Webページ閲覧情報から閲覧者に詐欺メールが届く件 incidents of fraudulent emails sent to users based on web browsing information

はじめに

 この一週間ほど,eTaxによる確定申告は当方の最重要課題であった。今日,何とか完了した。国税庁への追加送金が必要という結果になったが,確定申告は続けた方がいいだろう,と思う。

  5日前,Feb. 22, 2025 だったかに,ちょっとウェブ上で,eTaxの「確定申告書などの作成」のページを数分見た,ログインしていない。その2時間後に図1の詐欺メールが届いた。その翌日にはさらに進んだ図2のメールが届いたのである。「.cn」は,Chinaのdomaiだ。

図1 Webページ参照の2時間後に届いた詐欺メール
図2 Webページ参照の翌日届いた詐欺メール

1. よくあること

 例えばある商品について,Googleなどで検索を続けると,その2日後ぐらいに,ネット宣伝が表示されるウェブサイトでは,その商品に関わる情報が並ぶことはよくあることである。アマゾンである商品を検索すると,アマゾンからその商品の宣伝メールが届くこともよくある。

 これとは別に,詐欺メールが繰り返し届く。騙るサイト名は,アマゾン,VisaやSaisonなどのカード,アップル,などなど,とにかく,毎日十件以上が届く。発信元のメールアドレスを見れば,すぐに詐欺メールとわかる。とくに,ぼくのレンタルしているサーバーに設定しているメーラー,G-mailが多いように感じている。iCloudは少ないように思う。長期的に統計を取ったわけではないが。

 ウェブ検索の情報は完全に見られている。検索サイトがそういう利潤追求をしている。ネットサーフィンをする限り,この状況は脱することはできない。

2. ちょっとズレた話を

 当方が暮らす市役所の職員,と名乗る者による詐欺電話が昨日あって,国による医療費の令和元年から五年の還付が決まって,市役所が11月に市民に手紙を送付し,この1月末が締め切りであった。連絡のなかった者には電話対応することになった,というものであった。ぼくの口座がある銀行に誘導されて,その銀行の東京本店から連絡がくるから,銀行の窓口にきてほしい。写真付きの身分証明書,通帳,キャッシュカードを持参してと。

 キャッシュカードが何故必要なのか,疑問に思って役所の担当部署に電話したら,そういう還付はないし,銀行で会ってお金の引き渡しをすることもあり得ないと。職員からの要望で詳細な手口を伝えることになった。

 なんと,詐欺集団から,第1回目の30分後ぐらいに,その銀行員という者から電話があった。家内が出て,「応じません」と返してすぐに電話を切った。今日は午前10時前ごろ,据え置き電話に繰り返し呼び出し音があったが,出なかった。

 携帯に詐欺集団からの電話番号が記録されていたので,それを知らせるべく,市警に電話した。若い巡査さんが二人,自宅にこられて,聞き取りがあった。据え置き電話での履歴を調べられたが当方が設定していないので残っていなかった。ただ携帯にあった番号からの着信拒否の設定をしていただいた。携帯でも同様にすべきだと助言され,そのようにした。これで電話はもうかかってこないことになるというか,この詐欺集団からの当方に記録された電話からの着信は取れなくなった。

 セキュリティ専門ということで,「はじめに」で述べたeTax関係の疑問点をぶつけてみた。直接的回答は得られなかったが,当方の自宅のWi-Fi回線に問題があるのか,パソコンのウィルスではないかということであった。

3. アップルケア相談員は知らなかった

 今日は出かけるのをやめることにした。eTaxによる確定申告,アップルケア,このページを含むネットコンテンツ作成,をすることにした。

 アップルケアに電話したら,若い男性で理解力が欠落し,意味のない言葉を繰り返し,こちらから電話を切った。ぼくの「はじめに」の話を理解できずに,ただただ詐欺メールが毎日来ているのなら,確定申告の時期だし,Webページの閲覧とは関係ない,ことを,ただただ大きな声で繰り返す。

 この社会的能力の欠落した者がアップルケアスタッフに居るのには驚いた。電話切ったあと,ぼくの初めの選択ゆえに,アップルからのアンケートがきた。書き込むことはできない,ただ選択肢を選ぶだけだが,最低の評価をして,送った。

 改めて,ウェブサーフィンをすると,ぼくの体験に類似した相談をみつけた。Yahoo知恵袋に,である。2016年のものである。質問者だけの意見をここにピックアップする。ベストアンサーがあるんだけど,アップルスタッフほどではないが全く当を得ていない回答なので,ここに掲載しない。

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ネットで検索したワードについて、関連する迷惑メールが届きます。 「就職」について検索すると、数日後から 今まで来た事のなかった「就活サイトを装った迷惑メール」が何通か来るようになりました。 偶然かと思いましたが、その後もピンポイントでそういうメールが来ます。 例えばですが「カレー屋のバイト」を検索した後で「カレー屋で働きませんか」という内容など。 ちなみにグーグルで検索しています。 検索連動型広告の、迷惑メールバージョンってあるんでしょうか?
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 この質問の最後の文,「 検索連動型広告の迷惑メールバージョン」,というのは意味不明ではある。この後に回答があるが意味ないので省略。次にその回答を読んでの質問者の感想を次に。

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ありがとうございます。 やっぱり反映されてるんですね。 ただ、ネットに広告が出るのは納得できるのですが 何故スマホのメールアドレスまで特定されてるのかいまいち謎です。
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 謎,ということである。

 で,この質問に力を得て,ぼくの勘違いでないと考え,この状況を何とかしたいと考えて,またあの兄ちゃんが出てきたら大変だ,しかしスタッフ数は数千人はいるだろうと想像して,アップルケアに電話。

 幸い,アップルケアのスタンダードスタッフが出てくれた。前回の兄ちゃんへの質問履歴は残っていた。ぼくの質問に正面から考えてくれて,ぼくのトラブルの情報は知らないとのこと。アップル製品のウィルス感染は今の技術では考えられないという自信をもった回答であった。Norton Utilitiesのようなものはアップルではもう必要ないという認識だそうである。

 とすると,Wi-Fiの脆弱性から来ているのか。「はじめに」で述べたトラブルは,自宅のWi-Fi使用時である。もちろん,フリーWi-Fiではない。

おわりに

 結局,わからない。Wi-Fiの脆弱性に帰着していいのか。ネットサーフィンして,なんで,その本人のメールアドレスがわかるのか,理由がわからない。前述のYahooの情報は2016年のものであり,最低十年以上,継続している問題,ではある。

以上,2025年2月27日。

追記

 危篤な友人からAIを使って,アドバイスをいただきました。よく整理されています。
 読みましたが納得はいきませんでした。まあ,常識的なものなのだろう。次に掲載する。

以上,Mar. 4, 2025