Google Earthの巨大 赤X Big Red X In Google Earth

はじめに

 Google Earthを開くと,大きな赤バッテンが出るのは,日常茶飯である。自ら作成した画像やベクトルデータを取り込んだためではなくて,外部データの取り込みに拠るのが普通とは思われる。例えば,世界気候分布図とか,日本地質図20万分の一などである。

Big Red X In Google Earth

 このサイトに簡潔に記されている内容がすべてとも言えるだろう。上記リンクの全部をコピーして次にしめした。

1 If you get a big red X (cross) in Google Earth, this is because the overlayed image referenced in a loaded KML file has disappeared or is inaccessible.

 Google特有のKMLファイルに記述されたGE表示用の画像が消えたか,提供サーバーにアクセスできないか,であるが,後者の方が一般的である。再現性が低く,アクセスの日時によって,変わることが多いからである。

To remove the big red X in Google Earth, untick the Placemarks in the Places panel until you find the offending placemark causing the big red X. You can then right click the placemark and click Delete Contents to fix this.

 赤バッテンを回避するためには,GE左手のペーンの「お気に入り」にリストされているラベル名(地点placemarkの名前)のチックを外せばいいのですが,どれが悪さしているのか探すのは結構難しい。さし当たり,最上部の「お気に入り」タイトルの左の□のチックを外す,つまり,untickすれば,赤バッテンは消えます。

Alternatively you can right click on the top level folder and Delete Contents on them all if there are no important places that need saved. This will fix up Google Earth to a default state to remove the big red X, after doing this you should then try to create your kml file again in Quickmap.

 一つ一つ,チェックを外したりチェックしたりで,確認して行くのであるが,結構骨が折れる。次に一例を示す。図1では,不要な崩壊地形の凡例があり,地球面上も赤バッテンの一部が見えている。

図1 GEのち地球表示の問題ある表示

 図2では,左のペーンの断片の最下段の,5235京都及び大阪の20万分の1地質図のチェックボックスのチェックを外した結果が見えている。地球表面の赤バッテンは消えている。

図2 GEのち地球表示の問題が解消

 で,この京都及び大阪の地質画像が悪いかというと,必ずしもそうではない。再現性が必ずしも得られないのである。

一般的な対処法

 要するに,「お気に入り」のチェックを外して,必要な画像やベクトル情報だけを表示すれば良い。外部のデータベースを提供するサーバーの能力はあまり高くなくて,ライブで表示することができないので,最小限のデータだけを利用するようにする。自分で作成する場合(特に画像については,自らのmacやiPhoneなどに入れてリンクするのが一番早い。),特にベクトルデータは軽くて,かなり自在な表示が可能となる。その方法については以前,まとめている。例を次に示す。

Google Earth への自作地図画像やベクトルマップのkmlファイルのアップロード

Google Earth上でpathなどを作成し,その結果をkml出力して,それをvector化し,GrassGISの世界経緯度座標系などに取り込む

以上