この木庭次守編の論文を英文化するための用語の参考資料を探している。Google Books電子版を本日,May 28, 2020,に購入した。このNancy Stalkerの書籍情報を次に示す。
Nancy K. Stalker, 2008. Prophet Motive deguchi onisaburō, oomoto, and the rise of new religions in imperial japan. University of Hawai‘i Press Honolulu, USA, 265p.
https://books.google.co.jp/books/about/Prophet_Motive.html?id=9IcxT_DsxN4C&redir_esc=y
ABOUT THE AUTHOR: Nancy K. Stalkar is assistant professor in the department of Asian studies and history at the University of Texas at Austin. as of May 28, 2020
From the 1910s to the mid-1930s, the flamboyant and gifted spiritualist Deguchi Onisaburo (1871 1948) transformed his mother-in-law’s (出口直の)small, rural religious following into a massive movement, eclectic in content and international in scope. Through a potent blend of traditional folk beliefs and practices like divination, exorcism, and millenarianism, an ambitious political agenda, and skillful use of new forms of visual and mass media, he attracted millions to Oomoto, his Shintoist new religion. Despite its condemnation as a heterodox sect by state authorities and the mainstream media, Oomoto quickly became the fastest-growing religion in Japan of the time.
In telling the story of Onisaburo and Oomoto, Nancy Stalker not only gives us the first full account in English of the rise of a heterodox movement in imperial Japan, but also provides new perspectives on the importance of charismatic entrepreneurship in the success of new religions around the world. She makes the case that these religions often respond to global developments and tensions (imperialism, urbanization, consumerism, the diffusion of mass media) in similar ways. They require entrepreneurial marketing and management skills alongside their spiritual authority if their groups are to survive encroachments by the state and achieve national/international stature. Their drive to realize and extend their religious view of the world ideally stems from a prophet rather than profit motive, but their activity nevertheless relies on success in the modern capitalist, commercial world.
Unlike many studies of Japanese religion during this period, Prophet Motive works to dispel the notion that prewar Shinto was monolithically supportive of state initiatives and ideology.
このように,文化人類学的視点で書かれている。教派神道を研究対象にする場合,どうしてもこういう方向性になるのだろう。私は,王仁三郎の教えに対する木庭次守の理解を英文で発信したいので,この種の研究はほぼ役に立たないとは思う。ただ,英語表現を参考にする上で,他の選択肢はないようにも思われる。
宗教学や文化人類学は無神論で,ただ様式美,社会的影響などを見ているに過ぎない。
新約聖書ルカによる福音書の次の部分を引用する。
イエス、死と復活を予告する(マタ1620―28、マコ830―91)The New Interconfessional Translation (Japanese Edition) (Kindle の位置No.12126-12130). nihonseishokyoukai. Kindle 版.
イエス、死と復活を予告する(マタ1620―28、マコ830―91)
イエスは弟子たちを戒め、このことをだれにも話さないように命じて、次のように言われた。「人の子は必ず多くの苦しみを受け、長老、祭司長、律法学者たちから排斥されて殺され、三日目に復活することになっている。」それから、イエスは皆に言われた。「わたしについて来たい者は、自分を捨て、日々、自分の十字架を背負って、わたしに従いなさい。自分の命を救いたいと思う者は、それを失うが、わたしのために命を失う者は、それを救うのである。人は、たとえ全世界を手に入れても自分の身を滅ぼしたり、失ったりしては、何の得があろうか。わたしとわたしの言葉を恥じる者は、人の子も、自分と父と聖なる天使たちとの栄光に輝いて来るときに、その者を恥じる。確かに言っておく。ここに一緒にいる人々の中には、神の国を見るまでは決して死なない者がいる。」
イエスの仲間であると言い表す(マタ1032―33、1232、1019―20)The New Interconfessional Translation (Japanese Edition) (Kindle の位置No.12982-13015). nihonseishokyoukai. Kindle 版.
言っておくが、だれでも人々の前で自分をわたしの仲間であると言い表す者は、人の子も神の天使たちの前で、その人を自分の仲間であると言い表す。しかし、人々の前でわたしを知らないと言う者は、神の天使たちの前で知らないと言われる。人の子の悪口を言う者は皆赦される。しかし、聖霊を冒瀆する者は赦されない。会堂や役人、権力者のところに連れて行かれたときは、何をどう言い訳しようか、何を言おうかなどと心配してはならない。言うべきことは聖霊がそのときに教えてくださる。」
十二人の高弟で聖書に最も頻出するシモンペトロでさえも,イエスが十字架にかけられる過程で,自己保身のために「わたしはあの人を知らない」と言っている。多くの奇跡に出合い,救世主であることを確信し,深く敬愛していたのにも関わらずである。
信仰の根幹は,教え主に全幅の信頼を寄せることである。実生活に役立つとか,利用できるということではなくて。大本にも,第一次大本事件,第二次大本事件の二つの試金石があった。第二次大本事件で逃げ一般の会社員をしていて,聖師昇天後に戻ってきた人に対して,父は激しい憤りを感じていた。父と一緒に歩いている時に,その方とすれ違った際,このことを父は漏らした。
大本研究の最大の意義は,その教えの理解にある,と思う。出口王仁三郎のいわば「山師的行動」に関心を持っての研究に対しては,私は,学術的にも高いものでは無いと考えてしまう。May 28, 2020記