フィールド科学のための安価なiPhone-LiDAR測量 economical iPhone-LiDAR surveying for field sciences

はじめに

 このタイトルのアップルブックを出版したいと思っている。まずは所属している大学の紀要に書き上げて,それを元にアップルブックスを出版したいと考えた。現役時代は所属大学の紀要に書く意味を高くは考えていなかったが,リタイアしてその意義はボクの中でより高くなった。この変化がぼく固有のものか,一定の賛同を得るのかはわからない。昨年はぼくの専門分野からかけ離れたテーマで投稿したが,今回はぼくの一応専門分野に入るテーマである。昨年のものはKindle本として出版されている。
記紀スサノヲの歌に隠されたレトリック — 日本タニハ文化研究所 (教養)

 このKindle本出版は,知人のKindle本出版に係わって鑑賞者の立場からボランティア活動をしたことがどうも契機になったようだ。Kindle本はテキストだけのコンテンツの発表には最適の媒体だと思うが,図や写真などは不適な媒体である。いわば絵本のような本はアップルブックスがいい。このフィールド科学云々のコンテンツには多数の図表や写真がある。お飾りではなくて,図などがコンテンツの中心となっている。こういうものにはアップルブックスがいい。

 まずは大学紀要に書くのはMicrosoft Wordということになる筈であるが,この過程を踏むと,アップルブックスのために仕切り直しをする必要性がある。その無駄を省くために,アップルブックスの作成ソフトPagesを使うことにしたい。そして,この過程を通じて,Pages(for iCloud)の利用にも慣れるだろうと思うのである。さらに,Pagesはテキストと図や写真などの配置も意識する必要があり,両プレースホルダのレイアウトを意識せざるを得なくなる。そうすると,だらだらと文章を連ねて行く泥沼を回避することができるのではないかと思うのである。なお,PagesファイルはMicrosoft Wordに変換できる。図表などはどういう形で崩れるかわからないが,図表などのレイアウトは出版社に指示すれば足りる。

 このポスティングはフィールド科学云々の本をこの方針で作成して行く過程で気付いたことをまとめて行きたいと思う。

以上,Apr. 4, 2023記。

1 iCloud.comにアクセスしApple IDでサインイン

 Pagesに用意されたテンプレートのうち,Apple Books (landscape)を全部参照して,シンプルさと構成が見易いと感じた,レポート:野生の象,を選んだ。レイアウトやコンテンツの変更に関する説明はないが,さわってみると,感覚的に実行できることを知った。幼稚園の子供こそ,すぐに使えるのではないかとも思えた。
 用意されたファイルを変更するのは,iCloud Pagesタブに戻って,…アイコンをクリックして,書類を名称変更,すれば良い。表紙の象さんについては今はこのままにしておく。
 ログアウトせず,放置しても,iCloudの接続が切れている場合は,その確認のアラートが出ることがある。上部ペーンには,サインアウトされている場合は,サインイン,が表示されているので,これをクリックすると,ユーザー名に替わる。当分,この形で使いたいと思うが。
 表紙の象の画像に替わるイメージとしては,iPhoneLiDARで測量して3Dマップが作成されるというようなものか。iPhoneLiDARからレーザーが出て,地表3Dを捉えている画像を作ればよいだろう。今盛りの八重桜をバックにしたらどうかと思う。

 Microsoft Word同様の,章などの見出しを意識して,ページを作成してゆく必要がある。ページ上のテキストを選ぶと,右のペーンに,スタイル,テキスト,配置,のタブが用意されており,テキストタブの最上部に,段落スタイルというのがあって,ここで指定してゆく。

2 アップルブックスのBookテンプレートなどは使えない

 勘違いしていたようだ。アップルブックスで公開するためには,Pages for iCloudのテンプレートではBookを使わないと行けないと。
 Book形式(図1)は,紙の本のように,各ページの文字数や枠組みが決まっている。しかも,いわばパワーポイントまたはキーノートのように,一つのコマでレイアウトを決める必要がある。しかも文章はページを超えて流れて行かない。図1では上段のページにテキストを流したが,下段のページには流れ込まない。
 動物図鑑とか,天文ショーみたいのだと可能であるが,ロジックを展開して行くのにはこの形は窮屈だ。完成後に出版社が本の形を編集する場合には可能かも知れないとは思うが,これも無理だ。
 用意されたテンプレートで,カタログ的でないテンプレートは何か。レポートや小説などか。図2はレポートの例だ。上段のページに流したテキストは下段のページに溢れて行く。まあ,Microsoft Wordのようだ。
 図1のBookテンプレートを使っていて脚注が入らないと悩んだが,図2のレポートのテンプレートの場合は,「脚注」が灰色ではなくて黒文字になっていて,脚注を入れることができた。この種の情報はネット上には無かった。なーんだ。Pages for iCloudがぼくのmac OS 10.12に対応していないためかと勘違いした。

図1 Book (landscape)例
図2 レポートの例

 アップルブックスで,図や写真などを使えると思ったのは,ある意味,ぼくの勘違いであった。紙の本のようなレイアウトの場合に,図や写真が見えるということだ。デジタルの場合,大きな画面のパソコンでは,本そのままみたいなレイアウトをそのまま,見ることができるが,iPhoneなどの小さな画面では,Bookテンプレートのものは表示はできるが,見えなくて,部分的にピンチアウトして拡大して見ることになって,紙の本のようにはゆっくりとは見ることができない。

 繰り返すことになるが,アップルブックスの図や写真表示は,スマートフォンなどの小さな画面では,到底使い物にはならないということである。

3 キンドルでまともに図や写真を使うには

 スマートフォンで寝っ転がって読むためには,テキストはリフロー型に限る。アップルはそういう発想が中心軸にはなっていない。小説などは文字サイズの大小を決めることはできるが,文字の読みやすさでは圧倒的にキンドルである。キンドル万歳だ。とはいえ,アマゾンとアップルの比較であって,ぼくは日本人が以前から利用してきた青空文庫やbReaderなどが大好きだ。キンドルが特に優れているとは思えない。

 まあ,世界的観点ではキンドルがいいということになる。で,併せて,図や写真を比較的高い解像度で文書に組み込みたい,そして読者がストレス無く,閲覧できたらと思う。現在,世界に流布するKindle本はどうにも図や写真の解像度が低くて見るに堪えない。小さな画面のスマートフォンで,リフロー型のテキストを読み進めて,所々にある図や写真をストレス無く見る環境を提供したい。どうすれば良いのか。それをここでは考えたいというか,ネット検索したいと思う。

 この解決法としては,図や写真は自分のサーバーのコンテンツにリンクすればいいのだが,Kindle本同様,ネット環境が無くても,鑑賞ができるのがいい。

以上,Apr. 10, 2023記。

おわりに

 もう,おわりに,だ。日本のウェブ上には全く,キンドル本の図や写真をまともに使う情報がない。で英語コンテンツをあさっていたら,キンドルのBuild Your Book – Format a Paperback Manuscript に出会えた。これについて,ぼくの関心があるところを次のページに示したい。Build Your Book – Format a Paperback Manuscript from Kindle site

 今日,タニハに行くのは難しいなあ。まだ,高圧洗浄機が届かない。

以上,Apr. 11, 2023記。