画像利用可能なオリジナル資料からKindle本 Kindle books from scanned images of original books
はじめに 父の本をキンドル本で普及させたいと思っている。すでに出版社から出版されたものではなく,優先されるべきものの一つは,日本タニハ文化研究所刊としていわば自費出版されたものである。国立国会図書館にはあるが,国会図書館デジタルコレクションには登録されていない。他の本サイトのページにもこの件は書いている。このキンドル本化で広報をして必要な研究機関や研究者があれば無料でお譲りしたいと思っている。 29年前の父昇天後,タニハには年十五回のタニハ祭以外,人が居ず,M氏は鍵を持っていたので,父の生前執筆中の机上にあった大作(『霊界物語大事典』ヒトの巻の続刊)の原稿などを盗んだ(さびしいー)。繰り返し通った形跡がある。父が元気な時も父は泥棒が居ると周囲の方々に洩らしていた。ぼくも聞いたことがある。M氏から大作をものにすると,この10年ほど年賀状などで連絡があった。彼が残念ながら犯人であることはわかっていた。ぼくがお手伝いすると伝えていたが「遠慮」するとのことであった。亡くなった時にと思ったが,8月15日に昨年秋にすでに亡くなっていたという情報があった。妹さんはその場所から比較的遠くに暮らしておられて高齢でもあり,司法書士に依頼して氏の生活拠点は完全に処分されたらしい。これがわかったのは,8月19日である。残念であった。生前に行くべきであった。父の生涯をかけた研鑽の結果が心ない者によってドブに捨てられた。 ぼくには特に年齢という点と未だわが専門の研究を諦めていないので時間的制約があって,多量の書籍やペーバーをデジタルテキスト化するのは難しい。欧米の研究者が自らの専門書をPDFでも販売しているので,スキャンして(画像)PDFにして出版すればいいと考えていたが,欧米の研究書のPDF出版はもともとテキストデータがあり,それをPDF出版したものであり,当方の現状とは大いに異なる。 kindle direct publishing (KDP)のWebサイトを見ると,日本語PDFに基づく電子出版はいまだ(?)対応していないと言う。本の書式設定 電子書籍の原稿リソース 電子書籍の原稿ではどのようなファイル形式がサポートされていますか? では,PDFについて,「Adobe PDF (PDF) 注: サポートされる PDF ファイルは、 英語、フランス語、ドイツ語、イタリア語、ポルトガル語、スペイン語、カタロニア語、ガリシア語、バスク語で書かれたものだけです。」とある。この説明はテキストデータに基づくPDF対応のことであって,父の場合は画像PDFになってしまうので,結局この段落の議論は意味がない。 別の観点で,キンドル パブリッシング ガイドラインに従った実践的なページ の1.a Kindle Create (PC 版) のインストール に示したように,Kindle Createは日本語には対応していない。 ところが,いくつかのサイトで,内容は不確かなのだが,日本語でも使用可能だという。テキストを認識させるのではなく,画像であれば,言語に依存しない。より踏み込めば,既存書籍をスキャンして画像PDFを作成する場合には,言語に依存しない。 Kindle Createで作成すべく,調べていたら,日本語対応しているKindle Comic Creatorなるものがあることを知った。この機能はKindle Createからすると低いようではあるが,日本語対応しているという点で,Kindle Comic Creatorに軍配が上がるようにも思った。いまだ,試行錯誤のなかにある。 1 Kindle Createか Kindle Comic Creatorによる日本語Kindle本の出版 1.1 よい例が そういえばと,以前購入したKindle本を思い出した。この3月だったか,娘の小学生の息子と埼玉県の小都市の本屋さんに行って,本人の関心のある本を買った。ぼくもその本を買ったが読む気になれず,Kindle本も買って,寝ながらiPhoneで読もうと思った。まずiPadで見ると,見開き2ページが1ページになっていて,絵と文字が適宜配列されている。どうしてこんな読みにくい本を作ったのか,不思議であった。その理由が,わかった。英語圏の著者が,多言語で本を出すという戦略もあったのではと想像される。もともとの絵本を翻訳してただスキャンするだけだ。これならキンドルの貧弱な言語サポートとは,関係がなくなる。 Scratch 3.0対応版 10才からはじめるScratchプログラミング図鑑 単行本 – 2020/9/29 これはiPhoneで見ると,見開き2ページではなくて,自動で1ページごとに区分されている。そして,章の初めには,テーマを示すページが用意されている。ぼくもこの形はマネる価値があるように思う。最初に図1(37kB)のように章番号,次に図2(43kB)のように章タイトル,そして章の最初の記述が図3(96kB)である。元のPDFは画像のようだが拡大しても字はスムーズで,ルビなども入っている。悪く無い。直近の図番号のあとの( )内の数字はぼくがKindle本をスクリーンショットを撮ってフォトショップで画質を落とした際のものである。このようにすれば,図1と図2についてはテキストモードのPDFページであり,目次作成やリンク設定も簡単にできる。章節項などまで,この形を取れば,多少利用しやすくなるであろう。なお,図1〜3の各ページ最上段には幾つかのツールが並ぶが,このの右から二つ目の本を開いたような記号をクリックすると見開きになる。リフロー型とはちがい,単なる画像なので,「絵本」の見開きページ番号がそのまま生かされる。図3の左上にはページ番号「12」が見えている。 なお,この本がKindle Createを使ったものか,KindleComic Createを利用したものかはわからない。 以上,Aug. 24, 2022記。 1.2 Kindle Createか,Kindle Comic Creatorか すでに述べたように,Kindle […]