今更だけどel_CapitanからSierraに Goodby el_Capitan , Goody Sierra.

はじめに

 Let’s Encryptの使用期限切れで,このサイトの更新ができなくなった。次の投稿にこの経緯を示している。
直撃 Let’s EncryptのルートCA証明書の期限切れ hard hit by DST Root CA X3 Expiration , Sep. 2021

 その解決のために,やむなくmac osを,el capitanからsierraにアップデートする必要性が生まれた。この投稿では,このアップデート過程を示す。

1 最適なmacOSバージョン,そして,記憶媒体の使用残量

 できれば最新のmacOS 11を使いたいが,ぼくのmacに入っているmicrosoft関係の2011 word, ppt, excelなど(High Sierraから使えない)や,Adobe Collectionsの2017 Illustrator, Photoshopなどや,Parallels Desktop(Boot Camp利用形式)など,さらにGrassGISなど,が使えなくなると,新たなアプリが必要で,数十万円の出費になってしまう。そして,多くの汎用アプリがクラウド化されてきて,これも気に入らない。何と言っても,これまで作成してきたファイルも読めなくなる。まあ,自殺行為だ。
https://ja.wikipedia.org/wiki/MacOS_Sierra
 Sierraは,「2016年9月20日にリリースされた。この版からHFSフォーマットが廃止され、Late 2009モデルより前のMacintoshでの直接インストールが不可となった。新たにSiriの導入や、iOSやwatchOSとのより多くの連携機能の導入が進む。本バージョンからiOSやwatchOS、tvOSなどのAppleのOSとの名前の親和性を図るために従来のOS XからmacOSへ名称が変更された。」

 で,愛機macbookpro late 2014を今後?も使用できる環境は,el capitanより一つ新しいsierraということになった。mac内の空き容量もきびしくて,アップルケアに電話して,+8.8GBほどであることがわかった。mac内のアプリやファイル群も使っていないものが多々あって,多少の廃棄を実行したが,捨てきれない。そこでアップルケアに次の件も尋ねた。タイムマシンに保存されたファイルは,mac内で削除しても残るのか,ということである。残るという。それであれば,もっと大胆に削除することができる。タイムマシンは容量が満杯になると古いバックアップから削除してゆく。現在,残量は534GB/3TBだから,古いファイルを大胆に削除して,別のタイムマシン用のハードディスクを調達するのも一つの方法ではある。

2 手順

0. タイムマシンでバックアップ。Oc. 6, 2021
1.  以前のバージョンの macOS を入手する https://support.apple.com/ja-jp/HT211683
に入って,次のリンクからInstallOS.dmgをダウンロードした。数回試みた。5GB前後。
http://updates-http.cdn-apple.com/2019/cert/061-39476-20191023-48f365f4-0015-4c41-9f44-39d3d2aca067/InstallOS.dmg
2. dmgから実行ディスクを実行した。メッセージはインストール環境を調べる,というようなものであった。16.5MBのファイルがすぐに作成された。

図1 インストール中

3. ファインダから,Applicationsフォルダーに入って,installOS.appを実行する。これがものすごく時間かかる。インストールの準備ができました,アプリケーションの終了などをしています,とか,表示されているが,フリーズはしていないが,画面表示が変わらない。mac環境によると思うけど,30分余り,変化ない状態が続いて,暗くなって,インストールが始まった。図1はそのインストールが終わる頃の画面である。

4. Sierraが立ち上がると,Apple IDのパスワード入力,iCloudのユーザー名とパスワードの入力が必要である。後者は結構変えているいるので覚えていなくてスルーした。後にシステム環境設定でアプリケーションiCloudの設定をすれば良い,というような表示があったが,結果的にはその必要がなかった。近くにiPhoneを置いているためかも知れない。
 実行のち,Applicatiosのフォルダ内のinstallOS.appは自動消滅していた。図2と図3には,Sierra 10.12.6 が立ち上がった時の画面と,ストーレージのファイル構成を示す。空き残量は,131.84GB/999.33GB(1TBフラッシュストレージ)である。

図2 立ち上がったSierra画面
図3 ファイル構成を確認

5. これまでの作業は,FireFoxをインストールするためのものであった。インストーラーは134MBであったが,インストールされたファイルは380.7MBになった。

3 期待していた?プレゼント

 FireFoxを立ち上げて,このぼくのサイト閲覧,編集が可能になったことを確認した。そして,SafariとGoogle Chromeもトライしたら,これらも正常に機能している。FireFoxを閉じて,macをリスタートして,FireFoxを立ち上げなくても,SafariとGoogle Chromeが正常に作動する。これはひょっとすると,Sierra環境ゆえではないかと考えている。

 なお,macをリスタートしたら,ソフトウェアアップグレードが始まって,10分間を要した。公開されているインストーラーの追加情報があって,Sierraがアップグレードされたものと思われる。

 念のため,タイムマシンでバックアップした。60GBほどであるが,5時間近く,かかったのである。現在,残量は,135.23GB/999.23GBである。

以上,Oct. 6, 2021 実行,Oct. 7記。

追記 Nov. 13, 2021:事後のエラー

 他の研究にフォーカスして,タニハ整理サイトの更新を怠っていた。チェーンソーを使うべく,その整理をしたくて久しぶりに,このサイトを更新しようとしたら,ログインできない。焦ったが原因は,このSierraへの更新のためであった。「ブラウザーの Cookie を有効化」せよ,とのこと。mac OSを,El CapitanからSierraに更新した際に,defaultではcookieが有効になってなかった。選択肢が難しかったが,Safari>環境設定>で,プライバシーをクリックして,「閲覧中のWebサイトのみ許可」を選んで,無事解決した。下記のWordPressのサポートでは,ぼくのような状況は想定されていない。

https://ja.wordpress.org/support/article/cookies/#enable-cookies-in-your-browser

記 Jan. 11, 2022:  Windows 10が使えない

 e-Gov電子申請をするのに, macについては,sierra用のアプリが用意されていないため,Windows 10 on Parallels Desktop 11, を使わざるを得なかった。XPは立ち上がるが,10がだめ。Parallels Desktop 11がSierraに対応しないのか,と考えたが,
Parallels Desktop and macOS compatibility https://kb.parallels.com/114381
上記ページからすると,Sierraは,Parallels Desktop 11 〜15,に対応している。

図4 Windows10 on PD11 の回復

図4は,Windows 10 on Parallels Desktop 11が復活した時の画面である。Windows 10のウィンドウがいわばフリーズした状態で,最上段右端の歯車アイコン(設定)をクリックすると,図4の右上の「一般」タブが現れる。この下部の,ハードディスクなどの合計サイズの使用領域帯グラフ右端の「再利用」ボタンをクリックした。これで復活できたのである。使用ハードディスクは34.5GBしかない。mac本体の残存容量が小さくて増やすことができない。

以上,Jan. 11, 2022記。