狭い部屋での地震時の家具下敷き対策 preventing furniture from falling in a small room during an earthquake

 ちょっとした事情で,子ども達が里帰りする際の控え室兼寝室のために,当方の寝室を,滞在中だけではあるが,明け渡す必要があった。それで退職後,元子供部屋で物置になっていた部屋をLabとして整理していたが,ここが僕の寝室になる。狭い部屋で地震が生じたら,家具などの下敷きになるのは確実で,頭蓋骨骨折,内蔵破裂,四肢挫傷なんてことになる。

 ずっと放置していた作業を本日,完了した。鉄筋コンクリートの集合住宅である。以前,木槌を使って壁紙下の間柱の位置を音で確かめて,ネジ釘を入れようとしたが,薄い石膏ボードを突き抜けた。

 コーナンだったかで,シンワ製の「下地センサーSuper品番78576」と,「Smart下地探し どこ太」,を同時購入。前者は赤外線?を利用したもので,検出深度19mm,後者は磁石と針を利用するもので針は35mm長,である。前者を使って,何度かトライして,間柱が全く無いことが判明。後者が直接法で理解しやすく,確かである。針穴は付いてしまうが。

https://www.shinwasokutei.co.jp/products/78576/
https://www.shinwasokutei.co.jp/products/78592/
下地探し どこ太

左の写真は,後者を利用した様子で, 12mmの厚さまで針が入って,それより深く入らないことが判った。

 上の写真正面の壁の右隅も,前者を使うと固いようなのだが,後者を使うと,針が全部入ってしまうので,釘が効かないことがわかった。

 結局,壁紙部分は全く使えず,収納庫,窓枠,扉の木枠でしか,ネジや釘が使えないことがわかった。この種の住宅の,パーティションだけを填め込んで間に合わせに作った部屋では,壁部分には間柱は全くなく,石膏ボードがただ填め込まれているだけである。

八幡ねじ製の,真中ひーとん(中)No. 16を収納庫の木枠にねじ込んだ。

上の写真の左手壁の左方向の続きを示す。同様のねじを扉の木枠にねじ込んでいる。左下の「水屋」を使う時には,不格好だが,この部分の針金を外す形にしている。

旧水屋を書庫に使っている。それが倒れないように,近接の扉と収納庫の木枠にねじ込み,その間を針金で抑える形にしている。針金との家具との接触部はiteck製スポンジカバーSGB-180の筒を設置している。

これまでの説明と順序が異なるが,針金をすでに張った写真である。何せ,物置だったので整理するには限界があって,ごちゃごちゃで見えにくいが,中央のタンスの上部の下部付近を走る(写真を拡大すると見えるんですが)。

 上の写真の右手のiMacは古いものである。古いフロッピーやCDの古いファイルを見るのには必須のアイテムである。壁際に立てかけている分解テーブルの机部分とiMacをまとめてヒモで括っている。

左の写真はこの壁面の左手にあたり,窓枠にねじを設定。右の写真では針金を,手前の机があって前方には倒れない本棚の縦フレームに縛っている。

19:00, Jul. 30, 2020,完了後,上層階の居間から望む夕焼け。淀川の流れる大阪平野上に雲海が延びて,その上に,生駒山地が顔を出している。