iCloudの罠から離脱 escape from an iCloud trap
はじめに
Fさんに,iCloudからストーレージ容量がもうすぐ越えるから,ストーレージ容量をアップグレードしなさい,というメッセージが来る。バックアップのアップデートができませんでした,とか,そういうメッセージが頻繁に来るようになった。これに対処した流れを示したい。iCloudのガイドに従って,50GB(130円/月)へとストレージをアップグレードすれば良いのだけど,何しろ貧乏なので,何とか回避したい。
Fさんは,iPhoneでのiCloudの設定で無自覚的に,写真,をその対象としていた。Fさんのmacでは,写真はその対象となっていない。Fさんの場合,iCloudは,airmacとiPhoneで共有されているのであるが,その積極的利用はしていない。もちろん,同じアップルIDとそのパスワードで管理されている。FさんはiPhoneを携帯する前はデジカメで撮影した写真は小忠実に?,airmacの写真に整理してきた。iPhoneを使い始めてからは全く放置状態であった。その結果として,今回のアラートの事態である。
1 当初の設定と対策
iPhoneでまずはiPhoneで見える写真を結構削除した筈であるが,なんら改善されない。相変わらずアラートが来る。そこで,iCloud利用のリストから,警告を無視して,写真をリストから外したのである。
ところが,相変わらずストーレージの使用容量は変わらない。そこで,iPhoneの設定のトップのユーザー情報をクリックして,さらにiCloudをクリック,三つのオプションの全てをオフしたのである。実はそれでも,iCloudの容量が思った程減らない。
そこで,設定/一般,で,最下部に見える,リセット,をタップして,さらに,すべての設定をリセット,を選んだ。時間はかかったが,ストーレージの使用容量は激減した。写真のiCloudからの削除がiPhoneに反映されたのである。
2 iCloudからメールが来た,そして,Macの「写真」にダウンロード
「写真533枚の写真と22本のビデオがiCloud写真にあります。30日後にiCloud写真から削除される前に最低1台のデバイスにダウンロードしてください。」
それで,airmacにダウンロードすることにした。iCloud/「写真」,に – の代わりに,✔︎を入れると,3個のオプションが出てきて,iCloudフォトライブラリに✔︎を入れると,「このライブラリの容量は iCloudストーレージの空き容量を超えています。すべての写真とビデオをiCloudフォトライブラリに安全に保存するには,ストーレージをアップグレードしてください」,とのメッセージ。これをすると戻れないのでは無いか。折角,写真をiCloudから外したのに,と貧乏な僕も焦った。次のページのように,後にダウングレードの選択も可能だとわかり,一月分だけ払えば良いと決断して,有料では最低の50GBにアップグレードしたのである。
iCloudストレージをアップグレードまたはダウングレードする
さて,次のページにダウンロードのための情報がある。
iCloud.comでiCloud Driveからファイルをアップロード/ダウンロードする
次のように,マックの「写真」アプリからダウンロードした。
「写真」の環境設定でiCloudタブを開くと,「オリジナルをこのMacにダウンロード」が自動的に機能してダウンロードが図1のように始まった。図2 経過してはさらに時間が経過した時の表示で,「項目数」は減少して行く。図3のようにアップデート中,となったあと,ずっと続くので,この作業は終了したと考えて良いようだ。
ダウンロードされた後に,「写真」の環境設定の一般タブを見たのが図4である。それに従って,「写真」ライブラリの情報を見たのが図5である。
追加 Jan. 25, 2021: FさんのMacの写真を今朝,気になって確認しました。「写真」アプリを開いて,左のペーンの,すべての写真や,写真,を一緒に見ました。Fさんが最初の対策で実施した削除ファイルもサムネールでは表示されているが,選んでより大きく表示しようとすると見ることができなくなっている。削除していないのは,確かにインポートされている。
おわりに
iCloudを使って,一時的に写真を共有することができる。沢山の写真をメールなどで送るのは大変だし,自分のWebサイトにアップするのも面倒なので,図7の「iCloud写真共有」というオプションはチェックしておいて,必要な時に使うだけなら,ストーレージ容量に負荷をかけない。
なお,不思議なのは,MacでiCloudから「iCloudフォトライブラリ」を外したあと,Macで見てもiPhoneで見ても,iCloudの契約が無料の5GB以下に戻っていることであった。
Jan. 24, 2021記