カレンダー.appでの複数のカレンダーの合体 coalescence of some calendars in Calendar.app

はじめに

 退職して,macまたはiPhoneなどで使ってきたカレンダーアプリが使いにくくなった。というのは,これまで使ってきたカレンダー区分について,いわば「仕事」関係が細かく,「私的」なものが粗すぎたことにある。仕事関係のものを全部削除するのは過去の廃棄するのに近くて,できれば,仕事関係はまとめてしまいたい。だが,そのような手法を記した情報はみつからないが,やってみたら,うまく出来たので,ここに示したい。

カレンダーの融合

 融合前と融合後の日程表示をそれぞれ,図1と図2に示す。

図1 融合前
図2 融合後

  図1の左のペーンには,研究関係として旧4カレンダーがあり,その全部にチェックが入っている。図2では,新カレンダーである「学術研究」だけにチェックが入っている。およそ,融合したことになる。図2の環境では,旧カレンダー4個とも,チェックを入れても何も表示されなくなった。カレンダー.appでの作業を次に示す。

  これは次のような作業の結果である。

1. 旧カレンダーの書き出し: 融合したいカレンダー,eg.「年代測定と質量分析」などを左のペーンで選んで,ファイル/書き出し,を実行する。融合したいカレンダーを左のペーンで前もって選んでおけば,選択したカレンダー名が表示されるので,特定のフォルダなどに,書き出すことができる。この例では,融合したい旧カレンダーは4個である。
2. 新たなカレンダーの用意: まとめたい新たなカレンダーとして,新しいカレンダー「学術研究」を次のように,作成する。ファイル/新規カレンダー/iCloud,である。図2の左のペーンでは,この新しいカレンダー「学術研究」が作成されている。
3. 旧カレンダーの新たなカレンダーへの取り込み:  新しい カレンダー「学術研究」を左のペーンで選んで,ファイル/読み込む,を実行すると,Macのファインダ上で,すでに出力された旧カレンダー.icsファイルが見えるので,この例の場合,4ファイルを個々に選んで行く。iCloudにアクセスしてカレンダーに反映するが,うまくアクセス出来ない場合があった。不具合のが生じた場合は,読み込む,を繰り返す必要性がある。
 図1と図2を比べるとわかるが,一部,読み込みがうまく行っていない。取り込んだ直後には見えていても,10秒ほどで表示が消える。図1と比べると,図2では3件のイベントがそういう結果になった。イベントの中味を見たが,個人名で始まるイベントである以外,その理由そのものは解らなかった。この影響がどの程度に及ぶのか,調べられないことはないが,過去の一部はもう拘らないので,放置することにした。
4.  そして,空っぽの古いカレンダーは,ペーンで選んで,編集/削除,すればよい。現在のページを次の図3に示す。

図3 今月のカレンダーである。

 左のペーンのカレンダー名は現状の活動に沿うようになった。この中で,メールで検出,Calendar,の意味がわからない。削除しようとするとアラートが来るので放置することにした。

 もちろん,iCloudを通して,iPhoneでもこのカレンダーを見ている。毎朝,起きる時にiPhoneのカレンダーを確認する。入力はiPhoneではしたことがない。

おわりに

 これですっきりした。ストレス無く,カレンダーを使うことができる。

Feb. 19, 2021記