木庭次守の本を流通させるには how to put the books written and self-published by Koba Tsugimori into circulation
はじめに
タニハにある沢山の父の研究成果のうち,書籍化されたものがかなりのスペースを取っている。「特殊な」分野であり,また,「一般の」人々が読みこなすことは不可能なので,父昇天の後,ずっとタニハ,そしてボクの負担になってきた。廃棄はできないし,今後のタニハ像を考えても,邪魔者とも言える。
キンドル出版を昨年始めて2冊,この春,弟と3冊目を出すことになる。時間切れになるのもそう遠くはなく,この形は長く続きはしない。ふと,アマゾンから出せないかと考えた。
1 アマゾン出品サービスの利用
紙媒体の書籍を販売するのであるからキンドル版ではない。
Amazon出品サービス,をイメージしている。で,Amazon出品サービス 初心者ガイド を確認した。これによると,商品をアマゾンに送る必要がある。発送や在庫管理はアマゾンが実施することになる。これではかなりの費用が発生するし,購入者の負担も大きくなる。ぼくは,タニハへの何らかの収入を期待しているわけではない。関心があり読解可能な人がターゲットである。
このサービスについて諦めようと思っていたら,デキる主婦を目指すためのブログ というのがあって,Amazonで本を個人出品する方法と注意点を詳しく解説! という記事を見た。これでうまく行くかも知れないと,先ほど,コメントした。リアクションが楽しみだ。そのコメントの内容は次に。
コメント: 全然知らない世界で勉強になりました。父の自費出版の本(専門書)がかなりの量(一種で数百冊)で,廃棄処分は父への思いから到底できず,ISBNを取ってアマゾンで販売とも考えましたが,かなりの費用がかかることがわかりました。 アマゾンで何らかのキーワードで検索した時に,キャナナさんのご紹介されている形で,父の本がヒットするものでしょうか。ぼくは収入を得る気持ちは全くありませんが,父の本の分野に関心がある方々ができるだけ安く手に入ればいいと思っています。ただ,売れる度にぼくが送料などを負担するという結果はあまり望みません。 最後にぼくのお尋ねしたいことをまとめます。ISBNなしの自費出版の本をキャナナさんの方法で販売する場合,関心のある方々の検索で父の本がヒットするかです。宜しくお願いします。(以上)
いま,思うのは,ドストエフスキーの『罪と罰』,を探している人が新本を見て,付随的に古本のリストが掲載されている,形かなあ,とは思う。それなら,絶対にヒットしない。書名が不明でカテゴリー的な検索をした時にヒットするかどうか??
2 ISBN + JANコードについて
手許のデジタル辞書によれば,〖 International Standard Book Number 〗国際標準図書番号。書籍の流通業務合理化のため,市販される図書につけるコード。13 桁の数字で国籍出版社製品を表示する,とある。
まずは,書籍づくり本舗の 自費出版にISBNコードは必要?コードの取得方法や費用 を参考に次にまとめる。ただし,他の方面からのチェックも実施する。
「アマゾンで,自費出版したい場合,日本図書コード管理センターへ登録し、発番にかかる費用を支払い、発行された番号からバーコードを制作し、裏表紙へ印刷します。その後、Amazonに書籍の登録をします。Amazonから書籍の納品依頼がきますので、依頼に沿い、Amazonの倉庫へ発送します。」
「日本図書コード管理センターはISBNコードの管理を行っています。日本図書コード管理センターのサイト上で申請をしましょう。指定のフォームから必要事項を入力し送信します。正常に手続きが終わると数営業中にセンターより電話が入ります。いくつか質問に答えて問題がなければ、決済用のURLが送信されるため、申請料を支払いましょう。1つのISBNコードを発行する場合、費用は8,800円 x 1.10 (10コードだと20,000円 x 1.10,100コードだと37,000円 x 1.10)です。加えて書籍JANコードの発行にかかる手数料が11,000円です。書籍JANコードの使用は3年毎に使用料を支払い更新する必要があります。(書籍を3年以上継続して売り続ける場合、更新が必要になり、都度11,000円を支払います。)決済が確認されれば、ISBNコードが発行されます。すべての手続きは最短で2週間程度かかるため注意しましょう。」
「JANコード(書籍JANコード)とは、いわゆるバーコードのことです。商品を識別するためにJANコードを設定します。書籍を販売する場合は、背表紙にJANコードをつける必要があります。JANコードを取得するためには一般財団法人流通システム開発センターに申請をしなければいけません。登録申請をして完了すると登録通知書が送付されて、JANコードが発行されます。」
一種類の本を出すのに,8,800 + 3年毎に11, 000である。「書籍JANコードの使用は3年毎に使用料を支払い更新する必要」というのは,意味わからない。誰のためなのか? 出版社擁護なのか。
日本図書コード管理センターは,典型的な天下り社団法人だ。https://isbn.jpo.or.jp/ 黙っていてもお金が入ってくる。このサイトを見て驚いた。人件費以外にこの収益はどこに消えるのだろうか。
3 うごめくビジネス
自費出版関係のネット情報はかなりの量に上る。自費出版もなにも,アマゾンのお陰で,誰でも無料でKindle本を出すことができる。紙媒体になると面倒なことになる。しかも現在では,アマゾンでも,Kindle本から紙媒体の本を出すことができる。
この状況下では,この ISBN + JAN があるために,出版会のビジネスが成り立つ,と言ってもいいのではと思う。天下り機関は不要だ。簡単な仕組みなので,ネット上で自動でISBNは生成できる。JANは天下り機関の集金機能のみで全く不要。
4 改めてアマゾンからタニハの本を販売できるか確認したい
さて,アマゾンのマーケットプレースつまり,第1章で取り上げたアマゾン出品サービスが不可能ではないとも考えた。古本ならISBNも不要だと思ったのだが,そうではなかった。
Amazon services > seller forums,に参考になるチャットがあった。
自主出版本を売りたかったのですが。Mar ’20 自主出版本を売るためにセラーセントラルに出店したのに、コードが無い商品は登録できないという返信がありました。既に出店料を月額で支払っていますし、なんとか販売する手段は無いのでしょうか?退店するしかないのでしょうか?
この質問がはじまりで,色んなユーザーが自分の体験を踏まえて語っていた。アマゾンスタッフの介入は全くないので,このなかの意見や知識が,アマゾン利用と係わって,当を得たものかどうかは,全くの不明であるが,出版社を介さない(ISBNの存否にかかわらず)自作の書籍の販売が不可能に近い印象である。ISBNなどを得ても,アマゾンが受け入れるかどうかはわからないという。そこで,
資料請求 https://sell.amazon.co.jp/contact?ref_=sdjp_contact_fnav を実施して,当方の次の質問を書いた。
質問 日本タニハ文化研究所は父が設立したもので,存命中は報告書を出しておりました。その報告書の残部がかなりあり,できれば,関心のある方に低額で販売したいと思っております。ISBNなどはありません。販売が可能かどうか,販売するのに必要な要件をご指導ください。
回答が届く筈だ。この回答を待って,アマゾンからの販売努力をするか,見限るかを決めたいと思う。
なお,
Amazonで中古本などを出品する方法とコツ https://aqcg.jp/kantannitakakuuresu/ は大変参考になった。アマゾンから販売する場合には,これを参考にして進めて行く可能性がある。
以上,Mar. 13, 2023記。
アマゾン無能人間ロボットから返事2023年3月14日 7:27(インドか?)がきた。なーんにも答えず,ただ,ウェブサイトと同じ手続きの意味無しステップだけ送ってきた。悪だなあ。自らの人生を捨てている輩だなあ。
以上,Mar. 14, 2023記。