年賀状管理過程 my management process of Nengajo, New Year’s greeting card

はじめに

 年賀状には過去煩わされてきた。小学校4年生の頃と思うが,年末に年賀状を近所の友人の両親がやっている文房具屋さんの前にあった赤いポストに投函した。自宅に戻ったら,母からバラで投函したら正月前に配達されると怒られて,かなりの悲壮感で,文房具屋さんに戻って郵便局員がポストを開ける時刻を聞き,その1時間ぐらい前からポストの前で待っていた。寒空で,かなり待っていたのは覚えているが,友人から正月前に届いたと聞いた記憶があるので,郵便局員がぼくの申し出を受け入れなかったのであろう。友人や,保育園と小学校低学年時の担任の先生への年賀状であった。当時の担任の男子の先生については,年賀状を送られても返事が書けないからと授業中に窘められた。

 年賀状は学生時代は一時途切れたけれども,最大500枚弱に及んだこともある。父は,一つ一つ,丁寧に年賀状を長く筆で,のちにはプラチナ万年筆で書いていた。二月に入っても書き続けていた記憶がある。車や列車での移動中も書いていた。その影響があったかどうかはわからない。調査などでお世話になった民宿や役所の職員などにも出していって,ついにこの500枚弱に達してしまった。

 新たにお会いしてお世話になっても年賀状宛先は追加しないようにした。印刷だけで届く年賀状については返事は書くが,翌年の年賀状リストから外す方向ではあったが,外した人から来て,外さない人からは来ない,というちぐはぐが生じてきた。

 年取って,年賀状撤退の機会を狙っていたが,さて止めようとして,昨年の年賀状を見るとお世話になった90歳にもなるかという先生からも年賀状がきている。奥さんやお子さんが代理で亡くなったという知らせがくることもある。そういう情報から亡くなった方を思い,何某かのお供えを送ったりすることもできた。後輩が亡くなってその姉上から連絡もあった。故人とぼくの関係を伝えて,ご一緒に悼むこともできた。

 年賀状は重荷であるが年1回のことなので耐えることもできる。さて,今年も通信文面はMS-Wordで,宛名書きはClaris Filemaker Proで印刷して,全員に手書きのメッセージを添えた。これには四日ほど費やした。昨年受け取った年賀状を残しているので,それを見ながらの作業である。印刷のみでメッセージが無くても,掲載されている絵や写真や文字に対する感想でも書くことができる。個々の年賀状に対して,何らかの思いが表れる。相手からの友愛などを感じることも多いが,相手が僕からの年賀状を嫌がりつつお付き合いをしてくれているといった思いも伝わってくる。ぼくだけがそう感じているだけかも知れないが,ぼくもメッセージを書くことが辛い。年賀状作成は,その相手一人一人を思うことであり,愉快でない場合もあり,それで疲れてしまう。

 年賀状離脱宣言もこの頃,くるようになった。そういう人は,ぼくと同様,年賀状に重荷を感じているのであろう。この人はいい,この人は面倒だ,なんて,分け隔てることも,人として恥ずかしい,そういう思いだろうと思う。そこで離脱宣言である。今後,年賀状を止める方々には,暑中見舞い(印刷+メッセージ)でも書いて,意思を伝えようと思ったが,受け取った方も変な気持ちになるのではと,改めて,思った。

 というわけで,年賀状は10月末から販売され,喪中ハガキもその頃に届くので,今後出さない方々には,10月下旬に,年賀状離脱宣言をお送りしようかと思う。そこで,本日,Filemakerの設計をして,準備をしておこうと思う。

 次の章は自らための覚え書きであり,ぼく以外に関心が持てないであろう。

年賀状データベース管理

 2021年賀は12月最終週の間に作成した。その流れは次のようである。

  1. 2020年賀先出しリストは,2019年賀を受け取って後,あいうえお順に整理して,2019年末に先出ししたFilemakerのcsvファイル出力リストと対照し,先出しリストと後の受け取りリストを編集し,さらに2018年末に受け取った喪中リストを合わせて,(2020年賀先出しリストは)作成されたものである。
  2. 2020年終わりに届いた喪中連絡に従って,2020年賀先出しリストから喪中該当部分を取り除いた。裏書きはDec. 24, 2020に2時間ほどで完了した。
  3. Dec. 25, 2020には,年賀状の裏書き(通信文面)を210枚印刷した。
    MS Wordのプリントの際に,メディアと品質では,配紙トレイ:主トレイ,用紙の種類:インクジェット紙ハガキ,品質:標準,印刷部数と印刷ページ:210。
  4. ブラザーMFC-J6997CDWでは,主トレイ,ハガキ,インクジェット,を設定し,210枚を4回に分けて印刷した。ハガキの頭をプリンターの奥方向に,宛名面を上に,セットした。通信文は全部テキストで「謹賀新年2021」以外は黒色であったが,印刷時間は二時間半ほどが必要であった。
  5. Dec. 26, 2020には,年賀状の表書き(宛名面)を印刷した。
  6. 2020年賀に向けて2019年作成したファイルメーカーのレイアウト「宛名書き印刷MFC-J6997CDW」を選んで,先出し対象199枚を印刷した。ハガキの頭をプリンターの奥方向に,宛名面を下に,セットした。字数が少ないためだろう,印刷時間は40分ほどであった。
  7. 手書きメッセージには四日間でDec. 30, 2020の午後10時過ぎに投函することができた。

 2021年賀の整理と片付けと,2022年賀の準備は,次のようである。

  1. 昨日,Jan. 1, 2021, 到着した年賀状をアイウエオ順に揃えて,打ち出していた先出しリストと対象し,返事が必要な年賀状も確認した。
  2. Filemakerで,2021年賀先出しリストを表示してアイウエオ順にソートする。
  3. ブラウズモードからレイアウトモードに変更して,新たなフィールド,22以降Cancel, 年賀22先出,年賀22受取,年賀22喪,を追加した。
  4. 受け取った年賀について,「年賀21到着」欄に1を入力してゆく。併せて,「22以降Cancel欄」か,「年賀22先出し」に1を入力する。
  5. これで完了。10月下旬にまずは2022年賀以降Cancel対象者に通常はがきを出す。

 おわりに

 さきほど,暗闇の赤いポストに,先出し対象外の返事6枚を投函してきた。音沙汰が無かった方から復活便が三通あった。ああ,これで年賀状作成の嫌な部分から開放される。

Jan. 2, 2021記

 おわりのおわり

 日が変わる直前に,2023年賀のコメントを書き終えた。一つ一つに心を込めて,書き込んだ。これで「おおっぴらな」年賀状は終了する。さびしい,という感慨はまだ無い。明後日に年賀状が届く前に何とか投函できるという喜びの方が大きい。抜けが幾つかあって,それを埋めたつもりである。結局,ちょうど200通になったか。これから,着替えて,投函だ。とにかく,元日の年賀が届く前に投函するというのが至上命令である。先方に元日に届くという視点はもう失われたのである。

以上,0:10 am, Dec. 31, 2022記。