image_print

Table of Contents

13 河川セグメント のベクトル化

河川セグメントstreambasin ID対応の河川線。r.thin後ベクトル化推奨。

 accumulationを使うとr.mapcalcを実行する必要があるが,streamを使うのでr.mapcalcは不要だ。

QGIS Processing手順
1. r.thin(grass7:r.thin): input=stream, output=stream_thin(薄線化)
2. r.to.vect(grass7:r.to.vect): input=stream_thin, output=stream_vect, type=line(ベクトル化)
3. v.clean(オプション): input=stream_vect, tool=rmdupl/rmdangleでノイズ除去

2. r.to.vect(grass7:r.to.vect)の実行の際:

必須パラメータ
• input: stream_thin(r.thin出力)を選択
• output: 任意名(例: stream_vector)を入力
• type: line を選択(河川セグメントは線地物)
推奨オプション
• -s(Smooth corners): チェック(角を滑らかに、河川らしく)
• column: value(streamの元値列を保持)
Runで完了。

 直後v.clean(snap/break/prune)で枝分かれ修正を,とされるが不要だ。

 図16に水系図が見える。クリアな表現だ。手作業では難しい。

図16 stream_vect 水系図

以上,2026年1月2日。

14 保津峡口より上流の桂川流域の設定

 ここでは,保津峡口というのは,亀岡盆地と保津峡の境界をさす。垂直の降雨がそのいずれに落下するかで区別する。図17のラフな白丸で囲んだ領域のほぼ中央に点ベクトルを置いている。Layer > Create Layer > New Temporary Scratch Layerで作成した。

図17 保津峡口の点ベクトル

 この保津峡口というtemporary scratch layerのプロパティを見て,経緯度座標値をメモ帳にコピペしたものも併せて表示している。drainageラスターの上に,stream_vectを載せているので,保津峡と亀岡盆地の流域界がよく見える。

 ところが,basinをバックにすると,保津峡口は境界になっていない。これはGrassGISのアルゴリズムの問題のように思われる。まあ,basinを使うかdrainageを使うかで違いが出ているようである。ぼくの目的からするといずれでも問題はないが,Google Earth Proや10mDEMを観察しても,drainageの方がいい結果を生み出しているとは感じるのである。

図18 保津峡口点ベクトルとbasinラスターとの関係

 さて,r.water.outlet(grass7:r.water.outlet)を使って,保津峡口より上流の桂川流域を求めた。図19ではカラーの透明度を30%に高めて谷筋などが見えるようにしている。この図19はQGIS使用を開始した目的の一つである。

図19 保津峡口から上流の桂川流域決定

 図19のシンボロジで河川系を少し太くしたのが次の図20である。

図20 stream_vectを太くした

以上,2026年1月3日。

15 桑田郡式内社と丹波国府のプロット

 延喜式内社と丹波国府千代川説のcsvファイルをQGISに取り込んで,点ベクトルとして表示したい。

idx_lony_latz_altshrines

というように5列からなる。最後のshrinesは名称である。漢字表記も考えたが,英文論文を想定しているので漢字は使わないことにしたい。

 QGISでGoogle Earth Proから得た経緯度座標(WGS84相当、EPSG:4326)を点ベクトルとして取り込む方が今後の自由度が維持されるように思う。とにかく,on the flyのままで進行しよう。

•   レイヤ → レイヤを追加 → CSVテキストレイヤを追加。
•   ファイル選択後、ジオメトリ定義で,Xフィールド: lon、Yフィールド: lat,Zフィールド: alt,を選択。
•   CRSをEPSG:4326(WGS 84)に設定して追加。
•   プロジェクトCRSをJGD2025平面直角Ⅵに設定すると自動再投影されるがここではしない。
 神社名はこの段階では指定しない。

 その後、レイヤパネルでCSVレイヤをダブルクリック(または右クリック → プロパティ)
→ 左側メニューから「ラベル」タブを選択
     ラベルタブ内で,
	•「単一ラベル」を選択
	•ラベルに表示するフィールド(例:“name”列)を選択
	•OKで適用
 図21を表示しているが,マークも文字もかなり見にくい。
右クリック,プロパティを選んで,シンボロジーでデフォルトの紫を赤に変更。大きさは2mmに。
右クリック,プロパティを選んで,レイヤプロパティ → ラベル → テキストタブで調整します。
視認性向上の設定
	•	フォントサイズ:10pt → 12pt以上に拡大
	•	フォント太字:スタイルで「太字(Bold)」を選択
	•	文字色:黒 → 濃い紫に変更(背景に映える色)した。
その結果,図22が得られた。図22は,丹波桑田郡式内社全域がはじめて表示された図と言って良い。十九社すべてが保津峡口の桂川上流域に位置していることが明らかになった。郡域は流域を把握して設定されていることもわかるのである。
図21 延喜式内十九社の分布図だが見にくい。
図22 地点マークと文字を見やすくした

 図23は亀岡盆地にフォーカスしている。

図23 亀岡盆地にフォーカス
image_print