。
現界人にして心身内に天国を建てておかねば死後身外の天国を摂受することは到底不可能である。死後天国の歓喜を摂受し且つ現実界の歓喜生活を送らむと思ふものは、瑞の御魂の守りを受けねばならぬ。要するに生命の清水を汲み取り飢渇ける心霊を霑しておかねば成らぬのである。瑞の御魂の手を通し、口を通して示されたる言霊が即ち生命の清水である。霊界物語によつて人は心身共に歓喜に咽び、永遠の生命を保ち、死後の歓楽境を築き得るものである。
『霊界物語の大精神』では,
霊の礎(三) 一三頁
に続いて,上記の文が来て,「と示している様に」と続く。これでは読みにくく,次のようにする。
————————————————
はしがき
現界人にして心身内に天国を建てておかねば死後身外の天国を摂受することは到底不可能である。死後天国の歓喜を摂受し且つ現実界の歓喜生活を送らむと思ふものは、瑞の御魂の守りを受けねばならぬ。要するに生命の清水を汲み取り飢渇ける心霊を霑しておかねば成らぬのである。瑞の御魂の手を通し、口を通して示されたる言霊が即ち生命の清水である。霊界物語によつて人は心身共に歓喜に咽び、永遠の生命を保ち、死後の歓楽境を築き得るものである。(霊界物語 第17巻 如意宝珠 辰の巻の霊の礎(三)の一部抜粋)
霊界物語こそは,人類に対する神の最後の救いの綱であり,救世と経綸の教えであります。出口聖師は,「霊界物語の目次を読めば世の中のことがわかる」「霊界物語の大綱は序文と総説を読めばわかる」とつねに話しておられました。従って,霊界物語の序文と総説を主とし,その他大本文献中より霊界物語の大精神を感得しやすいものを昭和二十六年七月三十日には編集し終えていました。なお,この大本東京宣伝使分会および東京主会の神書研修会で用意した資料は,茨城主会第十二回神書研修会(昭和二十九年九月十六〜十八日)で使用したものと同様です。
昭和二十九年十一月六日 編者 木庭次守識
————————————————
僭越ながら,文体の一部を現在の読者であっても違和感なく読めるように変更した。
3 『霊界物語の大精神』の公開準備: 「目次」のリスト
目次リストは見開き5枚に渡っている。すでに了解済みのように,キンドル版では目次に頁は存在しない。そして,目次そのものは,各項の見出しを,見出しレベル1に設定すれば,目次は,Microsoft Wordが自動で作成する。それゆえ,この見開き5枚の目次をテキスト化する必要はない。
ただ,この目次をみて,Microsoft Word原稿を作成する必要があり,ここにスキャンで作成されたPDFをJPEGに分けて,次に掲載したい。
以上である。この目次に沿って,Microsoft Word原稿を作成して行って欲しい。
以上,Mar. 29, 2023記。