Build Your Book – Format a Paperback Manuscript from Kindle site

はじめに

 キンドル版では,図や写真は,イメージ(jpg, png) として挿入できるというか,ベクトルは使えない。「図や写真」または「図や写真や表」は全部イメージとして挿入することになるので,今後は,基本的にイメージという表現を使うことになる。
 キンドルのサポートサイトには優れたコンテンツがある。”kindle figures photos presentation”で検索した結果をこのリンクに示している。このリンクページで参考になると考えたものの一つが,本ページのタイトルとしたものである。
Build Your Book – Format a Paperback Manuscript (Word for Windows)
Format Images in Your Book

 これらはいずれもペーパーバック出版のためのコンテンツであるが,リフロー型のキンドル版をMicrosoft Wordで作成するノウハウと思えるのである。Microsoft Wordはfor Windowsである必要があるようだ。ぼくの経験からもmacは使えない。ただ,WindowsでMicrosoft Wordをクリエーティブツールとして使うことはぼくにはできない。それゆえ,macで作成して,その後,ここで示す手法で編集するつもりである。

 上記の(Word for Windows)のはじめに,for Macとfor Pagesもあった。このfor Macで一応,執筆を進めて行くことにしたい。Pagesは使いたくない。Kindle Create も代替ツールとして使えるとあるがいまだ日本語には対応していない。
Build Your Book – Format a Paperback Manuscript (Word for Mac)

 なお,フィールド科学のための安価なiPhone-LiDAR測量 のペーパーを作成してゆくことになるが,リフロー型のキンドル版公開がファイナルの目標である。
 発表は,時系列的には,A. 紀要投稿,B. キンドル版へリフロー型ファイルをアップロード,C. ペーパーバックス出版,である。原稿作成過程では,A. ペーパーバックス原稿作成,B. 紀要投稿,C. キンドル版アップロード,D.ペーパーバックスアップロード(このD.の必要性はこの論文については無い可能性が高い,紙の本は不要だ)。ぼくが期待しているのは,このBuild Your Book – Format a Paperback Manuscript (Word for Mac) が,リフロー型ファイル作成の上で最も有効な形になっている,ということだ。この期待はキンドルサイトでも補償はされていないが,最も信頼できるモデルであるだろう。

 本ページは,原稿作成過程で,都度追加更新してゆきたいと思う。

Contents


  1. Setting page size and margins
  2. Modifying styles for a custom look
  3. Formatting chapters (section breaks and chapter titles)
  4. Formatting front matter
  5. Adding pagination
  6. Adding headers (advanced)
  7. Formatting chapter title pages (advanced)
  8. Adding images (advanced)
  9. Creating a table of contents (TOC)
  10. Proofing and exporting to PDF

Step1 Setting page size and margins

a. trim size 製本の仕上げ寸法: 通常US is 6″ x 9″ (15.24 x 22.86 cm)であるが,ぼくの本箱の本をみて,次が適当と考えた。kdp.amazon.co.jpから発行するので,kdp.amazon.comとは異なる選択が必要である。用紙の色はカラーイメージの発色を考慮すると,Black ink and white paperがいいと思う。ページ数は最小24-最大828となっている。

Trim size specifications (width x height) with minimum and maximum page counts (kdp.amazon.co.jp)

Paperback
Trim SizeBlack ink and white paperBlack ink and cream paperStandard color ink and white paperPremium color ink and white paper
5.04″ x 7.17″ (12.8 x 18.2 cm)24 – 82824 – 77672 – 60024 – 828
表1 Paperbackのtrim size

b. bleed 印刷の裁ち切り: この理解はなかなか難しい。
c. page margin ページ余白: これは簡単に理解できるが,bleedとの関係がわからない。bleedはMicrosoft Wordなどでは設定できない筈であるが,この Setting page size and margins,にMicrosoft Wordの設定が,Step-by-step instructions: Setting page size and margins (bleed),に記されているので,これに従ってMicrosoft Wordの設定を実行することができる。

 英語版のMicrosoft Wordと日本語版のメニューには違いがあり,推測の部分もある。

形式 > 文書のレイアウト,で,文書パネルの,タブ「その他」で,最下段の「ページ設定」を開く。カスタムサイズを選択して,用紙サイズ > カスタムサイズを管理,で,左のリスト欄の下の+タブをクリックして,名称を仮に128mm182mmKindleとして,用紙サイズを,幅128m, 高さ182mmとする。プリントされない領域としては,ユーザー定義をクリックすると,マージンの上下左右すべて0mmとなる。OKボタンを押す。

さらに,
形式 > 文書のレイアウト,で,文書パネルの,タブ「余白」で,上下を20mmとし,左右を12mmとする。これが適当かはわからない。少し狭いような気もする。とじしろは必ず0mmとしなければならない。

ページの欄に,見開きページ,と,袋とじ,があるが,キンドルではmultiple pages の morror marginsが,選択されているが,見開きページにチェックを入れることで,これに対応することができるように想像する。

次の情報から推定した。
Set mirror margins for facing pages

Step2 Modifying styles for a custom look

 書籍用のスタイルを設定する。すでにキンドル用のスタイルを作っているので,ぼくは,これを改変する形にする。新規に作成する場合は,標準タブを選ぶ。
 ホームタブで,標準タブ > 変更 > ,を選ぶと,「スタイルの変更」パネルが表示される。ここで,フォントとサイズを指定するが,日本語の場合は,Yu Minco(本文),12ポイントが適切だろう。
 下段左端には書式リストがあり,段落,を選ぶと,段落パネルが表示される。ここで,
全般,については,配置で,Alignment: Justifiedが選ばれているが,これは,
align or justify text では,Justify textの説明として,When you justify text, space is added between words so that both edges of each line are aligned with both margins. The last line in the paragraph is aligned left.,があり,日本語では,配置:両端揃え,に対応するだろう。
 インデントについては,最初の行で0.2″ (5mm)とされるが,日本語の場合,1字で,いいだろう。間隔では,段落前後0行で,行間は1行で良い。これでOKボタンを押す。結局,ぼくがこれまで使ってきたキンドル書式と変わらない。

 次に見出しの設定である。ホームタブ で,見出し1 > 変更 > ,を選ぶと,「スタイルの変更」パネルが表示される。ここでも以前,ぼくが設定したものと日本語的観点からすると変わらない。
書式設定では,フォントはYu Gothic Light(見出し⋯),フォントサイズは16,配置は縦横ともに中央。
 最下段左端の書式リストから段落を選ぶ。段落パネルで,Under Special, select (none)の意味がわからないが,段落パネルには,三つのタブ(インデントと行間隔,改ページと改行,体裁)があり,改ページと改行,だけは,一つの選択肢だけ(次の段落と分離しない)にチェックを入れていたが,このチェックを外してみた。
 インデントと行間隔,の間隔について,Under Spacing, set Before and After to 60pt to move the title about a third of the way down the page and separate it from the first paragraph.とあるが,ぼくの設定では,段落前と段落後は0行,行間は1行にしている。わからないが,一応,段落前だけ,1行に変更してみた。まあ,体裁はマニュアルで変更も可能である。

以上,Apr. 11, 2023記。

Step3 Formatting chapters (section breaks and chapter titles)

 このステップこそ,本の体裁を作りうる。これは前もっての書式として設定できず,文書作成中に実施する。これはぼくがこれまでやってきたことだけど。

Step-by-step instructions: Adding section breaks
レイアウトタブで,改ページpage breakを選ぶのである。
Step-by-step instructions: Formatting chapter title pages
各章のタイトルに,ホーム タブの右手のスタイルセクションで前述に更新した「見出し1」を選ぶだけである。

Step4 Formatting front matter

 本文より前の部分についての設定。
 Adding section breaks and blank pages
1 ①第1章 章タイトル
 第1章の直前の①にカーソルを置いて,レイアウトタブで,改ページリストから,次のページNext Pageを選ぶ。
2 これは,目次の場所placeholderを作るためで,目次 Table of Contentsと名付けよう。ということだが。

 Formatting front matter pages
これには,Half title page, Title page, Copyright page, Dedication, Table of contents (TOC), Preface, acknowledgments, and prologue pages がある。

 Half title pageとTitle pageの違いは,本の形を考える―製本した本の扉の種類について日本語と英語の本の対応つけについて検討(草稿)に説明があり,その表を表2として転載する。

日本語の本英語の本
表紙Cover
前扉(仮扉)Bastard title(Book half title)
本扉(化粧扉)Title page
目次扉
書名扉(中扉)Half title(Second book half title)
表2 扉についての対応


 まあ,日本語の本でもこれが揃っているものはほとんど無い。前扉(仮扉) Bastard title(Book half title),本扉(化粧扉) Title page,が,Half title pageとTitle pageに対応するようだ。

Half title page(基本はタイトルだけ):
0 まずは,本のタイトルを選んで,
1 ホームタブで,段落関係の中央を選ぶ。
2 フォント関係でで,フォント,フォントサイズ,色,を選ぶことになる。
3 メインメニューの形式Format > 段落 ,をクリックすると,段落パネルが現れる。その最下段の「インデントと行間隔」Indent and Spacingで,中段のインデントIndentationでは,最初の行Special では(なし)を選ぶ,間隔Spacingでは段落前と段落後について,32ptと16ptとされ,行間Line spacingは1.5linesとされるが,日本語では32ptと16ptは二行と一行にするものと思われる。行間は1行である。

Title page(タイトル以外の情報も):
1 Half title pageのタイトルと同じ
2 サブタイトルがあれば,タイトルのフォントと同じでイタリックスにするなど,あるが,日本語には不要の説明が続く。
3 著者名は同じフォントせサイズを小さく,中央に配置する。

Copyright page:次のようなもので,中央に揃える。
Copyright © 2019 Author Name
All rights reserved.
ISBN:○○○○ キンドルでは自動で発行してくれる。

Dedication献辞には,見出し1を設定するようだ。
Table of contents (TOC): これはStep 9で生成されるようだ。
Preface, acknowledgments, and prologue pages: このページタイトルも見出し1だそうだ。

Step5 Adding pagination

 Step-by-step instructions: Adding pagination
第1章の最初のページにカーソルを置いて,挿入タブ > ページ番号 > ページ番号,を選択すると,ページ番号パネルが現れる。ここで,位置と配置で好みの選択をして,左隅の書式ボタンをタップすると,ページ番号の書式パネルが現れる。番号書式を1,2,3,…,を選び,連続番号では,開始番号で1を入力して,OKボタンを押す。

 Step-by-step instructions: Adding Roman numerals to front matter
この作業では,本文より前の「前付け」にはローマ数字でページ付けをする。
まず,前付けの先頭ページにカーソルを置いて,ページ最下部のフッタの部分でダブルクリックすると,フッタの領域が現れる。そして,上段のページ番号を開き,ページ番号を選択する。このパネルで,位置と配置を確認し,左隅の書式ボタンをタップすると,ページ番号の書式パネルが現れる。番号書式をローマ数字小文字のi, ii, iii,…,を選び,連続番号では,開始番号で1を入力して,前のセクションから連続を選び,OKボタンを押す。前付きの部分で,各ページを確認し,この手法を全前付きページで繰り返す。

 Step-by-step instructions: Removing page numbers
場合によっては,この過程が必要である。

Step6 Adding headers (advanced)

 左右のページでヘッダーを替えることはよくある。例えばいま手許にある関西大学文学論集では,左(偶数)ページでは関西大学『文学論集』第72巻第3号,とあり,右(奇数)ページでは二行からなり,主題が上段に副題(著者姓)が下段に見える。こういうことが可能になる。
 この雑誌の論文はすべて奇数から始まる。そして,先頭ページにはヘッダーがない。雑誌ではこの形がいいだろうが,書籍の場合は,著者名は不要だ。

 Step-by-step instructions: Adding headers
1 第1章の最初のページにカーソルを置いて,ページ上端をダブルクリックするとヘッダ領域が見える。
2 表示されているヘッダフッターのタブで,前へ,次へ,前と同じヘッダー/フッター,の選択肢で,前と同じヘッダー/フッターLink to Previousのチェックを外す。これを実行すると,もう,このチェックは外れたままになる。
3 先頭ページのみ別指定,奇数/偶数ページ別指定,文書内のテキストを表示,の選択肢があるが,初期値は不明であるが,すべてを選ぶ。
4 このプロセスを第1章の次のページでも繰り返す。この作業で,前付きではヘッダーが現れなくなる。さて,次の記述は実行してみないとわからない。もし,この作業で,偶数ページ番号が消えた場合,第1章の2ページ目のページ下端をダブルクリックして,ページ番号をクリックして,ページ番号の2を入れることで,復活する,とある。
5 第1章の最初のページに戻り,これまで同様,ヘッダーを開く。
6 左端の「ヘッダーとフッター」で,ヘッダーを開いて,空白Blankを選択する。
7 この空白に書名を入力をする。そうすると,すべての奇数ページのヘッダーとして設定される。
8 この書名を選んで,ホームタブに異動して,段落グループで,文字列を中央に寄せる Center Alignmentを選ぶ。
9 第1章の2ページにカーソルを置き,ヘッダーを選び,この6〜9の手順を繰り返し,書名に代わって著者名を入れる。この結果,偶数ページには著者名が表示されるようになる。前述の文学論集とは違って,単行本なので,このようにする。とはいえ,単行本ならば,著者名は不要だろうと思う。書名よりも章名が適当だろうと思う。さて。

 Removing headers and footers from chapter title pages
章タイトルページがヘッダーを含まないというのが普通で(ぼくは理解できない),ここではそれらを除去する方法を示す。
1 章タイトルページのヘッダーをダブルクリックして,デザインタブを選ぶ。
2 このデザインタブのOptionグループで,Differnt First Pageをクリックする。その結果,ヘッダーとフッター,が消えるとあるが,ぼくのMicrosoft Wordには対応しない。おそらく,ヘッダーフッタータブでの作業だろうと思う。
Tipがこのあと,あるが,理解できない。次のStep 7で説明されるとあるが。

Step7 Formatting chapter title pages (advanced)

 書籍では章タイトルだけで一つのページを作る。ここに章の概要などを入れるといいだろう。ドロップキャップが推奨されているが,日本語では使わない。

 Step-by-step instructions: Formatting chapter title pages
1 ホームタブのスタイルグループで,章タイトルページ用の書式を作成する。右端のスタイルウィンドウを開き,新しいスタイルNew Styleボタンをクリックする。
2 First Paragraphと名付ける。基準にするスタイルとして,標準を選ぶ。
3 この新しいスタイルの作成パネルの,左下の書式Formatボタンをクリックして段落Paragraphを選ぶ。そして,インデントと行間隔 Indentation and Spacingで,インデントIndentationで最初の行の字下げを(なし)(none)にして,間隔Spacingを段落前については3行にする。
 なお,行間は,1行(18pt),2行(18×2=36pt),3行(18×3=54pt)となる。
4 OKをクリック。

 Step-by-step instructions: Applying drop caps
説明省略。

Step8 Adding images (advanced)

 これを確かめたいために,このコンテンツを読もうと思ったのであるが,考えて見るとこれはペーパーバックスを出版するためのものであり,必ずしもリフロー型のKindle本には対応しないのである。
 さて,Kindle本は,画像の解像度をできるだけ下げないで,画像を組み込むという発想がある。

 Step-by-step instructions: Sizing and positioning images (no bleed)
裁ち切りなしで。この形が写真集でも無い限り,普通の画像の取り込みであろう。
1 画像の挿入は,挿入タブ > 写真 > 図をファイルから挿入する。
2 挿入した図を右クリックし,配置とサイズ Size and Positionを選び,レイアウトの詳細設定パネルを開く。サイズタブを開くと,下部に,縦横比を固定する Lock aspect ratio,と,元のサイズを基準にする Relative to original picture size,の両方にチェックが入っていることを確認して,OKボタンをクリックする。
3 画像が4マージン内に収まっていることを確認する。レイアウトタブで,整列グループの整列アイコンをクリックして,グリッド線の表示 View Gridlinesを選ぶ。画像が枠外に配置されているような場合,計算する必要がある。最大値は次の計算式で求めることができる。とはいえ,言うまでもない。

Image Size Width (No Bleed) = Trim Size – Inside Margin – Outside Margin
仕上げサイズ − 左右の余白の和

Image Size Height (No Bleed) = Trim Size – Top Margin – Bottom Margin
仕上げサイズ − 上下の余白の和

 Step-by-step instructions: Sizing and positioning images (bleed)
裁ち切りあり。裁ち切りで画像を扱うことは考えにくいので,これは省略する。

 Step-by-step instructions: Inserting images
1 図を挿入したい場所に,カーソルを置く。
2 挿入タブを選んで,写真をクリックし,挿入したい図を選択する。
3 図を,選んで,右クリックし,配置とサイズ,を選択して,図の書式設定タブを選んで,位置Positionアイコンをクリックして,中心に配置,などを選択する。
4 この段階で,ドラッグアンドドロップで位置を変更することもできる。
 なお,図を右クリックして,図表番号の挿入,でラベリングすることができる。

 Step-by-step instructions: Styling images
1 イメージをクリックして,配置とサイズを選んで,レイアウトの詳細設定パネルで,文字列の折り返しタブを選択して,テキストとの関係を決めることができる。つまり,折り返しの種類と配置,だけでなく,この下の,左右の折り返しや,文字列との間隔なども自由に決めることができるようだ。
 リフロー型では,行間の「上下」の設定だけが問題ない,と思われるが。

Step9 Creating a table of contents (TOC)

Step-by-step instructions: Creating a table of contents

 Adding an automated table of contents
Step 4では,Table of contents (TOC): これはStep 9で生成されるとある。
 前付け(本文の前)には,Table of contentsを用意したい。で,Table of Contentsという見出しだけのページがStep 4で用意されていると考える。
1 で,Adding section breaks and blank pagesの説明で作成した Table of Contents,を選択highlightする 。参照設定タブを開き,左端の目次 Table of Contentsをクリックして,自動作成の目次 Automatic Table of Contentsのクラシック Classicを選ぶと,新たなTOCが作成される。
2 TOC見出しを,フォント,サイズ,配列を選んで,書式を整える。(自分で決める必要がある)

 Microsoft Wordでキンドル版を作成した経験からすると,ぼくにとって,より自由度が増したように思う。TOCの位置をStep 4で決めておいて,この「Table of Contents」の文字全体を選択して,この文字の代わりに,TOCを生成するという発想である。自らが求める位置にTOCを配置できるのである。

 Updating the table of contents
1 目次TOCを更新するには,すでに作成されたTOCを選んで,参照タブを開く。
2 そして,既存の目次の領域の一部をクリックすると全TOCが選ばれるが,アップデートをするのに,ユーザー設定の目次,を選んで,更新ボタンをクリックし,OKボタンを押すことになる。
 macではハイパーリンクの設定ができないが,紙本の場合は関係ないのであるが。

Step10 Proofing and exporting to PDF

 このステップがファイナルである。これで出力されたPDFファイルが,ペーパーバックス作成のコンテンツとなる。ただし,macでは問題が生じる可能性があり,WindowsマシーンでのMicrosoft Word2016で✅️した上で,Windowsマシーンからキンドルにアップロードした方が良い。macはクリエーティブツールとして使い,実務的でファイナルな作業,特にこのステップ10などはWindowsで実行した方が良い。
 このステップにはProofing作業は示されていない。macで校正作業はすべきだと思う。

Step-by-step instructions: Proofing and exporting

 Turning on paragraph marks
ホームタブで,編集記号を表示します,というアイコンをクリックして,編集記号を表示しておくと,チェックに便利だが,本作成のスタートからこの設定はしておくと便利だ。

 Embedding fonts
埋め込みフォントの設定である。ぼくのMicrosoft Wordでは,このガイドでは,見えない。mac版Microsoft Wordでのフォント埋め込みは2018年になってからのようだ。Mac版Wordでのフォントの埋め込み機能が実装されました,に情報がある。ぼくのMicrosoft Wordは,ver. 15.26 (Build 160910)であるが,フォント埋め込み対応は,ver. 16.20.0 (Build 18120801)からようである。
 mouseウィンドウズのMicrosoft Word2016を調べてみた。ファイル > オプション > 保存,で,最下段に,次の文書を共有するときに再現性を保つ:ファイル名,があって,ここに,□ファイルにフォントを埋め込む,という選択肢が用意されている。

 Turning off downsampling
1 Wordタブ > 環境設定 > 編集と日本語入力,で,対応しようとしたが,Image Size and Qualityという項目がmacには無い。Do not compress images in fileに対応するものをmacで探すと,カット/ペーストのオプションで,
□〔ペーストのオプション〕ボタンを表示する,は既存設定の通り,✅️。
□ペースト時に自動調整する,についても既存設定は✅️されていたが,これを外した。Default resolutionの項目もない。ガイドでは330 ppiとなっている。
 キンドルでは,ペーパーバックス印刷にこの程度の解像度が必要ということだ。macにはこの設定が無いので,Photoshopで調整した画像を劣化無しでWordに取り込むことになるだろう。
環境設定の改変の後に,ガイドではOKボタンがあるようだが,macにはそういう形はない。

 Exporting to PDF
PDF出力をするには,ファイルタブ > 名前をつけて保存 > エキスポート形式 PDF,を実行することになる。そして,Kindle Direct Publishingの本棚に入ることになる。

 とはいえ,このステップ10はWindowsマシーンで実行した方が良いだろう。

おわりに

 おつかれでした(ぼくに)。この投稿に続いて,二つのテーマも書き込んでおこう。他の仕事が押せ押せでこんなことで遊んではおられないのだけど。今日は雨雨だ,明日は雷ゴロゴロらしい。

1 Format Images in Your Book キンドル版ペーパーバックスのイメージ書式
2 文学論集の書式設定

以上,Apr. 15, 2023記。